為替ニュース

直近の決算発表予定

2012年9月13日木曜日

ダウ、小反落=ナスダックは小幅続伸〔米株式〕(13日朝)


【ニューヨーク時事】13日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は小反落し、午前9時35分現在は前日終値比1.55ドル安の1万3331.80ドルで推移している。
ハイテク株が多く取引されているナスダック総合指数は同時刻現在0.97ポイント高の3115.28。

日経ニュース・夕版(9/13)

【企業】

日本コカ・コーラ、ティム・ブレット副社長が社長に昇格

KDDI、LTE定額5985円 21日 iPhone5発売

【国際】

官房長官と英大使、放射性廃棄物巡り会談

オスプレイ配備、米は安全確保を 前原氏が講演で

オランダ与党が勝利 下院選、EUとの協調路線に支持

【政治】

沖縄県民側、オスプレイ配備撤回要求 防衛相と会談

再処理の方向性、青森訪問し説明 経産相が意向

大村・愛知知事が中国訪問を中止

【マーケット】

東証14時、膠着 FOMC結果発表控え様子見、商いも低調

【社会】

ニホンウナギ「絶滅危惧種」に 乱獲、禁漁求める声

談合などの疑いで7人を書類送検 防衛医大病院の事件

「いじめ」「疑い」都内計1万1500件 都教委の公立校調査

証券ディーラー「プロの視点」(9/13)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■

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順調な欧州動向、米国では追加緩和期待が相場を支え、東京市場ではメジャー
SQなどイベント直前で思惑が交錯。
東証1部売買代金は8000億円未満の薄商
いも原資産となる日経平均株価を誘導する動きが見られた本日の株式相場です
が、売買代金上位には値動きの軽いネット関連が並び、物色対象も材料株、テ
ーマ性に基づく短期志向の高まりが見られています。


日経平均株価は続伸。
小安い立ち上がりから、大台9000円を奪回する場面が見
られました。
大台攻防については後述しますが、ローソク足は連日の陽線示現、
水準としても25日移動平均線(8961.23円)を奪回し、下方から迫る5日移動平
均線(8900.70円)とのゴールデンクロス形成の期待など、チャート良化が見ら
れています。


円安推移を追い風に上値志向を強めた前営業日配信版では「早くもイベント先
取り このままリスクテイク実るか」と題していましたが、前営業日の支援材
料となったドイツ連邦憲法裁判所の欧州安定化メカニズム(ESM)の批准判
断も条件付きで認め、欧州問題の進展を確認。
米国市場でも連邦公開市場委員
会(FOMC)での追加緩和期待をベースに底堅く、外部要因は概ね順調な推
移に。


外部要因反映後の東京市場では、日経平均株価が水準を窺う格好ながら、前営
業日同様にリスク選好の流れとともに上値志向を強めました。
前営業日ととも
に今晩の米国での重要イベントの先回り、そして明日のSQ算出を睨んだ思惑
が高まった格好でしょう。


現物市場では、売買代金上位にネット関連が並び、外部要因の影響を受け難い
銘柄が選好される一方で株価指数は上値志向を強める形に。
今晩の重要イベン
トによる外部要因の変化を警戒しつつもSQ算出の原資産となる日経平均株価
ではオプション行使価格9000円を睨んだ大台攻防が見られるなど、現物と先物
の売買スタンスにはやや温度差が見られたのではないでしょうか。


さて、今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、日本時間で明日午前1
時半頃の声明発表から、バーナンキFRB議長会見予定の午前3時過ぎを確認
した米国市場、為替相場の反応が注目されます。


現時点で政策内容を先読みするのは困難ですが、ここ連日の先回りの流れを踏
まえた上では、株式相場では緩和確認が一応の支援要因となりそう。
ただ、為
替相場では緩和圧力によるドルに対する円高推移の可能性を考慮しておくべき
でしょうか。


そして、外部要因の変化を反映する明日金曜日立ち上がりの東京市場では、メ
ジャーSQ算出が控えます。
本日で思惑が高まったオプション行使価格9000円
を挟んでの算出結果が注目されますが、SQ算出日取引も目先のターニングポ
イントともなりやすいだけに、過去にも当欄で紹介していますが、前場で伝わ
るSQ概算値や日中高安、場中の方向性を見ておきましょう。
来週の月曜日が
「敬老の日」の祝日休場で週末三連休となるため、後場では手仕舞い意識や外
部要因が進展した場合の「持たざるリスク」に備えた動きとなるのではないで
しょうか。


投資戦略としては、外部要因に左右され難く、値動きの軽いタイプとなる「リ
スキーながらもよりハイリターンが見込める投資対象」を個別視点で取り組ん
でいくスタンスを推していました。


本日では、ネット関連やアップル関連などテーマ人気が主導しましたが、物色
傾向としては短期志向を反映するもの。
金融緩和発動時にも過剰流動性相場到
来の期待が恩恵となり、難地合いのなかでも短期資金を集められる「リスキー
ながらもよりハイリターンが見込める投資対象」は依然として狙い目との見方
に変更はありません。


■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■

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昨晩の米国市場は堅調。
欧州問題の進展が好感されたほか、米連邦公開市場委
員会(FOMC)開催で翌営業日での声明発表を控え、追加緩和期待も下支え
しています。


前営業日にも買い材料視されたドイツの連邦憲法裁判所の欧州安定化メカニズ
ム(ESM)の批准判断も条件付きで認める判断を下したことで、欧州問題の
進展を確認。
また、この日より始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)で
の追加緩和期待も物色を誘いました。


個別でも「iPhone(アイフォーン)5」投入を発表したアップルが利益
確定売りをこなして堅調。
フェイスブックもモバイルへの取り組みを強化する
との見通しで物色されています。


ダウ平均株価は、前営業日比9.99ドル高の13,333.35ドル。
ナスダック総合指数
は9.79ポイント高の3,114.31ポイントで取引を終えました。


為替相場では、欧州時間帯で伝わったドイツの連邦憲法裁判所のESM批准判
断を受けてユーロが上昇。
ドル円では米国時間帯で緩和期待でドルが弱含む動
き。
東京時間早朝では、1ドル77円台後半、1ユーロ100円台半ばの水準で取引
されています。


東京株式市場では、米国市場の堅調展開も買い気にはつながらず、前営業日上
伸からの利益確定売りが先行。
日経平均株価は8950円の反落スタートに。


寄り付き後は、日中の外部要因も落ち着いており、前営業日同様に押し目買い
で日経平均株価がプラス圏に浮上すると、上値を目指して大台9000円を回復し
ました。


後場も前場で奪回した大台9000円攻防が見られたものの、今晩の米国での重要
イベント、そして明日のSQ算出での行使価格9000円を睨んだ思惑が交錯。

や手仕舞い優位の引け味となっています。


日経平均株価終値は、35.19円高の8,995.15円。
東証1部の売買代金は概算で7
697億円。
東証1部の売買高は概算で12億8816万株。
値上がり銘柄は892(53%)
に対し値下がりは586(34%)、変わらずは190(11%)となりました。


■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■

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前営業日に続く場中の株価指数上伸で、明日のSQ算出を睨んだ動きともされ
たことから、日経平均構成比率上位のファナック<6954>、ファーストリテイリ
ング<9983>が好調。
中核のトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、三菱UFJFG<830
6>、三井住友FG<8316>がイベント警戒で小動きに終始するなか、指数誘導を
狙った動きが見られています。


売買代金上位では、外部要因に左右され難く、値動きの軽いネット関連のディ
ー・エヌ・エー<2432>、グリー<3632>が活況高。
目標株価引き上げ、米フェイ
スブックの活躍なども支援材料となりました。


また、電力値上げ観測の関西電力<9503>も大幅高。
ユーロ上昇を追い風にソニ
ー<6758>、キヤノン<7751>、パナソニック<6752>ら電気機器もしっかり。


セクターでは、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、中部電力<9502>、関
西電力<9503>の電気ガス、王子製紙<3861>、日本製紙<3893>の紙パルプらが業
種別株価指数騰落の値上がり最上位に。
直近で売り込まれていたセクターに見
直し買いが入っています。


素材系の旭硝子<5201>のガラス製品、新日本製鐵<5401>、JFEホールディン
グス<5411>の鉄鋼も続きました。


一方、JT<2914>の食料品、マルハニチロ<1334>、日本水産<1332>の水産農林、
三井不動産<8801>、住友不動産<8830>、東京建物<8804>の不動産らが値下がり
上位となっています。


テーマ性では、米アップルの新型iPhone発表でTDK<6762>、村田製作
所<6981>、フォスター電機<6794>、大真空<6962>、メイコー<6787>、戸田工業
<4100>などアップル関連が揃って上昇しました。


個別では、新製品発表を控える任天堂<7974>、関連株とされるミツミ電機<676
7>もしっかり。
増額の丸善<3159>、決算評価のツルハ<3391>、新規カバレッジ
の日東電工<6988>などが物色されています。


新興市場では、東証1部ネット関連の活況高を追い風にサイバーエージェント
<4751>、楽天<4755>、デジタルガレージ<4819>、ミクシィ<2121>、モブキャス
ト<3664>などネット関連が連れ高。
直近IPOのワイヤレスゲート<9419>、リ
ブセンス<6054>、エムアップ<3661>、バイオ関連のナノキャリア<4571>、テラ
<2191>なども短期資金を集めました。


■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■

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<2432>ディー・エヌ・エー 2,688円 前日比+159円(+6.29%)

6日続伸。
直近で伝わったモルガン・スタンレー証券の目標株価引き上げに続
いて、野村証券による目標株価引き上げも伝わったほか、イベント警戒の高ま
りとともに外部要因に左右され難く、需給妙味に優れるネット関連として物色
を集めているようだ。
また、昨晩の米国市場で米フェイスブックが買い進まれ
たことも追い風となり、同業のグリー<3632>も好調。
両銘柄が全市場の売買代
金上位に進出している。

<6762>TDK 3,075円 前日比+110円(+3.71%)

続伸。
前営業日からの見直し買いが継続したほか、米アップルの新製品発表イ
ベントで「新型iPhone」が伝わり、村田製作所<6981>、フォスター電機
<6794>、大真空<6962>、メイコー<6787>、戸田工業<4100>などアップル関連と
される銘柄とともにテーマ物色を集めたようだ。
通信キャリアのソフトバンク
<9984>も下げ渋り、KDDI<9433>も買い進まれている。

<7974>任天堂 9,230円 前日比+210円(+2.33%)

連騰。
為替相場でのユーロ上昇が追い風となったほか、引け後に据え置き型ゲ
ーム機の次世代版「WiiU」を発表すると伝わり、物色を集めたようだ。

幅調整後の好材料期待でもあり、見直し買いを集めやすい水準。
関連銘柄とさ
れるミツミ電機<6767>も物色されている。

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