トレーダーズ・eワラント・デイリーコメント
2011年3月4日(金曜日)
<注目銘柄>
eワラント(ゴールドマン・サックス証券)
楽天(4755) コール135回
行使価格 70000円
満期日 2011年06月08日
1ワラント当り原資産数 0.001
eワラント販売価格 10.68
実効ギアリング 5.50
前営業日の株価 77500円 +1700円
前営業日のHV(20日) 28.22
投資スタンス:短期(1週間程度)
モルガン・スタンレーMUFGでは、直近の株価上昇を考慮しても株価はEC(電子商取
引)事業、トラベル事業、クレジットカード事業のポテンシャルや、海外事業の利益率改
善を十分に織り込んでいないと指摘。投資判断を「Equal-weight」→「Overweight」、目
標株価を70000円→99000円と引き上げた。
前10.12期4Qで、利用者の日用品シフトと1人あたりの購入単価の下げ止まりを確認し
たと言及。今後はスマートフォン(高機能携帯電話)の普及や大手小売業者のEC化によ
る市場拡大が見込まれ、同社はその恩恵を受けるという見方を示した。楽天トラベルに
おいて、競合大手が値上げを断行する中で宿泊施設の割り当てが増加する可能性にも注
目。海外旅行の強化によるシェア拡大にも期待できると予想した。クレジットカード事
業において、懸念された過払い・貸し倒れ費用の増大が軽微な影響にとどまったことに
も言及。新規獲得費用を吸収しながらも増益トレンドに入ったことを評価した。
3日の株価は4日続伸となり、高値は77900円まで上昇。2月15日につけた年初来高値(78000円)
が目前に迫っている。レーティング引き上げを手掛かりに高値更新と06年6月以来となる80000円
台回復を期待して、コールで臨みたい。
<過去の注目銘柄>
配信日 銘柄<コード> 当日始値 高値 安値 T+5買取価格 eワラント損益
P/C回号 株価始値 高値 安値 T+5株価終値 株式損益
02/22 日本電気硝子<5214> 4.71 5.25 3.11 4.62 -1.9%
コール9回 1349 1375 1282 1362 (買い) +0.9%
02/21 第一生命保険<8750> 3.83 3.94 1.83 2.11 -44.9%
コール11回 154500 155000 141000 143500 (買い) -7.1%
02/18 日立建機<6305> 4.24 5.63 4.01 5.00 -27.0%
コール15回 2116 2134 2040 2013 (買い) -4.8%
02/17 旭硝子<5201> 10.54 11.79 9.60 9.99 -5.2%
コール69回 1148 1154 1095 1102 (買い) -4.0%
02/16 住友金属鉱山<5713> 2.18 2.88 2.18 2.48 +13.7%
コール131回 1513 1593 1513 1544 (買い) +2.0%
02/15 日東電工<6988> 4.97 7.37 4.91 6.45 +29.7%
コール70回 4820 5210 543000 5080 (買い) +5.3%
*上段はeワラントの価格、下段は対象銘柄の株価
T+5は配信日から5営業日目のこと
「ゴールドマン・サックス・eワラント」
http://www.goldmansachs.com/japan/ewarrant/index.html
「投資ツール」→「eワラント銘柄検索」
http://www.goldmansachs.com/japan/ewarrant/market/search/db_fset.gscgi
→「銘柄コードor銘柄名指定」に銘柄コードを入力
→eワラントの価格、及び「チャート表示」でチャートが閲覧できます。
<きょうの見通し>
東京市場は米株の大幅高や円安進行を背景に、国際優良株中心に指数を押し上げる展
開が予想される。足元の米景気指標の堅調な流れから、今晩の米雇用統計発表を前に売
り方の買い戻しが予想され、上値をトライする展開を想定。中国市場を前に手控える局
面もあろうが、上海総合指数が直近高値2944P処を超えられれば騰勢を強める可能性が
あり、先物市場も好感するシナリオが考えられる。
為替市場ではユーロ円が昨年以降の高値圏(円安水準)を維持。さらに直近のもみ合
いを円安方向にブレイクする動きとなった。ユーロ高メリットのあるハイテク株なども
特に注目されそうだ。
来週はメジャーSQとなるが、2006年以降3月SQ時は直前の安値から当面上昇するケー
スが続いている経験則もあり心強い。
日経平均の予想レンジは10800円−10650円。一目均衡表ではきょうは転換線(10643
円)が10594円まで下落する。上値を試す場面も想定されるが、終値ベースで押し戻さ
れる可能性もあり注意したい。
3日のダウ平均は前日比191.40ドル高と大幅続伸。NASDAQは50.67ポイント高、S&P500
は22.53ポイント上昇して取引を終えた。ベネズエラの和平案をリビア政府が受け入れ
たと報じられ、北アフリカ・中東情勢に対する懸念が後退。米新規失業保険申請件数の
結果が予想より強かったうえに、2年半ぶりの低水準となったことも好感された。ま
た、2月ISM非製造業景況指数が05年8月以来となる高水準を示すと買いに拍車がかか
り、ダウ平均は一時216.30ドル高まで上昇する場面があった。
業種では特に資本財や金融、ヘルスケアセクターなどが上昇。ドル建てCME225先物は
昨日の大証日中終値と比べて135円高の10725円、円建ては130円高の10720円で終えた。
昨日の東京市場は反発。東証1部の値上がり銘柄数は1268と全体の75.9%に達し、規
模別株価指数はすべて上昇。直近売り込まれていた資源関連や国際優良株に買いが入っ
たほか、ソフトバンやSNSなどネット関連が商いを伴って上昇。マザーズ指数は昨年来
高値を更新した。
日経平均は25日移動平均線(3日、10589円)が上値抵抗に。前日の中陰線のレンジ内
の動きにとどまり、陽線はらみ足を形成した。
25日移動平均線は上昇基調を維持しており、直近安値の10452円を意識して切り返すこ
とが可能な局面だ。200日移動平均線(3日、9833円)が上昇局面に入る段階であること
もポジティブな要因となる。
一目均衡表では下方には雲の水準が控えていることに加え、基準線(10537円)が来
週中ごろから上昇に転じるため、その間同線に絡む動きを維持できるかが、強い基調継
続へのポイントになる。
上値メドは、1日高値10754円、21日安値10789円、1月13日高値〜1月31日安値までの
下落幅の倍返しの上げの10941円など。下値メドは24日安値10452円や10270円処、1万
円、200日移動平均線(3日、9833円)などが考えられる。
<きょうの予定>
記載された予定は、予告なく変更される可能性があります)
※経済指標は(予定発表時間/予想数値)
【国内】
《決算発表》
土屋ホールディングス、クックパッド、くらコーポレーション、野田スクリーン、カナ
モト
【海外】
米2月非農業部門雇用者数変化(22:30/18.3万)
米2月民間部門雇用者数変化(22:30/17.1万)
米2月失業率(22:30/9.1%)
ブラジル2月消費者物価(21:00)
メキシコ中銀金融政策決定会合
ユーロ圏債務危機への包括的な対応策の準備を支援するための特別会合(ヘルシンキ)