為替ニュース

直近の決算発表予定

2012年11月7日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」(11/7)

Index
明日の株新聞 「米大統領選を消化 新テーマの準備を!」
今日の東京市場から 「日経平均は2円安 米大統領選情勢で神経質」
本日の注目相場 「中核銘柄はまちまち 決算銘柄の活躍に同業も連れ高」
本日の注目銘柄シューティング! <7201>日産自動車、 <2432>ディー・エヌ・エー、 <4612>日本ペイント
明日の株新聞
米大統領選の投開票日となった昨晩の米国市場が事前のポジション調整からイベント通過後を見越した買いが優勢となり、買い先行の展開となった本日の株式相場ですが、場中は米大統領選の情勢に神経質な反応を見せ、今晩の米国市場下落を先取りした売りで株価指数は伸び悩む動きに。
ただ、米大統領選情勢に揺れた全体相場の影響を除くと、決算銘柄など個別視点の売買が主導しています。

日経平均株価は小幅続落。
日中は買い先行から後場寄りの急落など動く場面もありましたが、前日からの下げ幅はわずか2円に留まりました。
前場で現職オバマ大統領の再選可能性の高まりとともに円買いで軟化したものの、後場で再選報道が浸透したあとは、前営業日終値近辺でのもみあいに終始しています。

5日配信版の当欄で「大勢判明は日本時間7日」と指摘していたように、昨晩の米国時間帯で米大統領選の投票が行われたあと、東京時間帯で開票を確認していく格好に。
オバマ大統領の再選可能性が高まったとして為替相場では緩和圧力強化が期待されるドル安・円高に動いたことから、相場を押し下げました。

ただ、前述したように午後に再選報道が伝わると出尽くし感から円買い圧力が和らぎ、相場も持ち直す動きに。
相対的なユーロ上昇とともに底堅く推移しています。

取引時間後半では時間外取引の米指数先物でダウ平均が30ドル前後の下落を確認。
今晩の米国市場反落を備える動きが見られていましたが、欧州時間帯からは先物取引でダウ平均が上昇に転じるなど、現時点では今晩の米国市場にも続伸期待が高まってきました。

さて、重要イベントをひとつ消化した格好ですが、国内では決算発表シーズン終盤から、金曜日のオプションSQ算出を控えるなか、株価指数は大台9000円を中心とする節目意識の高まり、そして個別視点での材料物色は週明けまで続きそう。

当欄の投資戦略としても「決算銘柄を中心とした個別物色」を推していましたが、本日では10月31日のインターネット会員A情報で買い推奨していた日本ペイント <4612>、11月5日のインターネット会員A情報で買い推奨していたテンプホールディングス <2181>がそれぞれ決算評価で買い進まれるなど、好決算銘柄が順当に活躍しています。

ただ、この個別視点での売買戦略も決算発表シーズンに即したもの。
重要イベント消化から、相場のターニングポイントになりやすいSQ算出を控える局面となり、ちょうど決算発表も週明けで一巡する「決算シーズン後の基調変化」に備えて、新たな投資テーマを探っていきたいところ。
今日の東京市場から
昨晩の米国市場は大幅高。
米大統領選の投票日を迎え、事前のポジション調整から通過後を見据えた買いが優勢となっています。

直近ではイベント警戒のポジション調整が見られていたこともあり、米大統領選の投票日を迎えたこの日はイベント通過後を見据えた買いが優勢。
ダウ構成銘柄はAT&T、インテルの2銘柄を除く28銘柄が上昇着地となりました。

1984年以降、7回実施された大統領選挙で、投票日のS&P500が平均で0.9%の上昇が見られるなど、アノマリー通りの需給要因による買いが株価指数を押し上げています。

ダウ平均株価は、前営業日比133.24ドル高の13,245.68ドル。
ナスダック総合指数は12.27ポイント高の3,011.93ポイントで取引を終えました。

為替相場では、欧米株式相場上昇とともにドル、ユーロが上昇。
ただ、開票タイミングとなった東京時間早朝では、やや円買い圧力が強まり、1ドル80円台前半、1ユーロも102円台後半の水準で取引されています。

東京株式市場では、米国市場上昇、為替相場の円安推移を追い風に買いが先行。
日経平均株価は9030円の反発スタートに。

寄り付き後は、日経平均株価の大台9000円回復も為替相場で円買い圧力の高まりが見られているほか、時間外取引の米指数先物も弱含んでおり、上げ幅を消す展開。
マイナス圏に沈むなど、伸び悩みました。

注目されている米大統領選でオバマ大統領の再選可能性が高まったとして為替相場では緩和圧力強化が期待されるドル安・円高に動いており、後場寄りでは日経平均株価が下押ししたものの、再選確実の報道とともに円買いも一服。
相対的なユーロ上昇が見られると下げ渋る動きとなっています。

日経平均株価終値は、2.26円安の8,972.89円。
東証1部の売買代金は概算で1兆1201億円。
東証1部の売買高は概算で18億5627万株。
値上がり銘柄は661(39%)に対し値下がりは834(49%)、変わらずは174(10%)となりました。
本日の注目相場
米大統領選情勢とともに為替相場、株価指数が神経質な反応を見せたことで、中核銘柄のトヨタ <7203>、キヤノン <7751>の国際優良株、三菱UFJFG <8306>、三井住友FG <8316>のメガバンクなどはまちまちの動きに。

売買代金上位では、値動きの大きいソフトバンク <9984>、パナソニック <6752>が進出。
決算銘柄のディー・エヌ・エー <2432>、日産自動車 <7201>、住友鉱山 <5713>、国際石油開発帝石 <1605>らが賑わっています。

また、好決算銘柄からの連想買いでグリー <3632>、ホンダ <7267>なども連れ高。
米大統領選での現職オバマ大統領再選可能性とともにドル安、商品市況高が進み、三菱商事 <8058>、三井物産 <8031>ら総合商社が強含みました。

セクターでは、国際石油開発帝石 <1605>、石油資源開発 <1662>の鉱業、決算人気で買われた住友鉱山 <5713>の非鉄、前営業日から物色が継続した中部電力 <9502>、関西電力 <9503>の電気ガスが業種別株価指数騰落の値上がり上位となっています。

また、新日鉄住金 <5401>、JFEホールディングス <5411>の鉄鋼、旭硝子 <5201>、日本板硝子 <5202>のガラス製品、王子ホールディングス <3861>、レンゴー <3941>の紙パルプなど素材系業種が続きました。

一方、日本航空 <9201>の空運業、JT <2914>の食料品、日立キャピタル <8586>、三菱UFJリース <8593>のその他金融らが値下がり上位となっています。

個別では、増額の日本ペイント <4612>、決算評価でドンキホーテ <7532>、減額アク抜けの堀場製作所 <6856>、格上げの住友ベークライト <4203>らが並びました。

新興市場では、バイオ関連のカイオム・バイオサイエンス <4583>、スリー・ディー・マトリックス <7777>、タカラバイオ <4974>らが売られた半面、ナノキャリア <4571>、テラ <2191>らが買われるなど、まちまちな反応に。
軽量級ではガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765>、パピレス <3641>、モブキャスト <3664>、イーブックイニシアティブジャパン <3658>、エニグモ <3665>などに短期資金が集まっています。
本日の注目銘柄シューティング!
<7201>日産自動車 705円 前日比+28円(+4.14%)
急反発。
前営業日引け後に通期業績予想の下方修正を発表したものの、併せて発表した第2四半期決算が増収増益着地を果たし、事前にホンダ <7267>などの減額を確認していたこともあり、再評価の買いを集めたようだ。
野村證券が投資判断「買い」を継続、目標株価を830円から880円に引き上げたことも支援材料となっている。


<2432>ディー・エヌ・エー 2,642円 前日比+48円(+1.85%)
続伸。
前営業日引け後に発表した第2四半期決算が事前予想を上回る好内容となり、第3四半期予想も大幅増益を計画するなど、高成長続く業績を評価した買いが入っている。
同業のグリー <3632>にも連想買いが入った。


<4612>日本ペイント 678円 前日比+41円(+6.44%)
急騰。
前営業日引け後に発表した第2四半期決算が大幅増収益となり、通期業績予想の増額修正、配当予想の増額を発表したことが好感されている。
前回業績開示の8月にも人気化した経緯があり、業績確認後は買い進まれたが、材料人気の域を出ず、8月同様に買い一巡後は伸び悩んだ。

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日経電子版 マーケット(11/7)

【編集部から】
米大統領選が全米各州で一斉に投票日を迎えました。

再選を目指す民主党のオバマ大統領が共和党のロムニー候補を激戦州でややリードしていますが、その差はわずかで、大接戦といわれています。

もちろん、この原稿執筆時点(日本時間6日夕)で、結果はわかりません。

今後の株式・金融市場への影響について、電子版では様々な分析・見方が飛び交っています。

こうした気迷いムードを反映してか、6日の東京株式市場は売り買いどちらに傾くことなく、日経平均株価は小幅安で取引を終了しました。

有権者の審判が下った後、大統領選の行方を見守っていた世界のマネーがどこに向かうのか。

電子版マーケットの「株式FOCUS」「NQNスペシャル」などでお読みください。

(電子報道部次長 小野学)
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みんなの外為 !今日の重要経済指標(11/7)

予想(コンセンサス) :-0.1%/-0.8%
ユーザー予想 :
上昇 56% 下落 44%
関連指標の動向 :
上昇45% 下落27%
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:3.0pips
上昇時平均幅:2.0pips
下落時平均幅:-6.0pips
下落時安値幅:-8.0pips
予想(コンセンサス) :-0.7%
ユーザー予想 :
上昇 46% 下落 54%
関連指標の動向 :
上昇41% 下落44%
過去12回の米ドル/円平均変動幅
上昇時高値幅:4.0pips
上昇時平均幅:3.0pips
下落時平均幅:-2.0pips
下落時安値幅:-5.0pips



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