為替王
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/資産運用相談Q&Aメルマガ第278号です！
http://www.mag2.com/m/0000166896.html
前号までで合計983件のQ&Aをご紹介しましたので、
今回はQuestion No.984 からです。
Question No.984：トラリピの売り買い両建て戦略
Question No.985：12月のユーロ戦略
Question No.986：これからの投資戦略Q&A
<<<Question No.984>>>
為替王様
いつもブログを拝見しています。Kと申します。
早速2011年度版のマニュアルを購入させていただき、
現在、読んでいる最中です。
トラリピに関する質問ですが、以前のブログではトラリピ両建に関する記事が
あったと思いますが(私の勘違いでしたら、すみません)、最近のブログでは、
両建に関するさらなる情報が無いような気がします。
これは、両建に関してメリットがなくなったためとか？
その他何か理由があるためでしょうか？
（中略）
為替王様の現時点での見解をお聞かせ願えないでしょうか？
以上、よろしくお願いします。
（↓）トラリピとは？
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51733337.html
<<<Answer No.984>>>
Kさん、こんにちは。
ここ数カ月間は、トラリピの基本形（買い仕掛け戦略）のみでも相当な利益を
積み上げることができていますが、特に、ユーロ円や豪ドル円など通貨によって
は、売り仕掛けを追加した両建て戦略で、凄まじい成績が上がっています。
一定レンジでの相場推移が続く限り、単純計算で利益は2倍
（利益が積み上がるペースが2倍）になりますから、
両建ては非常に優れた戦略という見方もできます。
私の考えをズバリ申し上げますと、初心者の方が、安易にトラリピ両建て戦略を
とることはあまりお勧めしません。中上級者の方が、相場状況を判断した上で、
トラリピ両建て戦略をとるのは賛成です。
理由は、最近のように狭い値幅での推移が当分の間は続くかもしれませんが、
永久に続くことはないでしょう。あくまでも私の考えですが、将来いずれ
大幅に円安に動く局面がやってくると思っています。
両建て戦略は来年はうまくいくかもしれません。
再来年もうまくいくかもしれません。
しかし、数年後には、いずれ売り仕掛けが多大な含み損を抱えてしまうリスクが
あると私は思っています。その時、経済環境の変化を察知して売り仕掛けの
設定変更・処分・撤退などの処置を機敏にとらなければなりません。
それができる中上級者の方なら今から両建て戦略をとることは賛成です。
仮に将来ロスカットすることになっても、それまでに蓄積されるであろう利益で
プラスの成績を維持できる可能性も高いと思います。
私が両建て戦略を推奨してしまうと、初心者の方が、今儲かるからといって
深く考えずにやってしまって、将来大幅な円安局面が来た時に身動きが
とれなくなったり、結果的に大きな損失を出したりすることを心配しています。
このような理由によるものですので、もしKさんが両建てを実践するなら
「ほったらかしでもOK」とされるトラリピですが、必ず定期的に相場の流れ
をチェックして、大きな流れの変化は見逃さないようにしてください。
<<<Question No.985>>>
為替王様、こんにちは。暇なしトレーダーです。
２０１１年度版マニュアル購入して、熟読中です。
ここ最近はトラリピとエコトレで少しずつですが利益が出てきています。
ユーロドル相場ですが、ドルインデックスのチャートを見ていて
ふと気付いた事があります。ドルインデックスのチャートは素直？に
移動平均線などがレジスタンスやサポートになりやすいと思っていましたが、
今朝日足終値時点でのドルインデックスを見ると、
もう少しで２００日移動平均線に到達しそうです。
そして今日（１１月３０日）もユーロドルは急落しているので、
ドルインデックスも移動平均線にタッチしたかと思います。
そこから推測すると、明日から１２月ということもありマニュアルにある法則
と照らし合わせるとドルインデックスは下落してユーロドルはある程度
（１２月中は）反発するのではないでしょうか？
もしよろしければ、為替王様の見解を教えていただけないでしょうか？
（↓）2011年版マニュアルとは？
http://www.kawaseoh.com/toushimanual2011.html
<<<Answer No.985>>>
暇なしトレーダーさん、お久しぶりです。
ブログでもちょっと書きましたが、
ユーロドルは下落ターゲットに到達しました。
下落エネルギーが放出されましたから、
このまま一方的に急落が続く可能性は低いのではないかと推測できました。
その後は、とりあえず、少し反発が生じています。
逆張り的なスタンスでは、下落ターゲット到達時点で買ってもよかったとは
思いますが、（具体的な下落ターゲット算出については土曜日のブログで
ヒントを公開したいと思います）、しかし、順張り的なテクニカル指標は
まだ多くが転換するには至っていないので、それを確認できてからでも
遅くはないといいますか、順張り的なスタンスならば、その分の取りこぼしは
仕方ないと思っています。
もちろん、暇なしトレーダーさんのおっしゃるとおり、
単純なテクニカル分析に、各種法則などを照らし合わせて、
順張りシグナルが出る前に、ちょっとポジションを張ってみるというのも
面白いと思いますし、少なくとも、
暇なしトレーダーさんがメールをくれた後のわずか2日間で、
軽く200pips超もとれています。さすがです。
<<<Question No.986>>>
いつも ブログ楽しみにしています。
リーマンショック直前に為替相場をはじめて、当時豪ドルを100円で二枚も
買ってしまい、証拠金を50万超とばしてしましました。その後裁量トレード
で五十万とりもどしたものの、後は勝ったり負けたりの鳴かず飛ばず状態で、
システムトレードに出会いました。しかしながら、今年も、ユーロ暴落と、
ドル円の一方的相場でトータルマイナス七万円です。
運用資金は８９０万です。現状のポジションはドル円十本、90円から85円
までのトラップで含み損は約五十万です。たまたま豪ドルの裁量スイングで
ほぼ100パーセントの勝ちを収めて、なんとか小康をたもっています。
ユーロは暴落直後の朝に裁量で十本勝負3円抜きしたため、システムトレード
の上の部分120円以上を三本切った30万の損を、すぐとりかえしたものの、
ドル円はいずれ戻るだろうとたかをくくってしまったため、ずるずるさがって
しまいました。
夢のような話ですが、この資金をとりあえず一千万にしたいという目標を
もっています。ぶしつけとは存じますが、今後の方針に非常に迷っています。
為替王さまのご指南をいただければ、迷いが吹っ切れるきがして、今年も
マニュアルを購入しました。次のドル急落をまって、80円近辺で大勝負か、
直近の84円からシステムトレードか、ドルではなく他通貨か、わたしの
ミスとすれば、やはりシステムトレードをいじって損切りしたところなの
でしょう。
ユーロは長い期間120円にはもどらないという情報に耐えかねて、
ついきってしまいました。とりとめのない話ですみません。
今後のご活躍をお祈り申し上げます。
（Hさん）
<<<Answer No.986>>>
Hさん、こんにちは。
Hさんへの私からのアドバイスはひとつ。
はやる気持ちを抑えて、バランスをとってください。
Hさんには優れた裁量トレードのセンスがあるとお見受けします。
Hさんなら『2011年版投資マニュアル』で公開している私独自の
為替レート予測手法もすぐにマスターされて、たとえば、今年の80円の
円高予想も、その後の84円への反発もご自身で予測できるレベルに
すぐに到達できるでしょう。
仮に今回、Hさんが80円で買って84円で売るトレードを、
レバレッジ20倍でやっていれば、資金890万円に対して
ポジション220万ドルほど持てましたから、
11月だけで880万円ほどの利益を出すことができていました。
と言うのは簡単なのですが、そのように一発大勝負することは私は反対です。
たとえば、資金の半分を裁量トレード用として、残りをシステムトレード用に
する。システムトレードは複数の通貨に分散する。仮に裁量トレード一本に
絞るとしても、常に満額勝負するのではなくレバレッジ10倍以下に抑える
とか、あるいは5倍程度の勝負を続ける。といったように、投資手法の分散、
投資対象の分散、リスクの抑制などを行って、ひとつの勝負に集中しない
ようにバランスをとりながら、長期的に利益最大化を目指すのが良いのでは
ないかと思います。
どれかひとつだけに集中させれば、当たれば資金は急増します。
ただ、Hさんの場合、ご資金量が恵まれていますから、そのメリットを活かして
自分はプレーヤーというよりも、監督や経営者になったようなつもりで、
やや引いた客観的な目線で、いろんな駒（いろんな投資法、多数の勝負）を
バランスよく利用しながら安定的な収益拡大を目指すのが確率的にも一番
成功しやすいのではないかと思います。
