2011年1月13日 発行
□本日の結果
01/13 01/12特別会員銘柄CC +4.47% 合計+4.47%
01/13 01/12一般会員銘柄JK +5.10% 合計+5.10%
01/13 01/11特別会員銘柄PH +3.36% 合計+6.55%
01/13 01/03一般会員銘柄BS +1.96% 合計+7.13%
01/13 12/16特別会員銘柄KB +3.10% 合計+2.23%
■本日の相場総括
本日の日経平均は76円高の10,589円と続伸となりました。
米株高を背景に買いが先行となり、8ヶ月ぶりの戻り高値を更新する展開となりま
した。
ただテクニカル的な高値警戒感もあり、朝方の買いが一巡すると伸び悩んでジリ
ジリと上げ幅を切り下げる展開となりました。
大引け間際に若干切り返したものの、10,600円台で終了することはできませんで
した。
短期基調、中期基調ともに上向き継続となっております。
米株高、円高一服を受けて買い先行となりましたが、寄り前の12月機械受注が予
想を下回ってマイナスとなったこと、場中は予想外の韓国利上げを受けてアジア
圏での金融引き締めが意識されたことなどが上値を抑える要因となりました。
ただ欧州年金と見られる買いが継続するなど、外国人や個人投資家の物色意欲に
衰えは無く、上値は重くても下値での買い意欲は強そうです。
□本日の先物動向
先物の手口は、JPモルガンが2,032枚、ゴールドマンが1,957枚、野村が1,782枚の
売り越し、ニューエッジが3,114枚の買い越しとなりました。
TOPIXは、MSMが1,376枚の買い越しとなっております。
買い先行展開ながら、JPモルガン、ゴールドマンなどの売りが指数の上値を押さ
えました。
またクレディスイスも小幅な売り越しを続けており、利益確定ムードが意識され
ております。
一方でニューエッジの買いが指数を支える格好となりました。
明日のSQについては、売り買い交錯、若干買い越し気味と、特に目立った手口ら
しいものは無く、波乱無く通過するものと見られております。
□本日の新興市場動向
新興市場は2指数揃って続伸となりました。
日経平均は買い先行ながら、指数の上値が重くなったこともあり、短期資金が新
興市場の特にマザーズ市場に集中しました。
マザーズは昨日にスピード調整となっていたこともあり、指数が+3.51%と大きな
上昇となりました。
特にネット関連や材料株関連の主力銘柄がしっかりとなり、指数を押し上げる結
果となっております。
□本日の個別銘柄動向
東証1部の1,100銘柄が値上がりと買い優勢の展開となりました。
場中は値上がりが1,000銘柄を切るなど、やや失速傾向にありましたが、引けにか
けて切り返す格好となりました。
セクター別ではゴムが小幅下落となったものの、これ以外の全ての業種が上昇す
るほぼ全面高の展開となっております。
特に銀行、証券、ノンバンク、不動産などの金融関連が相場を牽引、他、資源、
石油、非鉄、商社などが上昇しております。
個別銘柄では、ビリングシステム （3623）が連日の上昇によって目標達成となり
ました。
場中銘柄では、アーク(7873)、アクロディア(3823)、ＭＣＪ(6670)、サイバーエ
ージェント(4751)、デジタルガレージ(4819)、イー・ガーディアン(6050)などが
買われました。
■今晩の米市場の動向
今晩の米市場は様子見揉み合い展開が想定されます。
注目のインテル決算発表が取引終了後に予定されており、直近上昇の利益確定が
出やすいとされており、上値は重くなりそうです。
欧州では、スペイン債入札も無事通過したものの、昨日のポルトガルが無事に通
過したことを受けて折り込み済みとなっており、株式市場、ユーロともに反応は
乏しいものとなっております。
英国は鉱工業生産が予想を下回ったこともあり軟調、伊、仏は堅調、独は横ばい
と動きもまちまちとなっております。
昨晩の米市場は、ダウが83.56ドル高と続伸となりました。
ポルトガル国債入札が順調な結果となったことや、EUによる債券買戻し、ポルト
ガル支援が検討されていると伝わったことで欧州財政問題が後退しました。
商品市場の上昇もあり、ダウは一時110.35ドル高まで上昇する場面がありました。
CME日経先物は100円高の10,620円、円建ては75円高の10,595円で終了しました。
□注目米主要企業決算・経済指標
主要企業決算発表はインテルが予定されております。
経済指標は、新規失業保険申請件数、12月生産者物価指数・コア指数、11月貿易
収支が予定されております。
予想は、新規失業保険申請件数が41.0万件（前回40.9万件）、
12月生産者物価指数が前年比+3.8％（11月+3.5％）、
12月生産者物価コア指数が前年比+1.4％（11月+1.2％）、
11月貿易収支が-405億ドル（10月-387億ドル）となっております。
注目はインテル決算発表となりますが、米市場取引終了後に予定されており、一
先ず場中は様子見及び利益確定方向に向かいやすいと見られております。
□その他海外注目材料
ドル円は、83円50銭から84円にかけて本邦実需筋のドル売りオーダーがドルの上
値を抑える格好となっております。
ただ欧州ソブリンリスクが後退したことでユーロの買い戻し基調を受け、ドル円
も連動してドル高方向に傾きやすくなっております。
米国債では、今晩は30年債の入札が予定されており、長期金利動向との兼ね合い
も注意が必要となります。
長期金利上昇となれば仕組み債によってドル買い、逆に金利低下でドル売りに繋
がりやすいとされております。
要人関連では、バーナンキ米FRB議長が公開討論会に参加の予定となっております。
■明日の展望
明日も堅調な展開が想定されます。
ただ高値警戒感、過熱感が上値を抑える格好で、週末要因も手伝って上値が重く
なりそうです。
また明日はSQ算出日であり、場中にSQ値を下回って推移することになれば、週末
要因の手仕舞い売りが膨らむ可能性もありますので注意が必要です。
なお、終値でSQ値を上回れば翌週以降堅調、逆に下回れば軟調というアノマリー
があります。
12月SQは、SQ値を一度も捉えることができずに下回って終了する「幻のSQ」を形
成し、年末にかけて日柄調整モードとなった経緯があります。
□テクニカル分析からの展望
日経平均は続伸となり直近高値を更新しましたが、ボリンジャーバンド+2σを上
回っており、短期的な達成感、過熱感が台頭しやすくなっております。
ローソク足もほぼ十字に近い形を形成しており、やや短期的な天井を匂わすよう
な形となっております。
中長期的なトレンドは変わらず上向きとなっておりますが、短期的には調整を欲
している状況で、明日は週末でありSQ算出日でもあることから、変化を注意して
見ておきたいところです。
□総括・今後の方針
日経平均の上値は高値警戒感によって上値が重くなっており、明日はSQ算出日に
相当します。
SQは相場の転換点になりやすいと言われておりますので、SQ値及び週末終値がSQ
値を超えるかどうかが焦点ｔなりそうです。
12月はSQ値が非常に高いところに付いたこともあり、場中一度もSQ値に届かない
幻のSQを形成し、その後SQ値を抵抗ラインとして年末まで日柄調整モードが続き
ました。
高値警戒感があるだけに、今回も幻のSQ形成となれば、利益確定売り圧力が強ま
る可能性がありますので、注意したいところです。
