為替ニュース

直近の決算発表予定

2011年2月12日土曜日

シストレ塾【初級編】日本国債は破綻する?しない?

このメルマガは、システムトレード塾が発行する初級編メルマガ
「投資情報評価メルマガ」です。

久しぶりですが(なので?)、重い話題「日本国債は破綻するのかどうか」です。

自分が最初に日本国債残高が危ないというのを聞いたのは1993年でした。
先日杉並区長を辞められた山田宏さんがまだ衆議院の頃、彼の自宅での勉強会でのことでした。

そのときは「20世紀の終わりまではもたないだろう」と思い、
2001年頃には、2008年の壁は超えられないだろうと思いましたが、
結局まだもっています。

最近のこの手の議論を見ていると、
そもそも何を国債破綻と呼ぶのか、何を国家財政破綻と呼ぶのか、という定義が曖昧なので
かなり「破綻しない論者」には逃げしろがあるなぁという印象なのですが、

世間の一般世帯で借金の大きさを計測するときに常識的な尺度である
「国家予算規模(年間)に対する債務の倍率」というものでは到底破綻を予測できなかった
というのが自分の学習したことでしょうか。

日本の税収は約40兆円ぐらい(もう少し少ないですが)
国債残高は919兆円< http://www.mof.go.jp/gbb/2212.htm >
なので、
年収の22倍の負債ということになります。

仮に不動産であっても、年収300万円の人に6000万円は貸さないよねというのが
この数字が危ないと昔から言ってきた自分らの根拠です。

しかしまぁ、それでも93年当時から言われていた奥の手がありまして、それがインフレでした。
結局、国はお札を印刷できますので、この意味では無敵なわけです。

ぐっちーさんなどは、これを根拠に「外貨建の国債発行でない以上、なんの問題もない」と
「夫婦で奥さんが1億円の預金を、旦那が1億円の借金をしているだけだから、
消す(会計的にはオフバランスと言います)ことが出来る」
などと言っているわけです。

んんん?それって結局、国債の償還停止にはならないけれど、富の喪失ではあるんですよね。

いまある貯金が減価することによって、国債を返済できるようになるわけです。

本当にそれで問題ないのだったら、ぐだぐだ言ってないですぐに増刷すればいいわけですよ。
でも、そんなことをしたら現状の予算が追認されなくなる(新しい国債が発行できないと、
強烈な緊縮財政になるし、再び国債が増刷で価値を下げて返済されることが予測されると、
国債の買い手がいなくなって金利が上がる)ので、役人は出来る限りそういうことはしたくないんです。

結局は既得権を保護するために、「返さなくていい」とか「いつでも返せる」と言っているわけで、もう無茶苦茶です。

予算の縮減はそのまま役人権益と給料の減少を意味しますからね。


どのみち、今の役人が役人を続けたくなるような状態を維持しながら、
国家予算を半分に減らす(国債の発行を辞める)ことなんて出来ないわけです。

なんとか増税などで現状の不健康な状態を延命するふりをしていますが、
もしそれで国債が返し終わってしまうぐらいなら、既得権の中でガンガン使ってしまうでしょうし
(今は返す返さないという状態でもないですし)、それが返し終わったからと言って、
彼らが厳格な財政規律を守る可能性などないんです。

なぜか、日本では通貨供給論というのはメディアからパージされるようですが、
それはここに本筋があるからではないかとも思うのです。


また最近、「投資を促せば経済が発展する」的な話も聞きましたが、
生産性の向上は、必要労働の減少を招き、仕事がない人を確実に増やします。

同時に、投資の結果は保障されていません。あくまでも投資は限られたパイの奪い合いで
しかなく比較優位な者がリターンを得るのであり、絶対的な保障ではないのです。

たとえば、日本の技術は優れていますが、商売上は奮いません。日本の家電が優れたイメージを
持っていることは最近の調査でもわかっていますが、
二倍の金額を出してまで買う価値はないと考えるのが多数派です。

これは国内でも同じで、ノートパソコンであれば、
レッツノートが最優秀であることは多くの人が認めますが、
今どき20万円のノートパソコンを買う人は多数派ではありません。

同じことが多くの家電や自動車で起こっているわけです。


これはワーキングプアの人々に「努力すれば抜けられる」などと言うのも同じで、
弁護士ですら余れば就職できなかったのは記憶に新しいのです。
その弁護士といえども誰もがなれるわけではありません。

結局、努力そのものが報われるのではなく、努力の投下地点によって報われるわけです

努力も投資のうちですが、「年寄りが金融資産を持ち込んでいるから、
投資が進まなくて日本が停滞している。だから投資させなければ」というのは、
それだけ苦労して貯め込んだお金を先行き不透明な投資に回させるというのですから、
ほとんど詐欺的なことです。

増刷でも結果は似ていますが、「投資は自己責任」というような犯罪的洗脳とは
無関係であること、今の80歳代以上は破滅的なインフレを経験していることのふたつから、
今更経験のない投資に金を回させるなど、やはり犯罪でしかないと自分は考えています。

話がそれたように見えるかもしれませんが、結局のところ、これだけの国債残高を返済するには、
なんらかの富の喪失を必要とするしかないと言うことです。その方法により、
ぐっちーさんのような現場のディーラーは「国債が取引されていれば破綻とは思わない」
などと言いますが、それはやはり売国的であろうと思います。


また、上に書いたような既得権を守る側からみて、一番の突発的で直接的な実質破綻の可能性は、
日本の国債金利が4%になることでしょう。
こうなると利払いだけで国庫が空になるので、それが直接的に最もあり得る話ということに
なります。ぐっちーさんなどは、こうした事態を「一度にみんなが国債を売り浴びせなければ
起こりえない」などと言っていますが、インフレになれば普通に利上げになりますので、
そんな前提条件は必要ありません。

つまり、こうしたデフレ状態を役人は明らかに歓迎していると思います。需要不足こそが
問題であることは多くの人の共通認識であろうと思いますが、役人によって、
あるいはインフレによってこうした需要不足が顕在化させられる可能性はまずないと思うのです。


で、自分がもし財務大臣だったらなにをするかですが、
すぐに増刷もしますが、超スバルタで有名なIMFも入れますね。
それぐらいの外圧がないとこの国はもうダメです。

増刷の方法は「これから6ヶ月間、日本国籍保持者には毎月50万円を配ります」
で、十分です。400兆円弱になりますから、一通りインフレに振れるでしょう。
無税なので、かなりの需要圧力もあります。

インフレが抑えられるかどうかはわかりませんが、一部の人間が不健全で恣意的な状況を利用して
既得権を守っているよりはよほどマシです。

この意味、自分は自由主義者ですので、節度ある競争や、機会均等を非常に重視します。
富の集積はそれはそれで重要であると思いますが、
このような節度がない既得権の保護は日本を弱体化させるだけです。


その上で、国家予算を額面維持にするとかそういうのが良いかもしれませんね。
これが出来ればIMFは必要ありませんが、まぁ、無理でしょうね。

為替王・資産運用相談Q&Aメルマガ第288号

為替王
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/

資産運用相談Q&Aメルマガ第288号です!
http://www.mag2.com/m/0000166896.html


前号までで合計1013件のQ&Aをご紹介しましたので、
今回はQuestion No.1014 からです。


Question No.1014:豪ドル円ターゲット算出のヒント
Question No.1015:ユーロドル分析のベース
Question No.1016: マル秘チャート分析よくあるQ&A

<<<Question No.1014>>>
為替王さま

2月4日の今日のポジションで記載して頂いた、ターゲットについて質問を
させて下さい。現在○○○○(投資マニュアル第7章6)で豪ドルを○○刻み
で付けておりますが、どうにも為替王さまとの認識とある程度一致しているか
と思いますが、まだまだ自信がないので、アドバイスを頂けたらと思います。

1.「第7章7の分析手法でも買いシグナルが出ていると思います」について
マニュアル第7章4の売買ジャッジについては、2月2日に買いに転じており
ます。第7章7の買いシグナルですが、エクセルのAS列からAT列に転じて
且つ前の高値(1月18日)を超えたから買いシグナルに転換したと判断して
いるのでしょうか。

2.豪ドルの85円のターゲットについて
ターゲットとしては、持合い期間の○○から○○○○計算をすると、
86.8円とターゲットが算出できるかと思います。もしくは、前回の
持合いブレイク時(AN列)の分○○○○計算すると考えると、84.6円が
ターゲットになるかと思います。このあたりの算出で大体合っているかと
思いますが、如何でしょうか。ただ、ブログに書かれております、
「11月30日前後、12月14日前後、1月28日前後のポイントを使って
算出したターゲット」の各ポイントが何をさしてどうやってターゲットの
算出に使用しているのかが、掴めません。こちらについてもできましたら、
ヒントだけでも頂けないでしょうか。

この2,3日少し暖かくなりましたが、
まだまだ寒い日が続きますので、お体に気を付けて下さい。
P&F


<<<Answer No.1014>>>
P&Fさん、こんにちは。

1については、過去データのレートの微妙な違いはあるかもしれませんが、
確認しましたところ、セントラル短資FX、M2Jのヒストリカルデータならば
ポイントは1月24日。1月18日の次に、1月21日まで下落して、
そして1月24日まで上昇して、最終的に1月28日で底打ちしている形
になると思います。

2については、いろんな見方がありますので、どれが間違いということでは
ありませんが、私はとりあえず、11月30日、12月14日、1月28日の
3つのポイントから、マニュアル第7章1の法則を使って算出します。
そうしますと、85円近辺が算出できると思います。
セントラル短資FXのヒストリカルデータを使うと84.97円が出ます。

<<<Question No.1015>>>
為替王アカデミー 御中
毎度毎度、お世話になりありがとうございます。

さて、初歩的な質問で恐縮ですが、「勝ち組投資マニュアル」での
○○○○○についての質問です。
徐々にチャートの付け方にも慣れて、最近はクロス円以外も作成しようかと
考えてているところですが、この場合の目標値の算出法で悩んでいます。
マニュアル169ページでは、「○○という意味で○○を○○」とありますが
例えばユーロドルの場合は、ドル円相場によって円換算の値が変わります。
為替王さんのブログでの目標値から逆算すると、0.001を掛けておられる
ような印象もありますし、果たして上記定数設定をどうすべきか
迷っております。
ちなみにユーロドルでは0,002でつけていますが、上記をどのように
考えるのが妥当であるのか、お手すきの際に御教示頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。
しん


<<<Answer No.1015>>>
しんさん、こんにちは。

いろいろ並行してやるとどれも有意義で役に立つことがありますし、
トレードのスパン(短期か中期かなど)にもよりますが、
ベースは、0.002でよいと思います。

<<<Question No.1016>>>
為替王さまこんにちは。

P168.169の保ちあいの定義がよくわかりません。
20行目から29行目にかぶってればいいと言う事なのですが
その意味がどうしてそうなるのかが理解できませんので
どうか分かりやすく説明して頂けたらとおもいます。

あと、売りのシグナルですが、直前の安値を越えたらサインとのことですが
E.やHなども直前の安値を下回っているのですが、
これはどういう考えなのでしょうか。教えてください。
どうぞ、よろしくおねがいします。
DYさん

<<<Answer No.1016>>>
DYさん、こんにちは。

保ち合いについては
12月13日「保ち合い徹底解説」、
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51736057.html

12月3日「保ち合いって何?」
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51733127.html

この2つの過去記事を読んでいただくと、
保ち合いについての基本的な考え方についてはOKだと思います。

売買シグナルについては、シグナルの点灯のさせ方については、
12月7日「なぜ、F26とH28はシグナルが出ないのですか?」
における解説が基本となります。
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51734540.html

その記事で書いたのは、あくまでも売買の方向性についてのシグナルです。
その上で、ターゲット算出についての応用技法があるのですが、
その点については、1月28日金曜日夜の週刊メルマガのNo.1010
「秘伝のチャート分析、応用予測手法」を読んでください。

少しだけ1月26日ブログ記事の最後のほうにも書いてあります。
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51748358.html

アルプス休日限定 無料銘柄診断サービス♪

【アルプス投資顧問 本日の無料メルマガ】


NYダウは10.60ドル安と小幅安で終了しており、今晩の動向を確認するまでは安心はできっだませんが、今のところ大きなブレは無いと見ております。

来週の相場は、決算発表終了で手掛かり材料難となり、見送りムードが強まりそうだ。短期間での急ピッチな上昇への反動や、週初発表予定の昨年10〜12月期のGDP速報値の5四半期ぶりのマイナス成長なども想定される。日経は、11,000円トライを前にしての値固めの期間となりそうだ。外国為替市場の円相場が、極端な円高進行とならない限り、レンジは10,500〜10,800円と想定する。

需給面では、決算発表が終了して企業業績動向の輪郭が明らかになったこともあり、国内機関投資家からの3月決算期末を前にしての売りが増加する可能性がある。手掛かりに乏しい中、業績見通しの上方修正や、進ちょく率の高い自動車部品、電子部品の一角が引き続き物色対象となりそうだ。

NYはまだ崩れておらず、崩れるまではふらふらしながら付いていく展開が予想され、チャート上横ばいから次にどちらかに大きく離れるまでの持合に入ると思われます。ただ、NY次第ですので、下げリスクも考えられ、主力よりも値の軽い低位、新興に資金が入りやすくなっておりますので、基本あまり持ち越しは増やさず、短期ディーリングで回転させるスタンス。

ブログ アーカイブ