●Index●
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明日の株新聞◆
今日の東京市場から◆
本日の注目相場◆
本日の注目銘柄シューティング!◆最後へ
■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■
米国市場の伸び悩みも為替相場で円安推移が見られており、国際優良株を中心
に底堅い展開となった本日の株式相場ですが、日経平均構成比率上位のソフト
バンク<9984>、ファーストリテイリング<9983>の急落が株価指数の押し下げ要
因に。
ただ、東証1部の値上がりは5割を記録するなど、幅広い銘柄に見直し
買いが入っています。
日経平均株価は続落。
前述の通り日経平均株価構成比率上位2銘柄の大幅安が
押し下げました。
ただ、寄り付き算出のSQ概算値も8517.75円と押し下げられ
たことで、キープライスは低い目標との認識も広まったのではないでしょうか。
さて、前営業日配信版では「外部要因の変化、明日のSQ算出見極めを」と題
していました。
オプションSQ算出に関しては「オプション行使価格8500円を意識した算出結
果が注目されますが、当欄で紹介しているように、今晩からの外部要因の変化、
前場で伝わるSQ概算値や日中高安、場中の方向性を見ておきましょう」とも
記していましたが、外部要因の改善による買い先行から日中推移は伸び悩んだ
ものの、概算値は8517.75円と低い目標となり、前述の通りに構成比率上位の急
落が押し下げたことを除けば、まずまずの内容だったと言えるのではないでしょ
うか。
投資戦略としては「中期スタンスで外部要因の落ち着きを待ちつつ、戻りの見
込める外需関連株に狙いを定めながら、短期スタンスでは需給妙味の強い銘柄
の短期ディーリングを手掛けてみても良いのではないでしょうか」と締めてい
ましたが、外部要因も落ち着きを見せたことで中期スタンスでの打診買い、ま
たは材料株のディーリングと両面で狙いやすい状況となっています。
さて、来週も米国市場で決算が本格化することで、やや神経質な反応となるこ
とが予想されますが、このまま中期視点で外需関連株の打診買い、そして短期
ディーリングで乗り切りたいところ。
会員情報銘柄では遠藤照明<6932>が目標
株価達成を果たしていますし、このまま外部要因の落ち着きが続けば、指数が
出直るタイミングも捉えられるでしょう。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■
昨晩の米国市場は伸び悩み。
雇用情勢の改善を好感した買いが先行したものの、
アップルなどテクノロジー株の下げが株価指数を押し下げています。
米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数は、前の週から3万件減少の
33万9000件となり、市場予想の37万件を下回る好内容に。
雇用情勢の改善を好
感した買いが先行しました。
ただ、アップルが大きく売り直されたことで、ダウ構成銘柄のインテル、シス
コシステムズのテクノロジー関連が失速。
通信株のAT&T、ベライゾンなど
もソフトバンク<9984>によるスプリント・ネクステル買収観測による競争激化
懸念で売られています。
ダウ平均株価は、前営業日比18.58ドル安の13,326.39ドル。
ナスダック総合指
数は2.37ポイント安の3,049.41ポイントで取引を終えました。
為替相場では、欧州でスペインの救済要請観測やイタリア国債入札消化でユー
ロが上昇、ドルも雇用指標好感で底堅く、円が下落。
東京時間早朝では、1ド
ル78円台前半、1ユーロ101円台前半の水準で取引されています。
東京株式市場では、米国市場伸び悩みも為替相場の円安推移を好感した買いが
先行。
日経平均株価は8607円の反発スタートに。
寄り付き後は、SQ算出を迎えて日経平均株価構成比率上位のファーストリテ
イリング<9983>の急落、ソフトバンク<9984>の米企業大型買収の費用負担懸念
から算出値を押し下げる格好。
SQ概算値は8517.75円の算出となり、低い目標
との意識が強まったものの、2銘柄の下落とともに戻り売りが出ました。
昼休みの円高進展とともに後場では日経平均株価が再びマイナス圏に沈むなど、
戻りの鈍さが目立つ動きに。
ただ、前場算出のSQ概算値8517.75円は上回る水
準にあり、SQ概算値と節目8500円を下値目標に底堅い動きとなっています。
日経平均株価終値は、12.66円安の8534.12円。
東証1部の売買代金は概算で1
兆2433億円。
東証1部の売買高は概算で17億3194万株。
値上がり銘柄は839(5
0%)に対し値下がりは650(38%)、変わらずは183(10%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■
売買代金上位では、米携帯電話事業3位のスプリント・ネクステルの買収協議
開始を明らかにしたソフトバンク<9984>、決算売りを集めたファーストリテイ
リング<9983>の2銘柄が大商い。
ともに見切り売りを主体とした売買が膨らみ、
日経平均株価構成比率上位の特徴から株価指数を押し下げています。
また、本日オプションSQ算出を迎え、3位にも日経平均構成比率上位のファ
ナック<6954>が進出。
キヤノン<7751>、京セラ<6971>、東京エレクトロン<803
5>、信越化学工業<4063>なども物色を集めました。
円安推移でトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>、ソニー<6758>ら
国際優良株もしっかり。
材料性の伝わった新日鉄住金<5401>、JT<2914>、売
り込まれていたコマツ<6301>、シャープ<6753>、不動産の三菱地所<8802>、三
井不動産<8801>なども堅調に推移しています。
セクターでは、新日鉄住金<5401>の鉄鋼、所属全銘柄が上昇した保険業、JT
<2914>の食料品が業種別株価指数騰落の値上がり上位に並びました。
旭硝子<5201>、日本板硝子<5202>のガラス製品、三菱地所<8802>、三井不動産
<8801>の不動産、住友金属鉱山<5713>、DOWAホールディングス<5714>の非
鉄、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>の海運など、売り込まれていた業種に見
直しが進んでいます。
一方、ソフトバンク<9984>の急落で通信業が業種別株価指数騰落の値下がり最
上位に。
ファーストリテイリング<9983>の小売も下げるなど、中核銘柄の下げ
が響きました。
新興市場では、バイオ関連のタカラバイオ<4974>が連日の人気化。
コスモバイ
オ<3386>、スリー・ディー・マトリックス<7777>などもテーマ物色を集め、ア
ク抜けでウエストホールディングス<1407>も大幅高した半面、中核のサイバー
エージェント<4751>、楽天<4755>や軽量級のガンホー<3765>、ピーエスシー<3
649>、エイチーム<3662>、ワイヤレスゲート<9419>などに売りが出ています。
■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■
<9984>ソフトバンク 2,395円 前日比−486円(−16.87%)
大幅安。
前営業日引け後に米携帯電話事業3位のスプリント・ネクステルの買
収観測が伝わり、同社側も協議開始を明らかにしたことで、1兆5000億円を超
える買収費用負担を懸念した投げ売りに押された。
場中では大手銀の協調融資
の観測報道が伝わり下げ幅を縮める場面があったものの、戻り売りも根強いよ
うだ。
統合比率の関係でイー・アクセス<9427>も連れ安している。
<9983>ファーストリテイリング 16,040円 前日比−1,770円(−9.94%)
急落。
前営業日引け後に発表した本決算が事前予想を下回ったほか、今期予想
は2ケタ増収増益を計画しているものの、意欲的な計画も前期同様の未達懸念
が強まり、見切り売りに押されたようだ。
日経平均株価構成比率上位でもあり、
ソフトバンク<9984>とともに株価指数を押し下げている。
<5401>新日鉄住金 168円 前日比+9円(+5.66%)
大幅高。
米国市場で石炭株、鉄鋼株が好調に推移しているほか、UBSがセク
ター判断で「バイ」を継続していることが買い材料視されている。
また、ドイ
ツの鉄鋼最大手ティッセンクルップが国外工場の入札で同社株やJFEHD<5
411>などから買収提案を受けていることを明らかにし、投資姿勢を評価する向
きもあるようだ。