さくら投資顧問 - Weekly相場通信
2011.02.21 #85
●相場概況 - 週末終値(前週末比)
日経平均 10842.80(+237.15)
NYダウ 12391.25(+117.99)
米ドル/円 83.07(-0.37)
ユーロ/円 113.82(+0.79)
ユーロ/米ドル 1.3700(+0.0155)
米国債(10年) 3.5837%(-0.0526)
米国債(30年) 4.6914%(-0.0020)
WTI原油先物 86.20(+0.62)
NY金 1388.60(+28.20)
今週の注目指標
●2/21(月)
休場(米国)
2月IFO景況指数(独)18:00
前回 → 110.3
●2/22(火)
12月小売売上高 [前月比](加)22:30
前回 → +1.3%
12月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年比](米)23:00
前回 → -1.59%
2月消費者信頼感指数(米)24:00
前回 → 60.6
2月リッチモンド連銀製造業指数(米)24:00
前回 → 18
●2/23(水)
BOE議事録(英)18:30
1月中古住宅販売件数(米)24:00
前回 → 528万件
1月中古住宅販売件数 [前月比](米)24:00
前回 → +12.3%
●2/24(木)
1月耐久財受注 [前月比](米)22:30
前回 → -2.5%
1月耐久財受注 [前月比:除輸送用機器](米)22:30
前回 → +0.5%
新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 41.0万件
1月新築住宅販売件数(米)24:00
前回 → 32.9万件
1月新築住宅販売件数 [前月比](米)24:00
前回 → +17.5%
●2/25(金)
第4四半期GDP・速報値 [前期比](英)18:30
前回 → -0.5%
第4四半期GDP・速報値 [前年比](英)18:30
前回 → +1.7%
2月消費者物価指数・速報 [前月比](独)
前回 → -0.4%
2月消費者物価指数・速報 [前年比](独)
前回 → +2.0%
今週の相場観 (by.植木良太)
■ 先週は英国指標!
先週は、英国指標がネタ元となって
相場が動いた部分が、多く見られました。
先週の週レポでもそのように伝えておりましたから、
皆さん心の準備はできていたのではないでしょうか?
それでは、先週のメルマガを少し振り返ってみましょう。
−−−先週のメルマガより−−−−−−−−−−−−−
●BOE政策金利発表(10日)
「0.50%で据え置き」は予想通り。
資産買い入れプログラムも「現行2000億ポンドを維持」と予想通り。
ただ、英国中銀に対してインフレ圧力が高まっている様子で、
今年中の利上げがある、との憶測でポンド買いになる。
BOEは、特に理由がない場合は会見を開かないので、
内容はBOE議事録待ち。
↓
この後の、気になる英指標は以下のとおり。
・1月失業保険申請件数(16日)
・1月失業率(16日)
・BOE四半期インフレレポート(16日)
・BOE議事録(23日)
BOE議事録では、インフレに対する内容や
今回の政策金利発表内容に注目しておきましょう。
欧州中銀金融政策発表では、利上げに慎重な姿勢ではありますが、
ECB月例報告では、インフレ率の上昇に気を配っている感じが伺えます。
BOE政策金利発表では会見がないため、
その内容についてはBOE議事録までお預けですが、
英国中銀に対してのインフレ圧力が高まっているため、
いずれは、利上げに踏み込まなければいけない様子です。
ただし、英国経済が万全ではないことは、無視できない部分です。
(豪や加が利上げしたのとは少し理由が違うようです)
共に、経済内容が良いわけではありませんが、
インフレ率は気になっているようです。
−−−−−−−−−−−−−−−−引用ここまで−−−
16日(水)がひとつのポイントでしたが、
その前にも大きく動きましたね。
●2/15(火)
1月消費者物価指数 [前月比](英)18:30
前回 → +1.0%
結果 → +0.1%
1月消費者物価指数 [前年比](英)18:30
前回 → +3.7%
結果 → +4.0%
※ほぼ予想通り
上記の指数発表前に、GBP/JPYは135円台まで円安が進みました。
それまでは、長く133円台で頭を押さえられていた状態でしたが、
利上げに絡んだ思惑や英経済指標、関連コメントを横目に、
ポンド買いが強まった結果です。
●2/16(水)
1月失業保険申請件数(英)18:30
前回 → -0.41万人(修正 -0.34万人)
結果 → +0.24万人
1月失業率(英)18:30
前回 → 4.5%
結果 → 4.5%
※失業率は予想通り、失業保険数は増加
BOE四半期インフレレポート(英)19:30
・2年後のCPIは1.7%前後
・MPCのインフレ、金利見通しは、かなり不透明
・CPIは目標を中期的に下回る可能性が高い(リスクは上向き)
・CPIは2011年半ばまでに4〜5%まで上昇の見通し(その後、低下)
・GDPは今後2年以内に3%前後に上昇する見込み(下振れリスクあり)
「早期利上げ観測の後退」との見方が一部で強く、これによりポンド売り
となり、GBP/JPYは135円半ばから134円半ばまで円高が進む。
その後は、134円半ばから後半で持ち合う。
●2/17(木)
センタンス委員(タカ派)の発言
「利上げ主張とインフレ懸念」
以前からタカ派で、利上げの主張とインフレへの懸念に言及しています。
特に目新しい内容ではありませんが、ここぞ!というタイミングでの
発言ではありました。
(これが、今まで利上げ主張をしていない人であればサプライズでしたが)
これによりポンド買いへ動き、GBP/JPYは134.50円付近から
135円付近まで円安が進みました。
(ただし135円を更新することはなく、134円後半での持ち合い)
●2/18(金)
1月小売売上高指数 [前月比](英)18:30
前回 → -0.3%(修正 -1.0%)
結果 → +5.7%
1月小売売上高指数 [前年比](英)18:30
前回 → +1.0%(修正 +0.3%)
結果 → +1.6%
全体的に、大幅に良い結果となっています。
また噂では、利上げ主張組が増えたとのこと…。
これによりポンド買い、GBP/JPYは135円半ばまで円安が進み、
その後は135円前半での持ち合いとなりました。
現在のトレンドからすると、
今週は、以下に注目が集まるのは必然ですね。
●2/23(水)
BOE議事録(英)18:30
「利上げ主張組が増えた」との噂が飛び交っておりますが、
はたしてどうなのでしょうか?
ということで、今週も「ポンド」が鍵を握ります。
(また、ここにきてユーロも利上げをアピールしてきました…)
そして、月始めの米雇用統計へと移ります。
先週は英国指標がネタ元となりましたが、
ついでに、RBA議事録とFOMC議事録も見ておきましょう。
いつもどおり、日銀金融政策決定会合は無視で(笑)
RBA議事録(豪)
・消費者の慎重さにより物価上昇の圧力は緩和
・若干引き締め気味の政策スタンスは引き続き適切
・洪水被害で2011年第1四半期まではGDP伸び率が鈍いと予想
(第2四半期にかけて強くなる見通し)
・経済は中期的な見方においてトレンドを上回るペースで拡大
FOMC議事録(米)
・2011年の成長率予測は引き上げ(雇用市場には依然失望)
・2011年のGDP成長率予想は3.4〜3.9%増(前回3.0〜3.6%増)
・2011年の失業率予想は8.8〜9.0%(前回8.9〜9.1%)
・経済見通しのリスクはより低下
しかし、最近の市場は欧州圏の指標に敏感です。
その代わり、米国指標はおとなしめ。。
(市場の目が欧州に向いている間に、米国がコソコソと陰で
動いてそうですけど・・・)
そういうものです、相場というのは。。。
先週の注目指標(結果)
●2/14(月)
12月小売売上高指数 [前月比](NZ)6:45
前回 → +1.5%
結果 → -1.1%
12月鉱工業生産・季調済 [前月比] (ユーロ)18:00
前回 → +1.2%
結果 → -0.1%
●2/15(火)
日銀金融政策決定会合
前回 → 0.00%〜0.10%
結果 → 0.00%〜0.10%
RBA議事録(豪)9:30
・消費者の慎重さにより物価上昇の圧力は緩和
・若干引き締め気味の政策スタンスは引き続き適切
・洪水被害で2011年第1四半期まではGDP伸び率が鈍いと予想
(第2四半期にかけて強くなる見通し)
・経済は中期的な見方においてトレンドを上回るペースで拡大
第4四半期GDP・速報 [前期比](独)16:00
前回 → +0.7%
結果 → +0.4%
第4四半期GDP・速報 [前年比](独)16:00
前回 → +3.9%
結果 → +4.0%
1月消費者物価指数 [前月比](英)18:30
前回 → +1.0%
結果 → +0.1%
1月消費者物価指数 [前年比](英)18:30
前回 → +3.7%
結果 → +4.0%
第4四半期GDP・速報値 [前期比](ユーロ)19:00
前回 → +0.3%
結果 → +0.3%
第4四半期GDP・速報値 [前年比](ユーロ)19:00
前回 → +1.9%
結果 → +2.0%
2月ZEW景況感調査(独)19:00
前回 → 15.4
結果 → 15.7
2月ニューヨーク連銀製造業景気指数(米)22:30
前回 → 11.92
結果 → 15.43
1月小売売上高 [前月比](米)22:30
前回 → +0.6%
結果 → +0.3%
1月小売売上高 [前月比:除自動車](米)22:30
前回 → +0.5%
結果 → +0.3%
12月対米証券投資 [ネット長期フロー](米)23:00
前回 → +851億USD
結果 → +659億USD
12月対米証券投資 [ネットフロー合計](米)23:00
前回 → +390億USD(修正 +356億USD)
結果 → +482億USD
●2/16(水)
1月失業保険申請件数(英)18:30
前回 → -0.41万人
結果 → +0.24万人
1月失業率(英)18:30
前回 → 4.5%
結果 → 4.5%
BOE四半期インフレレポート(英)19:30
・2年後のCPIは1.7%前後
・MPCのインフレ、金利見通しは、かなり不透明
・CPIは目標を中期的に下回る可能性が高い(リスクは上向き)
・CPIは2011年半ばまでに4〜5%まで上昇の見通し(その後、低下)
・GDPは今後2年以内に3%前後に上昇する見込み(下振れリスクあり)
1月住宅着工件数(米)22:30
前回 → 52.9万件(修正 52.0万件)
結果 → 59.6万件
1月生産者物価指数 [前月比](米)22:30
前回 → +1.1%(修正 +0.9%)
結果 → +0.8%
1月生産者物価指数 [コア:前月比](米)22:30
前回 → +0.2%
結果 → +0.5%
1月生産者物価指数 [前年比](米)22:30
前回 → +4.0%
結果 → +3.6%
1月生産者物価指数 [コア:前年比](米)22:30
前回 → +1.3%
結果 → +1.6%
1月景気先行指数 [前月比](加)22:30
前回 → +0.5%(修正 +0.4%)
結果 → +0.3%
1月鉱工業生産 [前月比](米)23:15
前回 → +0.8%(修正 +1.2%)
結果 → -0.1%
FOMC議事録(米)28:00
・2011年の成長率予測は引き上げ(雇用市場には依然失望)
・2011年のGDP成長率予想は3.4〜3.9%増(前回3.0〜3.6%増)
・2011年の失業率予想は8.8〜9.0%(前回8.9〜9.1%)
・経済見通しのリスクはより低下
●2/17(木)
1月消費者物価指数 [前月比](米)22:30
前回 → +0.5%
結果 → +0.4%
1月消費者物価指数 [コア:前月比](米)22:30
前回 → +0.1%
結果 → +0.2%
1月消費者物価指数 [前年比](米)22:30
前回 → +1.5%
結果 → +1.6%
1月消費者物価指数 [コア:前年比](米)22:30
前回 → +0.8%
結果 → +1.0%
新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 41.5万件(修正 38.5万件)
結果 → 41.0万件
2月フィラデルフィア連銀景況指数(米)24:00
前回 → 19.3
結果 → 35.9
1月景気先行指数 [前月比](米)24:00
前回 → +1.0%(修正 +0.8%)
結果 → +0.1%
●2/18(金)
1月小売売上高指数 [前月比](英)18:30
前回 → -0.3%(修正 -1.0%)
結果 → +5.7%
1月小売売上高指数 [前年比](英)18:30
前回 → +1.0%(修正 +0.3%)
結果 → +1.6%
1月消費者物価指数 [前月比](加)21:00
前回 → ±0.0%
結果 → +0.3%
1月消費者物価指数 [前年比](加)21:00
前回 → +2.4%
結果 → +2.3%
以下は、2月金利政策です。
RBAキャッシュターゲット(1日)・・・ 4.75%で据え置き
↓
欧州中銀金融政策発表(3日)・・・ 1.00%で据え置き
↓
BOE政策金利発表(10日)・・・ 0.50%で据え置き
↓
日銀金融政策決定会合(17日)・・・ 0.00%〜0.10%で据え置き