Stock Mission
本日の相場総括・明日の展望 2011年1月12日 発行
□本日の結果
01/12 01/11特別会員銘柄PH +6.39% 合計+6.39%
01/12 01/11一般会員銘柄SZ +2.15% 合計+2.15%
01/12 01/10一般会員銘柄TE +2.06% 合計+2.64%
01/12 01/05特別会員銘柄IS +2.17% 合計+6.82%
01/12 01/05一般会員銘柄JM +4.65% 合計+3.45%
01/12 01/04一般会員銘柄KH +1.97% 合計+7.08%
01/12 01/03一般会員銘柄BS +2.86% 合計+5.07%
01/12 12/21住友ゴム工業（5110） +1.47% 合計+6.27%
01/12 12/16特別会員銘柄KB +7.07% 合計+3.24%
■本日の相場総括
本日の日経平均は2円高の10,512円とほぼ変わらずで終了しました。
米株高を背景に買い先行となりましたが、買い一巡後は伸び悩みとなりました。
後場にかけては個別先行で利益確定売りに押される展開となり、指数は値を消し
ました。
短期基調、中期基調ともに上向き継続となっております。
日経平均は寄り付きで1月7日につけた戻り高値を更新しましたが、テクニカル的
な過熱感もあり上値追いの展開にはなりませんでした。
個別でも昨日までに買われた銘柄を中心に利益確定展開となり、東証1部の騰落数
も次第に値下がりが増加する展開となりました。
□本日の先物動向
先物の動向は、メリルリンチが1,510枚の売り越し、みずほが2,107枚、大和CMが
1,673枚の買い越しとなっております。
TOPIXは、HSBCが1,380枚、JPモルガンが1,073枚の売り越し、MSMが2,468枚、UBS
が1,224枚の買い越しとなりました。
特にSQに向けた大きな動きはありませんでしたが、オプションを見ると10,500円
ラインは織り込み、10,750円を意識する動きとなっております。
大崩れは無さそうですが、SQ値が意外にも高いところに付いた場合は、来週以降
の調整色が強まりやすいので注意が必要です。
□本日の新興市場動向
新興市場は2指数まちまちとなり、ジャスダック平均は上昇、マザーズは下落とな
りました。
マザーズは昨日に大幅上昇となっていた経緯もあり、朝方から利益確定ムードが
強い状況となり、ネット関連銘柄などを中心に売られる展開となりました。
一方でジャスダックは、Jストックなどの主力銘柄が堅調となり指数を牽引しまし
た。
ただ短期資金の循環物色の流れは継続しており、出遅れ銘柄や調整一巡銘柄など
に資金が向かいそうです。
□本日の個別銘柄動向
東証1部の騰落数は、値上がり595、値下がり911と売り優勢の展開となりました。
朝方は値上がり銘柄数が1,000を超えておりましたが、利益確定売りに押され後場
にかけて値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回りました。
セクター別では、鉄鋼、海運、非鉄、資源など昨日買われた銘柄が軒並み売られ
ております。
一方で、不動産、銀行、保険、ノンバンクが値上がり上位に並び、金融セクター
が相場を下支えする格好となりました。
本日は中小型銘柄などこれまで堅調だった銘柄が売られる展開となりましたが、
代わって出遅れと言われるところが物色されるなど循環物色の流れは継続となっ
ており、外国人や個人投資家も買い意欲旺盛との声が聞かれます。
適度の調整を挟みながら、調整一巡となったところでのリバウンドの動きに期待
します。
■今晩の米市場の動向
今晩の米市場は続伸の展開が想定されます。
アジア市場では上海市場が引けにかけて切り返したことから、欧州市場でも買い
先行の展開となっております。
その後、ポルトガル債、アイルランド債についてECBが購入かと報じられたことが
好感され、欧州は上げ幅拡大の展開となっております。
この後19時にポルトガル債入札が予定されており注目が集まっております。
中東、東欧、中国筋などの買い観測も流れておりますが、入札が不調となれば、
再び欧州財政問題が高まることになりますので注意が必要となります。
これを受けてポルトガル債入札が無事通過すれば、米市場も買い先行の展開が想
定されます。
昨晩の米市場は、ダウが34.43ドル高と反発となりました。
日本によるEU発行債の購入表明やECBによるギリシャ、アイルランド国債買い入れ観測、ポルトガル首相が外部へ支援を求めないと発言したことを受け、欧州財政問題への懸念が若干後退しました。
ほか、アラスカのパイプライン閉鎖問題などを背景に原油、金などの商品市場が上昇し相場を支えました。
CME日経先物は75円高の10,585円、円建ては45円高の10,555円で終了しました。
□注目米主要企業決算・経済指標
主要企業決算発表の予定はありません。
経済指標は、MBA住宅ローン申請指数、12月輸入物価指数、12月財政収支が予定さ
れております。
予想は、12月輸入物価指数が前年比+4.7％（11月+3.7％）、
12月財政収支が-800億ドルとなっております。
□その他海外注目材料
ドル円は、83円50銭から84円台にかけて本邦実需筋のドル売りオーダーが並んで
いるとされております。
今晩は米10年債の入札が予定されており、昨晩の3年債は順調となりました。
仕組み債によって長期金利上昇となればドル買い、金利低下となればドル売りに
つながりやすいとされております。
今晩は地区連銀報告（ベージュブック）の発表があります。
最近の経済活動の状況、雇用、消費、製造の状況、住宅市場の動向などが注目さ
れ、1月25日開催のFOMCの参考資料となります。
■明日の展望
明日も底堅い展開が想定されます。
テクニカル的な過熱感により上値は重くなりそうですが、週末のSQに向けて売り
叩く動きは無く、先高期待の高い状況が継続しそうです。
指数が重くなれば引き続き個別の循環物色の重視の流れが想定されます。
明日は寄り前に11月機械受注が発表される予定で、予想は前月比+2.0%となって
おります。
10月実績は前月比-1.4%と2ヶ月連続で減少となっており、プラス転換してくるか
に注目されます。
□テクニカル分析からの展望
日経エ平均は戻り高値近辺での揉み合いとなり、5日線が引き続きサポートとして
意識されております。
ボリンジャーバンドでも+2σでの攻防を継続、バンド自体が収束していることも
あり、大きく上振れる場面は短期的な達成感につながりやすい状況にあります。
下方のマドを開けたまま維持していることから、先高期待の高い状況に変わりは
ありませんが、マドをあけて下落となれば、高値圏でのアイランドリバーサルを
形成することになり、目先の調整入りが警戒されることになります。
□総括・今後の方針
外部環境は不安定な状況が続きますが、国内マクロ指標は、12月景気ウオッチャ
ー調査が2ヶ月連続で改善するなどポジティブな内容となっております。
週末のSQに向けても下値波乱の可能性は無いと見られ、引き続き先高期待の流れ
は継続となりそうです。
個別は本日伸び悩みとなりましたが、売り崩すような動きは見られず、あくまで
短期スピード調整の格好となっております。
スピード調整をこなした後は再度買われる展開になると思われ、押し目を形成し
た銘柄や調整一巡感の出ている銘柄などの動きに注目していきます。
