●Index●
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明日の株新聞◆
今日の東京市場から◆
本日の注目相場◆
本日の注目銘柄シューティング!◆最後へ
■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■
東京市場休場期間中の米国市場は重要指標・米雇用統計確認も振るわず、為替
相場では円高推移で折り返すなど、売り圧力の見られた休場明けの株式相場で
すが、中核銘柄に見切り売りが見られた一方でバイオ関連などテーマ性、新興
軽量級などが賑わうなど、再び近視眼的な物色が見られています。
日経平均株価は反落。
節目8800円や5日移動平均線(8798.08円)を割り込んで
きました。
結果的には前営業日に上値を阻んだ75日移動平均線(8872.53円)が
上値抵抗となっています。
もう一方の株価指数でもあるTOPIXも反落。
日経平均株価と同様に5日移
動平均線(731.75ポイント)を割り込み、25日移動平均線(740.05ポイント)
が上値抵抗となりました。
さて、前営業日配信版では、株価指数のチャートでもそれぞれ上値抵抗線が控
えるなかでは「まだまだ地合いの落ち着きを待つ局面」との見方を示して「今
は買い急がず中期視点での有望銘柄を選別するタイミング!」と題していたと
思います。
さらに「米雇用統計などイベント結果や米国市場、為替相場など外部要因の変
化を確認しながら、株価指数の上値抵抗線との攻防、物色傾向を判断して、次
なる投資テーマの到来に備えましょう」とも締めていましたが、外部要因に進
展が見られず、株価指数の上値抵抗線が戻りを阻むなど、全体観は直近2営業
日に比べてやや弱まっている格好でしょうか。
やはり国内で金曜日にオプションSQ算出を控え、米国でも今晩発表のアルコ
アを皮切りに主要企業の決算シーズンが始まるだけに、今週は中核銘柄を中心
にポジションを傾け難い状況となるのも致し方ないところか。
9月11日引け後に配信した厳選5銘柄付き市況分析レポート「仕手系・低位・
バイオ ハイリターン投資に適した【大化け候補!】」の提供銘柄・タカラバ
イオ<4974>がノーベル賞を切っ掛けとしたバイオ関連のテーマ人気に乗って再
浮上するなど、全体観を傾け難いなか、需給妙味に優れる銘柄群が再び人気化
しています。
今年の相場を振り返ってみれば、月初の相場環境は弱めで推移するケースが多
いのではないでしょうか。
3月、4月、5月、6月、8月、9月と月の前半で
調子を崩すケースが確認されています。
月初恒例イベントと言えば、当欄でも挙げることの多い重要指標・米雇用統計
が影響しているのではないでしょうか。
金融政策動向と密接な関係のある雇用
情勢に対する警戒、そして結果発表後の反応が神経質となりやすく、外部要因
の影響を受けやすい中核銘柄、外需関連株の波乱要因となっています。
ただ、月初の波乱から落ち着きを取り戻せば、先月、先々月のように株価指数
の戻りが見られるもの特徴の一つ。
今後は外部要因の落ち着きとともに外需関
連株の見直しも徐々に見られるのではないでしょうか。
この「外需関連株」の戦略方針については、明日販売締め切りの「厳選5銘柄
付き市況分析レポート」で銘柄アプローチをまとめていますので、ぜひ確認し
てみてください。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■
昨晩の米国市場は軟調。
前営業日の伸び悩みからの売りが出たほか、コロンバ
スデーの祝日で債券市場などが休場となるなか、積極的な商いが手控えられた
ことも重しとなっています。
前営業日に発表された米雇用統計で失業率低下が見られたものの、買いが続か
ず伸び悩んだことで、週明けのこの日も買い気は乏しく軟調展開に。
コロンバ
スデーの祝日で債券市場などが休場となり、市場参加者不足も買い手控えにつ
ながりました。
また、アップルやフェイスブックなどテクノロジー関連が安く、ナスダック指
数を押し下げています。
ダウ平均株価は、前営業日比26.50ドル安の13,583.65ドル。
ナスダック総合指
数は23.83ポイント安の3,112.35ポイントで取引を終えました。
東京市場休場前となる4日終値の価格水準と比べると、ダウ平均は13,575.36ド
ル→13,583.65ドル(8.29ドル上昇)。
ナスダック総合指数は3,149.46ポイント
→3,112.35ポイント(37.11ポイント下落)となっています。
為替相場では、先週発表の米雇用統計を受けてドル買いが見られたものの、株
式相場の失速とともに円が買い直される動き。
ユーロドル下落とともに対ユー
ロでも円高に振れており、東京時間早朝では、1ドル78円台前半、1ユーロ10
1円台半ばの円高水準で取引されました。
東京株式市場では、ハイテク株の失速が見られた米国市場、為替相場の円高推
移を嫌気した売りが先行。
日経平均株価は8822円の反落スタートに。
寄り付き後は、日経平均株価における前営業日安値近辺の節目8800円を窺う動
きに。
物色もバイオ関連などテーマ性に着目した対象に向かうなど、売り一巡
後は循環物色が見られました、
後場では、戻り売りで再び売り先行の立ち上がりとなり、前場で攻防の見られ
た日経平均株価の節目8800円を下抜くと見切り売りで下げ幅を拡大。
下値模索
の動きとなっています。
日経平均株価終値は、93.71円安の8769.59円。
東証1部の売買代金は概算で1
兆456億円。
東証1部の売買高は概算で16億2478万株。
値上がり銘柄は393(23
%)に対し値下がりは1160(69%)、変わらずは118(7%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■
外部要因軟化による指数反落を受けて、中核銘柄のトヨタ<7203>、日産自動車
<7201>、ホンダ<7267>、ソニー<6758>、東芝<6502>、キヤノン<7751>の電気機
器など、国際優良株の下落が目立っています。
金融関連の三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンク、証券業
の野村ホールディングス<8604>も軟調。
内需大型のNTT<9432>、JT<2914>
なども売りが出ました。
売買代金上位では、経営統合のソフトバンク<9984>が売られた半面、イー・ア
クセス<9427>が買われるなど、統合比率を意識した値動きに。
格下げのシャー
プ<6753>の下落が目立つなど、材料物色が見られています。
セクターでは、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、中部電力<9502>、関
西電力<9503>の電気ガス、王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3893>の紙
パルプなどが業種別株価指数騰落の値下がり上位に並びました。
中核業種の電気機器、証券、銀行なども続き、任天堂<7974>擁するその他製品、
JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品なども値下がりして
います。
一方、日本航空<9201>、全日本空輸<9202>の空運、三菱地所<8802>、野村不動
産<3231>の不動産業らが業種別株価指数騰落の値上がり上位に入りました。
テーマ性では、iPS細胞開発者で知られる京大の山中教授のノーベル生理学
医学賞の受賞が発表されたことでバイオ関連が人気化、武田薬品<4502>、アス
テラス製薬<4503>の医薬品が物色されたほか、iPS細胞関連の材料性を明ら
かにした島津製作所<7701>、ニコン<7731>などが買い進まれる場面も見られて
います。
新興市場では、再生医療関連のタカラバイオ<4974>、コスモバイオ<3386>、セ
ルシード<7776>、プレシジョン<7707>、DNAチップ<2397>、ジャパン・ティ
ッシュ・エンジニアリング<7774>、テラ<2191>らが急騰したほか、軽量級のワ
イヤレスゲート<9419>、エニグモ<3665>、ニューフレアテクノロジー<6256>な
どが短期物色で賑わいました。
■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■
<9427>イー・アクセス 49,350円 前日比+2,350円(+5.00%)
続伸。
ソフトバンク<9984>による株式交換での完全子会社化発表から連日のス
トップ高となり、評価額52,000円に迫った本日は5営業日ぶりに評価額目前で
寄り付くと堅調な値動きに。
株式交換比率は同社株1株に対してソフトバンク
<9984>株を16.74株を割り当てるため、ソフトバンク<9984>は統合比率を意識し
て安く寄り付くも同社株が場中で値を伸ばしたため、買い直されている。
<6753>シャープ 151円 前日比−26円(−14.69%)
続落。
およそ2カ月ぶりに年初来安値を更新してきた。
支援交渉相手の台湾・
鴻海精密工業との提携交渉に進展がなく、ゴールドマン・サックス証券が投資
判断を「中立」から「売り」に、目標株価を175円から120円に引き下げたこと
が売り材料視されれている。
<4974>タカラバイオ 497円 前日比+80円(+19.18%)
ストップ高買い気配。
休場期間中の8日にiPS細胞開発者で知られる京大の
山中教授のノーベル生理学医学賞の受賞が発表されたことでバイオ関連がテー
マ視され、とくに再生医療関連で知られる同社株は大量の買い注文を集めてい
る。
再生医療関連のコスモバイオ<3386>、セルシード<7776>、プレシジョン<7
707>、DNAチップ<2397>、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング<7774>、
テラ<2191>ら新興バイオ関連が急騰したほか、iPS細胞関連の材料性を明ら
かにした島津製作所<7701>、ニコン<7731>なども物色を集める場面もあった。