◆将来の教育費をコントロールできるような生活を。
FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の
中村宏です。
「ぼくは、地元の大学じゃないとダメなの?都会の大学へもいけるの?」
子どもは、見ていないようで、家計の状況を実によく観察しているもので
す。
わが家の家計が、どんな状況なのか?詳細はわからないにしても、何とな
く想像がついています。
日ごろのお父さんやお母さんの「振る舞い」を見ていればわかります。
「子どもには本人が希望する教育を受けさせてやりたいんです。東京に住ん
でいるので、中学校くらいから、本人が私立に行きたいといえば、行かせて
やりたいと思っています」
私立に行くと、公立の約3倍もの教育費がかかります。
1年間で1人50万円(学校教育費・家庭教育費含む)くらいで済むところ、
私立だと、ざっくり150万円くらいになります。
子ども2人が学校に通う場合には、1年間で300万円くらいになります。
その上、子どもを私立に通わせるような家計は、保護者どうしの交際費な
ど、それなりの支出も必要です。
ゆとりのある家計であれば問題ないのですが、なかなか厳しそうな家計で
は、早いうちから、「わが家の教育方針」を「教育費」とセットで決めてお
いたほうがよいでしょう。
夫婦にとって、問題は教育費だけではありません。子どもにお金をかけす
ぎて、自分たちの老後が心細くなるようでは、逆に子どもに迷惑をかけてし
まう結果になりかねません。
お父さんやお母さんが、日ごろの「振る舞い」を見せて、子ども自身に考
えさせることも、学校教育に劣らない立派な教育です。
親も子も、制約の中でもがくことが、自分自身で未来を切り開く力を育み
ます。