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2011年2月9日水曜日

【生活マネー ミニ講座No.1742】繰上返済の効果をしっておいたほうがいいワケ(2)

生活マネー ミニ講座:No.1,742(2011.2.9)


 ◆繰上返済の効果をしっておいたほうがいいワケ(2)


 家計マネジメント・ラボ ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。


 住宅ローンの繰上返済の2大鉄則の2つめ。

「なるべく早いほうがいい」

 昨日の基本条件を再確認しましょう。


 まず、条件設定は、
 借入金:3,000万円、金利:3.0%、返済期間:30年、元利均等返済方式。
 ボーナス返済なし。(繰上返済の方式:期間短縮型)

 この条件の下、借入から3年の間、ずっと決まった返済額を毎月返済し続
けたところで、ようやく、貯蓄が100万円たまったので、これを活用して、
繰上返済をします。

 利息削減額は、約125万円でした。

 短縮期間は、18ヶ月。1年半でした。


 今度は、金額は同じ100万円。ただ、返済の時期が20年後とします。
 つまり、240か月後です。

 このときの利息削減額は、約35万円。
 短縮期間は、11ヶ月。1年にも満たない。


 いかがですか?

 3年後と20年後で、利息削減額の差は、約90万円もあります。
 短縮期間の差は、7ヵ月です。


 昨日と今日とで、繰上返済の効果がお分かりになったと思います。

 ただ、なかなか、貯蓄が進まない。ゆとりのお金がねん出できない。

 それも理解できます。

 しかし、最も大切なことは、この事実を夫婦で共有していること。

「頑張って、繰上返済をしようね」

 夫婦で目標が共有できた家計は強い。

 大きな買い物をするとき「繰上返済の効果」を思い出すことができます。

「この300万円の車が本当は欲しいけど、今は200万円の車にして、残りの100
万円を繰上返済に使おう!」という判断がスムースにできるではないでしょ
うか。

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