為替ニュース

直近の決算発表予定

2011年2月14日月曜日

【生活マネー ミニ講座No.1744】長期金利が上がる・・・・住宅ローン金利が上がる!

生活マネー ミニ講座:No.1,744(2011.2.14)

 ◆長期金利が上がる・・・・住宅ローン金利が上がる!


 家計マネジメント・ラボ ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

 日本の国債の利回りが上昇しています。

 理由は、日本の経済が回復するのではないか?という期待。
 経済がよくなるなら、株など、リスクの高いものを買おうと、投資家の心
理が変化します。

 その結果、リスクの低い国債が売られ、利回りは高くなるのです。

 日本の代表的な国債(10年物)の利回りは、「長期金利」といわれます。

 長期金利が上昇すると、住宅ローンの「固定金利タイプ」の金利が上がり
ます。

 いま、「固定金利タイプ」の金利が上昇しています。


 いっぽう、日本銀行の利上げ・利下げの影響を受ける「変動金利タイプ」
は、変化していません。
 もう、2年以上も日本銀行は、利上げをしていませんから。


 さて、みなさんにお伝えしたいのは、ここからです。

「変動金利タイプ」は変化しなくても、景気が回復する期待が膨らむと、
「固定金利タイプ」は上がる、ということ。

 住宅ローンを変動金利タイプで組んでいる人はいませんか?

 2009年以来、メガバンクで住宅ローンを組んだ人は、9割がた変動金利だ
と言われています。

 住宅金融支援機構の調査結果をみても、変動金利タイプを選ぶ人がかなり
います。

「変動金利タイプの金利が上がりそうなったら、固定金利タイプに切り替え
ればいい」と考えている方がいるとすると、甘いと言わざるを得ないかもし
れませんね。

 なぜなら、いま起こっているように、金利が上がるときは、変動金利より
も固定金利が先行して上がる傾向があるからです。

 変動金利に影響を与える日本銀行は、景気回復の足取りがしっかりして、
物価の上昇が確かなものになったときに、利上げに踏み切ります。

 したがって、多数の投資家の思惑が交錯するマーケットの動きに出遅れる
可能が高いのです。

 変動金利が上昇しはじめたら、そのときにはもう、固定金利は、手が届か
ないほど上昇しているかもしれないのです。

 それでも、まだ、長期金利は、歴史的にみても低水準のうちに推移してい
ます。

 1.3%台ですから。

 アメリカの長期金利なんか、4%弱です。


 夫婦の傾向をみると、奥さんは固定金利タイプが好きで、ご主人は変動金
利タイプが好き。

 私は、奥さんの味方。家計のやりくりを取り仕切っているのは奥さんです。

 金融資産の運用でリスクをとれない預貯金人間が、住宅ローンでリスクに
挑む冒険家になってはいけません。

 日ごろ「金利」をほとんど話題にしたことのない人が、このときばかり、
「金利」の権威になろうとしても、説得力はありません。

ブログ アーカイブ