【2】今週の相場展望と気になる人気銘柄"厳選セレクト3"
本日配信の《人気銘柄ヒットチャート厳選'TOP10'》夕刊
10銘柄中、5銘柄がストップ高となりました。朝刊に入っている個別銘柄
へのコメントを付記してあります。
☆ヒットチャート終値☆
《人気銘柄ヒットチャート厳選'TOP10'》
★1月17日(月)夕
◆日経平均株価
10502.86円(△3.82円)
◆TOPIX
928.73(▼1.58)
【ランキングの総評】
週明けの東京市場は米国株高などを背景に寄り付きはハイテ
ク関連などが買われて堅調な始まりとなりました。しかし、
今夜の米国市場が休場となることから、中国株の下落を嫌気
して後場に入ると一転して小幅マイナス圏へ転落。その後も
軟調小動きで推移しました。ランキングでは、多くの銘柄が
ストップ高まで買われ、需給主導で急騰しました。
【個別銘柄の動向】
・プロパスト、アイフリーク、旭化学はストップ高買い気配。
・アールテック、ナノキャリアは買い進まれて連日のストッ
プ高。
・急騰していたデジタルガレージは反落。
・キャンドゥは小動き変わらず。
・リバーエレテック、ヒップは高値を付けたあと反落。
・薬王堂は続伸ながら荒い値動きとなりました。
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◎ = ストップ高 ☆ = 値上がり
★ = 値下がり ● = ストップ安
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左から、順位、コード、銘柄、終値、連続陽線日数
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◎ 1位 3236
プロパスト 7110円(S△1000円)(1日)
継続企業の注記が解消
◎ 2位 4573
アールテック 107000円(S△15000円)(2日)
一段高で急騰
◎ 3位 4571
ナノキャリア 54100円(S△7050円)(7日)
ストップ高6連騰
★ 4位 4819
デジタルガレージ 258200円(▼16300円)(0日)
堅調推移から大幅高
◎ 5位 3845
アイフリーク 149400円(S△30000円)(1日)
1:4の株式分割
◎ 6位 7928
旭化学 755円(S△100円)(3日)
好業績を受け急伸
☆ 7位 2698
キャンドゥ 74000円(0円)(0日)
反転の動き
★ 8位 6666
リバーエレテック 659円(▼15円)(0日)
需給主導で急伸
☆ 9位 3385
薬王堂 102500円(△5300円)(14日)
昨年来高値で上値追う
★10位 2136
ヒップ 30050円(▼3550円)(0日)
大商いで連騰
【3】投資の失敗談と解決法
21「新興市場の魅力と妙味(3)」
なぜ、新興市場は魅力があるのでしょう。そのひとつは値動きにありま
す。基本的に信用の売りができない銘柄が多く、参加者は個人投資家が
中心です。そのため、株価はひとつの方向に向かって加速しやすいとい
う値動きの特徴があります。
トヨタがストップ高をするのを見たことはありますか。実際には数年前
にストップ高がありましたが、とても珍しいこととして、マーケットの
話題になりました。主力銘柄の株価が急騰することが稀でしかないのに
比べ、新興銘柄のなかには連騰に次ぐ連騰で株価が数日で2倍になって
しまうものが珍しくはないのです。
ハイリスク・ハイリターンという言葉もありますが、野球で言うならプ
ロ野球が主力市場で、高校野球が新興市場といった感じでしょうか。何
が起きるかわからない面白さと、1試合ごとに強くなっていくチームが
現れたりして作られていくヒーローの物語のようなところがあります。
以前は社名が馴染めないという年配の投資家も多かったのですが、これ
ほど横文字があふれる現在、パソコン用語などに比べると、横文字の企
業名に対するハードルはほとんどなくなっています。
株式投資の巧拙は、相場に向かう集中力や相場との距離感など、個々の
スタイルの問題でしかありません。「相場が悪い」。このように、木も
見ないで森を語ってはいけないのです。森に投資をするETFのような
存在もありますが、新興市場は、それぞれ異なった種類の木々で成り立
っている林でしかありません。常に木を見ていくしかありません。
次回は「新興市場の魅力と妙味(4)」をお届けします。
【4】連載:ちょっと賢くマネー講座
新連載
◆【27歳"おとめ"がハマった『ベトナム株投資』の魅力】
著者:大鳥洋子さん
(8)ベトナムの金融機関の雰囲気や働く人の意識(前)
ホーチミン市場ができたのが2000年7月。私が初めてベトナムを訪問した200
7年はまだまだ証券・株式というものができて日が浅いために、いろんなこ
とが手探りだったそうです。そんな状態で株価が暴騰したので、人材はまっ
たく足りていませんでした。また2006年から株式ブームで証券会社が多く設
立されたのも人手不足に拍車をかけました。
大体の証券会社は大きなスクリーンにリアルタイムの株価を表示しています。
その前にいくつものベンチが設置してあるのですが、そこにどれくらいの人
がいるかで、そのときの過熱感が分かります。もちろん行く時間にもよりま
すが、暴落しているときは閑散としていますし、上がっているときは人でご
った返しています。
2009年の1月12日にホーチミン証券取引所がオンライン化されてから、証券
会社にパソコンを設置し、そこで自由にリアルタイムの取引ができるように
なりました。
それまでは注文票に売買したい銘柄、単価、株数を記入し窓口に出さなけれ
ばいけませんでした。海外から注文する場合は、市場が始まる前にWordで作
った注文票に必要事項を記入し、現地の担当に送ります。それを現地の担当
が発注担当に知らせて発注するという手順です。
わたしはありませんでしたが、手作業なので注文ミスもたまにあったようで
す。2009年の7月に上場企業や証券取引所を訪問できるツアーでホーチミン
市証券という証券会社に行きました。2009年2月に株価が底を打ち、反転し
てる真っ最中の頃でした。そのときにはオフィスに入れないくらい人が多く、
リアルタイムで取引できるパソコンはすべて埋まっていました。
ホーチミン市証券に口座を持っているわけではないのですが、上場株を担当
する女性と話ができました。具体的に人気のある銘柄やセクターを教えてく
れました。市場が終わっておらず、とても忙しい時間にも関わらず、当時持
っていた銘柄はどうかと質問すると丁寧に答えてくれたのが印象的でした。
マイナーな銘柄で分からないときには調べたり、同僚に聞いてくれたりとと
ても親切でした。
つづく
【5】今週の喜怒哀楽(FREE COLUMN)
◆「日経CNBC出演」
今年の大発会は、日経CNBC出演のための事前ミーティングで始まり、本
日午後の番組に出演となった。日経CNBCでは、あらかじめ決まった時間
内に収めるためのリハーサルを行うのだが、テレビ東京、ラジオ日経その他
のメディアでは経験することのないリハーサルというのが、出演者には何か
と厄介。
同じ話を二度繰り返すと、まずは言葉に勢いがなくなる。かといって違う話
をすると、せっかく計った時間が読めない。とはいっても、過去も含め、リ
ハーサル通りに話をしたことがないのだから、そこは先方の意図を完全に無
視しているのかもしれない。
リハーサル通りにやろうとしても、実は同じことができないというのも確か。
毎回、慣れた女性アナウンサーが時間を読みながら、てきぱきと質問をぶつ
けてくるので、あれよあれよと終了する。たいしたこともないような時間な
のだが、これが意外にもセミナーで2時間話すことに匹敵するくらいの大き
な労力だったりするから不思議。今年の新興市場ではバブルが起きそう、な
どとやや煽り気味だったかも・・・。
(鮎)