為替ニュース

直近の決算発表予定

2012年10月27日土曜日

証券ディーラー「プロの視点」(10/27)

Index
明日の株新聞
「全体相場は不安定もこのまま決算銘柄狙いで!」
今日の東京市場から
「日経平均は122円安 外部要因軟化で後場急落」
本日の注目相場
「指数下落で中核苦戦も 物色は決算銘柄に向かう」
本日の注目銘柄シューティング!
<9984>ソフトバンク、<6954>ファナック、<4751>サイバーエージェント
■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■
前場ではこのところの堅調地合いを引き継ぐ流れとなったものの、昼休みの外部要因軟化とともに後場から一気に調整色を強める格好となった本日の株式相場ですが、売買代金上位では決算絡みの材料株が進出。
全体観は揺れているものの、物色傾向は決算相場を反映しています。

日経平均株価は後場急落。
前述の通り前場では大台9000円台を意識した展開となっていたものの、昼休みで中国市場などアジア市場急落、為替相場での円高進展、時間外取引の米指数先物下落など外部要因軟化とともに手仕舞い売りに押されました。
ただ、水準としては、24日終値8964円や前営業日始値8952円に近く、ちょうど前営業日の上げ幅を削った格好でしょうか。

当欄で指摘していた「日経平均株価の値固め意識」ですが、本日では後場急落が目立つものの、前述の通り前営業日の上げ幅を削ったのみで、基本線では大台9000円を挟んでの推移が続いています。

また、後場では時間外取引の米指数先物でダウ平均が100ドル前後の下落を確認していることから、すでに今晩の米国市場下落を先取りした売り圧力も見られました。
来週30日の日銀金融政策決定会合での政策声明、総裁会見あたりまでは、事前報道通りの追加緩和期待をベースに全体観は手探りのなかで推移しそうです。

ただ、物色傾向としては、売買代金上位には決算材料株が占め、個別志向の高まりは相変わらず。
前営業日配信版でも「決算先回り買いが効く! 業績見極めは早めに」と題していました。

23日引け後に配信した厳選5銘柄付きレポート「今年最後の決算相場! 決算暴騰株をピンポイントで狙い撃ち!」の注目銘柄では、神東塗料<4615>、Jトラスト<8508>の早期目標株価達成を紹介していましたが、本日引け後には注目銘柄の一つでもあるツカモトコーポレーション<8025>が増額修正を発表。
週明けの株価反応が期待される状況となっています。

来週もこのまま企業の決算内容に対する期待感、決算発表に着目した物色が強まりそう。
全体相場は外部要因や国内要因の日銀金融政策決定会合での追加緩和の思惑で不安定ですが、ベースとしては一定水準での往来となっており、地合いに関わらず、決算材料株を個別視点で狙っていけば利益機会があるでしょう。

また、今後は場中開示も増えてくるだけに、決算ディーリングに適した取引手法も準備しておきたいところです。
■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■
昨晩の米国市場は底堅い動き。
経済指標にサプライズがなく、企業の決算発表などを手掛かりとした売買が主導しています。

この日発表された経済指標では、米労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数は前の週から2万3000件減少の36万9000件となり、市場予想の37万件にほぼ一致。
9月の米製造業耐久財統計によると、設備投資の先行指標となる航空機を除く非国防資本財(コア資本財)受注が前月比横ばいとなり、9月の中古住宅販売成約指数も前月比0.3%上昇となるなど、経済指標にサプライズがなく、株価指数の動きは限られました。

一方、個別銘柄では、P&Gの決算が市場予想を上回り、株価指数を下支えする動きに。
このところ企業業績の先行き懸念で売られていた流れから見直されています。

ダウ平均株価は、前営業日比26.34ドル高の13,103.68ドル。
ナスダック総合指数は4.42ポイント高の2,986.12ポイントで取引を終えました。

為替相場では、東京時間帯で当局の追加緩和期待による円安推移から、欧州時間帯で円が買い直されるも米国時間帯での株式相場上昇で持ち直す動きに。
東京時間早朝では、1ドル80円台前半、1ユーロも103円台後半の水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場は底堅く推移したこともあり、日経平均株価は9058円の小幅高スタートに。

寄り付き後は、取引時間後の決算は米アップルなどがやや振るわず、時間外取引の米指数先物が下落しているほか、為替相場で東京時間帯から若干の円買い圧力が見られており、前営業日後場の上伸からの利益確定売りが先行したものの、押し目買い意欲から日経平均株価は前営業日終値を挟んでもみあいました。

ただ、昼休みに中国市場などアジア市場が急落、為替相場で円高が進み、時間外取引の米指数先物が下落するなど、外部要因は軟化しており、後場は売り優勢の流れに。
日経平均株価は大台9000円割れとなっています。

日経平均株価終値は、122.14円安の8,933.06円。
東証1部の売買代金は概算で1兆846億円。
東証1部の売買高は概算で17億9254万株。
値上がり銘柄は424(25%)に対し値下がりは1101(65%)、変わらずは151(8%)となりました。
■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■
外部要因軟化による後場急落とともに、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、パナソニック<6752>の国際優良株が売られる動きに。
三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクも安く、株価指数を押し下げています。

売買代金上位では、出資米企業の決算評価でソフトバンク<9984>が買われたものの、決算売りを浴びたファナック<6954>、キヤノン<7751>や軟調な観測報道で東芝<6502>ほか、日立<6501>、三菱電機<6503>ら重電の下げが目立ちました。

一方、供給先拡大観測のシャープ<6753>、決算評価のアドバンテスト<6857>、日本電産<6594>、格上げのオリックス<8591>が物色されるなど、個別視点が高まっています。

セクターでは、関西電力<9503>、中部電力<9502>の電気ガス、住友鉱山<5713>、三菱マテリアル<5711>の非鉄、国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業らが業種別株価指数騰落の値下がり率上位に進出しました。

為替感応度の高いニコン<7731>、トプコン<7732>の精密機械、東芝<6502>、日立<6501>、三菱電機<6503>ら重電の属する電気機器、旭硝子<5201>、日本電気硝子<5214>のガラス製品なども値下がり上位に続いています。

一方の値上がりは、全日本空輸<9202>の空運、オリックス<8591>、日立キャピタル<8586>のその他金融の2業種に限られました。

個別では、決算銘柄のワコム<6727>、増額の日本ユニシス<8053>が個別物色を集めるなど、決算絡みの材料株が買われています。

新興市場では、決算アク抜けのサイバーエージェント<4751>が大商い。
バイオ関連のコスモバイオ<3386>、スリー・ディー・マトリックス<7777>、タカラバイオ<4974>なども買いが入りましたが、軽量級の活躍も限られており、東証1部の決算銘柄に短期資金がシフトしました。
■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■
<9984>ソフトバンク 2,599円 前日比+43円(+1.68%)
反発。
全市場の売買代金最上位に入っている。
米国市場で明らかとなった買収先の米携帯電話3位のスプリント・ネクステルが赤字着地を示したものの、市場予想を下回る赤字幅となったことで、先行き期待が高まったようだ。


<6954>ファナック 12,570円 前日比−400円(−3.08%)
続落。
前営業日引け後に発表した上期決算が減益着地となり、通期営業利益見通しも減益着地とするなか、市場予想を下回る内容を嫌気した決算売りが出ている。
ただ、朝安後は見直し買いを集めており、アク抜けと見た下値拾いの買いも入っているようだ。


<4751>サイバーエージェント 159,400円 前日比+3,400円(+2.18%)
続伸。
前営業日引け後に9月期本決算を発表、今期予想を未定としたことから、決算売りが先行したものの、すでに大幅調整した株価水準でもあり、見直し買いを集めて切り返してきた。
後場からの全体調整で物色の手掛かりを欠くなか、外部要因に左右されにくい同社株のような決算銘柄に短期資金が集まっている。




日経ニュース・朝版(10/27)

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