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2012年8月27日月曜日

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白物家電出荷、2カ月連続のマイナス 7月は4.9%減

【国際】

日朝、シンガポールで20日に接触か 韓国テレビ伝える

ASEAN経済相会議が開幕 地域FTA網の強化など協議へ

【政治】

原発比率巡る世論調査、解釈の仕方を論点整理 2回目検討会議

首相「竹島と慰安婦、結びつける話ではない」

都の尖閣上陸申請に「不許可」 政府きょうにも伝達

【マーケット】

新興株27日、ジャスダック小幅に続伸 主力株指数は8日ぶり反落

東証大引け、小幅反発 米緩和期待も中国株安、売買高今年最低

【社会】

都の尖閣上陸「不許可」を伝達 政府

路上で19歳少年刺される 東京・八王子、殺人未遂事件で捜査

乗用車と衝突、介護送迎車の7人重軽傷 静岡

【ピックアップ情報】

エグゼクティブ転職
経済評論家・山崎元が語る「転職原論」 人生自己責任時代の働き方五箇条

さくら投資顧問

●相場概況 - 週末終値(前週末比)

日経平均 9069.95(-95.55)
NYダウ 13157.97(-117.03)
米ドル/円 78.69(-0.86)
ユーロ/円 98.43(+0.39)
ユーロ/米ドル 1.2511(+0.0187)
米国債(10年) 1.683%(-0.131)
米国債(30年) 2.795%(-0.137)
WTI原油先物 96.15(+0.14)
NY金 1672.90(+53.50)
◆──────────────────────────────────
今週の注目指標
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●8/27(月)

休場(ロンドン)

8月IFO景況指数(独)17:00
前回 → 103.3
●8/29(水)

8月消費者物価指数・速報 [前月比](独)21:00
前回 → +0.4%

8月消費者物価指数・速報 [前年比](独)21:00
前回 → +1.7%

米ベージュブック(米)27:00
●8/30(木)

第2四半期民間設備投資(豪)10:30
前回 → +6.1%

8月失業者数(独)16:55
前回 → +0.7万人

8月失業率(独)16:55
前回 → 6.8%

新規失業保険申請件数(米)21:30
前回 → 37.2万件
●8/31(金)

8月消費者物価指数・速報 [前年比](ユーロ)18:00
前回 → +2.4%

7月失業率(ユーロ)18:00
前回 → 11.2%

6月GDP [前月比](加)21:30
前回 → +0.1%

第2四半期GDP [前期比年率](加)21:30
前回 → +1.9%

8月シカゴ購買部協会景気指数(米)22:45
前回 → 53.7
◆──────────────────────────────────
今週の相場観 by.植木良太(FX専業トレーダー)
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■ 現在の円安の裏側にあるもの
お盆シーズンから対円では円安傾向が強いです。
(先週は円高に動いてましたが…)
時期的にお盆シーズンは、実は円高に振れることが多いので、
「あれ?」と思った方もいらっしゃると思います。
ひとつは、韓国や中国による竹島及び尖閣諸島を巡る
日本海域での緊張や、消費税法案が通り財政破綻の回避
(これはウソですが)なども一因ではあるとは思いますが、
ハッキリ言ってそれは微々たる要素に過ぎません。

そして、ユーロ情勢がやや落ち着いていることや
ユーロ圏の国債利回りも低下したことでユーロ買いと
なった点もあると思います。
さて、週レポフォロー8/24(会員専用)で、
"リスク・オンムードが高まっている"と書きました。

リスク・オンとは、リスクを取って株などに投資して
リターンを取りにいくことで、逆にリスク・オフとは、
リスクのある投資先から資金を回収するということなのですが、
もっと簡単に言えば「リスク・オン」=「リスク志向」
「リスク・オフ」=「リスク回避」ということです。
では現在のリスクは何かというと、
"ユーロの通貨を買う"ことが言えると思います。

そのためFXで対円の場合では、リスクが高まれば
ユーロやドルなどが売られて円が買われ、その結果円高に動く。
逆にリスクが弱まれば、円が売られてユーロやドルが買われる、
つまりその結果円安に動く、ということが言えると思います。
もう少し詳しく対円を見ていきましょう。

まず、今回の右肩上がりの円安に動き始めたのは
7月末からだと考えられますが、その少し前から見ていきます。
(1)7月初旬

まず、米国やユーロ圏が不安定な時期であった
7月初旬はUSD/JPY・EUR/JPYともに円高となり、
USD/JPYでは80円付近から78円付近に、
EUR/JPYでは100円台から95円台まで、
それぞれ円高となっております。

それに比べてAUD/JPYなどは、多少乱高下はしているものの
80〜82円台で動いていました。
対円ではドルやユーロは売られ、
逆に豪ドルなどは買われるという傾向でした。
つまり、ドルやユーロに対してリスク・オフに動き、
その回収したマネーが比較的安定している豪ドルなどの
資源国通貨に流れたと見て良いでしょう。

これは、EUR/AUDやAUD/USDで、
大きく豪ドル高に動いたのを見てもわかると思います。
〜マネーの動き〜

ドル 回収
ユーロ 回収
資源国通貨 流動

"ユーロの通貨を買う"ことをリスクと見た場合、
「リスク・オフ」の傾向となる。
(2)7月末

その後7月末にはクロス円は円安に動きました。
これはユーロ問題に好材料が出たからです。
そのためにドルを除く対円通貨は円安に動き始めています。
※GBP/JPYは多少行って来いの動きでしたが、
この時もUSD/JPYは78円台で横ばい(やや緩い円安)でした。
つまり、対円ではユーロが好転したことでユーロ買いとなり、
それに他のクロス円も連動して円安に動いたということです。
ユーロに対してのリスクが少し和らぎましたので、
ユーロへのリスク・オンが高まったということになります。
〜マネーの動き〜

ドル 横ばい?
ユーロ 流動
資源国通貨 流動

"ユーロの通貨を買う"をリスクと見た場合、
「リスク・オン」の傾向となる。
(3)8月半ば〜

8月の半ば、つまりお盆シーズンより
対円では全体的に円安となりました。
ここでは遅れてきたUSD/JPYも円安に動き、
78円台から79円半ばへの円安となっております。

ただし、当時の週レポフォロー等でも書いたように、
この頃からAUD/JPYなど資源国通貨はやや頭が重い状況となり、
徐々に売られ始めております。

これは、ユーロやドルが利に乗る前に買われていた分の
資源国通貨が、回収方向へ動いたためと思われます。
ユーロやドルへの買い戻しが始まり、資源国通貨に流れていた
マネーが回収されたといっても良いでしょう。
(結局USD/JPYは再び戻ってしまいましたが…)
〜マネーの動き〜

ドル 流動→回収
ユーロ 横ばい?
資源国通貨 回収

"ユーロの通貨を買う"をリスクと見た場合、
「リスク・オン」の傾向となる。
上記の流れを簡単にまとめますと・・・。
・資源国通貨が買われる
(ドルやユーロは回収モード)

・ユーロが買われ始める

・ドルが買われ始める
(資源国通貨は回収モード)
ということが言えると思います。

現在ユーロがやや健闘しておりますが、
また対円は円高に動きつつあります。

この一連の動きの後は、円高か再度資源国通貨買い
かと思いますが、これはユーロ次第のところもあります。
さて、ここまでは対円的に見てきましたが、
円安に振れたもうひとつの要因は、
米国がひそかに進めている「ドル安政策」の再発動があります。

対円は別としても、EUR/USDやGBP/USDを見ても
明らかにドル安に傾いています。
現在の金融危機問題で通貨安にして、
輸出で稼ぎ、雇用も安定させたいというのは
どこも国でも同じ狙いかと思います。

この「ドル安」復活ですが、
おそらくこれは、その前の「ユーロ安」を
容認していたための密約ではないかと私は見ています。
つまり、ユーロ安がここまで進んだのは、
後でドル安を認めさせるという米国とユーロ圏での密約です。
それにより大きなユーロ安が認められていたのでしょう。

少し考えてみてください。

EUR/USDは数ヶ月前まで1.3000以上あったのです。
それが1.2000付近までのドル高/ユーロ安となったのですから、
ここで米国が無策だったとはあり得ないでしょう。
今はまさに、ユーロさんからアメリカさんへのお礼返しの期間なのです。

本日の見出しに「現在の円安の裏側にあるもの」と書きましたが、
おそらく、日米間でも密約があったものと思います。
ドル安が続くのに対円では「円安/ドル高」ですから普通は変です。
たぶん、これは何か借りを作らされたのでしょう。
(まぁ色々あると思いますが…オスプレイ配備も入ってるかもしれませんね)
借りたものは返さなくてはいけません。
いずれはまたドル安に巻き込まれるのでしょう。
ということで、またお盆前の水準に戻ってしまいました。
では最後にFOMC議事録を確認しておきましょう。
FOMC議事録(米)
(前回)
・追加刺激策が必要になってくると主張(数名のメンバー)
・追加購入は適切であると主張(2名のメンバー)
・雇用関連の下振れリスク次第(数名のメンバー)
・金融緩和によるインフレリスクを指摘(数名のメンバー)
・失業と経済成長に「これまでにはない不透明感」
・中国経済は著しく減速する可能性がある
・金融緩和策の新たな手段も検討すべきとの意見
(今回)
・持続的な成長なければ早期に追加緩和が必要と判断(大半のメンバー)
・新たな大規模資産購入は有効であると期待を表明(大半のメンバー)
・資産購入が市場に与える影響を懸念(一部のメンバー)
・2014年の終わりまで政策金利見通しの長期化を支持(多くのメンバー)
一見あまり変わりせまんが、
やや追加の金融緩和に前向きになっております。
これを受けてドル安に動きましたが、
やはり「ドル安」狙いをFOMC議事録でも出してきた感じですね。
それでは今週も頑張りましょう。
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先週の注目指標(結果)
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●8/21(火)

RBA議事録(豪)10:30
(前回)
・政策金利の据え置きで、国内成長の勢いが増すと予想
・労働市場の良好さが国内消費を支援している
・インフレ圧力は全体的に引き続き抑制
(今回)
・脆弱な世界の見通しを国内経済が相殺
・依然として欧州危機が市場心理を圧迫
・資源投資が急激に増大
・海外からの政府債の買い続く
・海外からの豪国債への需要が豪ドル引き上げ
●8/22(水)

6月小売売上高 [前月比](加)21:30
前回 → +0.3%(修正 +0.2%)
結果 → -0.4%

7月中古住宅販売件数(米)23:00
前回 → 437万件
結果 → 447万件

FOMC議事録(米)27:00
・持続的な成長なければ早期に追加緩和が必要と判断(ほとんどのメンバー)
・新たな大規模資産購入は有効であると期待を表明(ほとんどのメンバー)
・資産購入が市場に与える影響を懸念(一部のメンバー)
・2014年の終わりまで政策金利見通しの長期化を支持(多くのメンバー)
●8/23(木)

8月PMI製造業・速報(独)16:30
前回 → 43.0
結果 → 45.1

8月PMIサービス業・速報(独)16:30
前回 → 50.3
結果 → 48.3

8月PMI製造業・速報(ユーロ)17:00
前回 → 44.0
結果 → 45.3

8月PMIサービス業・速報(ユーロ)17:00
前回 → 47.9
結果 → 47.5

新規失業保険申請件数(米)21:30
前回 → 36.6万件(修正 36.8万件)
結果 → 37.2万件

7月新築住宅販売件数(米)23:00
前回 → 35.0万件(修正 35.9万件)
結果 → 37.2万件
●8/24(金)

7月貿易収支(NZ)7:45
前回 → +3.31億NZD(修正 +2.87億NZD)
結果 → +0.15億NZD

7月耐久財受注 [前月比](米)21:30
前回 → +1.6%(修正 +1.3%)
結果 → +4.2%

7月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器](米)21:30
前回 → -1.1%(修正 -2.2%)
結果 → -0.4%

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