【1】今週のみんかぶニュース(ちょいふざけは許してね)
◆【1ドル300円台を覚悟するべき】
6日に開催された大証デリバティブフェア2011のセミナーで講演したFU
JIMAKI JAPAN代表取締役の藤巻健史氏によると、いずれ、円はドルに対して
300円台を覚悟しておく必要があり、外貨にシフトしておかなければ、こ
れからの局面は乗り越えられないという見通しを示した。
これは、現在の国債発行残高を返済することがどれほど難しいかを強調した
うえで、市場誘導によるハイパーインフレくらいしか、借金を減らす方法は
ないという持論を展開。いずれ、国債の入札に応じる金融機関も資金が尽き、
国債の消化ができなくなったというニュースが飛び出す、と。
このくだりは、幸田真音さんの有名な著書「日本国債」がデフォルトするプ
ロセスと同じだと言う。
そのとき想定される取り付け騒ぎを前に、「わたしは真っ先に、郵貯銀行や
他の銀行から預金を引き出しますね」。
しかし、本当に取り付け騒ぎが起これば、どんな銀行だって破たんするのは
確実。そこで禁じ手である、日銀が国債を買うという手段。かつて、これに
よってインフレが加速した経験則があり、日銀による国債の買い入れが禁止
された。
少し前、アジア危機の際、隣国の韓国はウォン安でクラッシュした。しかし、
その後はウォン安を背景に世界の工場となって現在のサムスンなどが復興し
たと説明する。日本も同じ道をたどるというのだ。
そのための防衛手段は、円をドルなどの外貨に換えておくこと。いずれ、円
が300円になり、ハイパーインフレが起きても多少の防衛手段にはなる。
もちろん、富裕層にとっては、資産価格の上昇などが見込まれるため、どの
ような場合においても、「お金持ち」は有利。
その後の日本は、とてつもなく明るい世の中になるそうな。
めでたし、めでたし。
◆【原油価格が暴騰!ここは買うか、売るか】
株価が乱高下しています。その原因となっているのが原油価格の暴騰。そし
て再び金価格も高値へと向かっています。
原油価格のチャートをみると、ここは、売りか買いが入れたくなるのが心情。
相場は過熱しているところが最もオイシイことは、誰もが知っています。
だから、ヘッジファンドなどが原油を買っているんだろうな。やりますなぁ。
原油価格を見ずして株式投資を語るなかれ。
あなたは売りますか、買いますか?(うううっ、コワーイ!)
激しい原油、金のリアルタイムチャートは下記のアドレスからご覧できます
が、もしかして、本当にご覧になりますか?
→→→ http://cfd.minkabu.jp/?_mail110303
◆【カルビーの初値予想レポートは近日公開!】
カルビー(2229:東1)の公募価格が2100円で決定しました。
いよいよ、今週11日に上場します。投票者への無料メール以外にも、グラ
フなどで見やすくなったレポートの予約受付も行っています。
http://shop.minkabu.jp/products/detail/169
投票者全員に、上場日前日、初値予想メールを配信します。
この内容は、QUICKに提供して全国の証券会社向けに配信しているレポ
ートの内容と、同じスタンスのものです。
投票は下記からどなたでも、気軽にできますよ。
http://www.marketwalk.co.jp/ipo/vote.php
◆【今週の相場見通しと注目3銘柄】(株式会社カブ知恵)
今週の日経平均は、外部環境が劇的に変化しない限り、2月24日の10428.38
円と2月17日の10891.60円とで挟まれたゾーンで、もみあいになるとみてい
る。米株安・円高・原油高ならレンジ下限を試しにいき、逆に、米株高・円
安・原油騰勢一服なら、レンジ上限を試すことになるだろう。
今週も先週同様、国内に相場を大きく動かす材料が見当たらず、外部環境次
第の相場が継続する見通しだ。この結果、ザラ場中のボラティリティは、先
物市場でポジションを一気に傾けることで有名なクレディ・スイスの仕掛け
的な売買がなければ、低い状態が継続する可能性が高い。
なお、2月第4週(2月21—25日)の投資主体別売買動向では、個人が5週
ぶりに大幅に買い越しに転じた。買越額は2192億円と昨年5月第3週の2659
億円以来の水準に膨らんだ。この週はリビア・ショックで日経平均が24日に
10428.38円まで下落した。逆張りを好む個人が一斉に押し目買いを行ったよ
うだ。
その後の、東京株式市場は比較的堅調に推移しており、買い方の回転が効い
ている状況だ。このため、個人投資家好みの低位材料株や、新興銘柄につい
ては特に需給が良好とみてよさそうだ。
◆河合楽器(7952)
楽器事業の売上高を、13年3月期に10年3月期比10%増の276億円に引き上
げる計画だ。13年3月期の中国での販売台数を10年3月期より6割多い3万
5,000台にする計画だ。また、インドネシアでのピアノ販売を強化する。6
月にも現地販売子会社を設立し、9月をメドに営業を始める。新興国需要を
取り込み、成長期待が高まったと評価したい。
◆ 東光(6801)
スマートフォン向けDFE(超小型メタルアロイパワーインダクタ)等、
戦略商品に経営資源を集中させていく方針だ。具体的には、小型で電気を
流す効率が高い「メタルアロイ型コイル」を現在の月産4,000万個体制から
11年末には1億6,000万個に引き上げる。この主力製品の大幅増産による成
長を評価する。
◆ KNT(9726)
業績モメンタムの改善を評価する。09年12月期の経常損失は28億9,100万
円、10年12月期は15億7,100万円の経常黒字に転換。今11年12月期は26億
円と、65.5%経常増益予想だ。個人旅行事業においては、11年1月に個人
旅行事業本部カンパニーを新設し、個人旅行全体のマーケティング機能
を強化するとともに、インターネット販売の拡大を進めている。さらに
訪日旅行部および株式会社KNT ASIAを中心として、海外拠点と連
携した中国、アジアからの訪日旅行取扱いの拡大を図っていく。このよう
な施策も評価材料だ。
【2】今週の気になる人気銘柄
本日配信の《人気銘柄ヒットチャート厳選'TOP10'》夕刊
その日の人気銘柄がひと目でわかる《人気銘柄ヒットチャート厳選'TOP10'》
新興、低位の急騰が続いています。こういうときは、小型銘柄のパフォーマ
ンスが良好なので、資金も主力離れですね。何といっても原油価格の動向が
気になります。
☆ヒットチャート終値☆《人気銘柄ヒットチャート厳選'TOP10'》
★3月8日(火)夕
◆日経平均株価
10525.19(△20.17円)
◆TOPIX
939.16(▼2.47)
【ランキングの総評】
本日の東京市場は前日の大幅安の反動もあり、寄り付きは反発して始まり
ました。しかしその後は上値が重く、引き続き原油価格の動向やリビア情
勢などを懸念する様子見ムードが継続。最近は新興銘柄の値動きが軽いこ
ともあり、主力からの資金シフトが進んでいます。一方で、先駆して急伸
した銘柄には利益確定売りが出ました。
【個別銘柄の動向】
・ビジネスTはTOB価格近辺でのもみ合い。
・一時は買い進まれた山田コンサル、京王ズ、モジュレ、ウェブクルーは
反落。
・ビットアイル、ボルテージ、クルーズは一服。
・日立、インスペックは一段高で高値更新。
◎ = ストップ高 ☆ = 値上がり
★ = 値下がり ● = ストップ安
左から、順位、コード、銘柄、終値、連続陽線日数
☆ 1位 4289 ビジネスT 34800円(△4500円)(8日)
★ 2位 4792 山田コンサル 68900円(▼7100円)(0日)
★ 3位 3731 京王ズ 59200円(▼6400円)(0日)
★ 4位 3811 ビットアイル 145000円(▼2500円)(0日)
★ 5位 3639 ボルテージ 2630円(▼40円)(0日)
★ 6位 3043 モジュレ 32700円(▼2300円)(0日)
☆ 7位 6501 日立 514円(△9円)(4日)
★ 8位 2138 クルーズ 101300円(▼400円)(0日)
☆ 9位 6656 インスペック 68000円(△7000円)(3日)
★10位 8767 ウェブクルー 126000円(▼1900円)(0日)
【5】今週の喜怒哀楽(FREE COLUMN)
◆「やめられない、とまらない」
「やめられない、とまらない」とくればかっぱえびせん。そう、今週IPOを
するカルビーなのだが、このところ、どうしても制御できないのが、アルコ
ールと熱弁。今に始まったことではなく、株式投資をやっている人同士の飲
み会は、株談義に次から次へと花が咲き、いつもあたりは「お花畑」。
10年、20年の月日も、つい、昨日のことのように、会話の上に会話が重
なり、まさに怒涛の打ち上げ花火。損をしたときのウサを晴らすかのように
消えていくグラスのアルコール。熱気で蒸発しているのではないかと、錯覚
するほど。毎度毎度、少しは節度ってものがないのかねぇと自棄を起こすが、
これが、どうにも「やめられない、とまらない」。