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2011年2月9日水曜日

FX日替わりView 〜ポンドとカナダドルは引き続き上値の重い展開か〜

FX日替わりView


○●○本日の流れ○●○ 


「ポンドとカナダドルは引き続き上値の重い展開か」


中国人民銀行は昨日、政策金利である1年物の預金金利と貸出金利を0.25%引き上
げると発表しました。利上げ(政策金利の引き上げ)は昨年12月25日以来、ここ1カ
月半ほどで2回目となります。利上げ発表を受けて、豪ドルは急落しました。
オーストラリア(豪)は中国を最大の貿易相手とするため、利上げによって中国経済
の成長ペースが鈍化すれば、豪経済にも影響を与える?との憶測が要因です。
ただ、中国人民銀行の利上げが豪ドルの継続的な下落につながる可能性は低いと
みています。中国人民銀行は昨年以降、利上げや預金準備率の引き上げなどの金
融引き締め策を何回も行っており、それが発表された時の為替の反応は昨日と同様
に豪ドル売りでしたが、いずれも一時的なものに終わっています。今回も同じ結果に
なる可能性があります。

昨日はポンドが下落しました。ポンドにとって悪い材料が出たというよりも、10日(木)
のBOE(イングランド銀行)の金融政策発表を前にしたポジション調整が中心とみら
れます。ポジション調整は本日も継続し、ポンドは本日も下落する可能性があります。
また、カナダドルも上値の重い展開になりそうです。一昨日の住宅建設許可(予想:
+2.5%、結果:+2.4%)に続いて、昨日発表された住宅着工件数も事前予想を下回る
結果(予想:17.35万件、結果:17.04万件)となりました。相次ぐ弱いカナダの経済指
標がカナダドルを圧迫しそうです。

*ポジション調整・・・保有する持ち高(ポジション)を減らすために一部を決済すること。


○●○本日のオススメ○●○

「豪ドル/円」

豪ドル/円を買いたい。本日に関しては、昨日の中国人民銀行の利上げ発表が圧迫し、
豪ドルは上値の重い展開になる可能性があります。しかし、"本日の流れ"で述べた
ように、中国人民銀行の利上げ発表を受けた豪ドル売りは、長続きしない可能性が高
いとみています。RBA(豪準備銀行)が2月1日の政策金利発表時の声明文で、「交易
条件は1950年代序盤以来の高水準」「民間投資が拡大し始めた一段の兆候がみられ
る」等、楽観的な見方を示したことで、マーケットでは年内にも追加利上げが行われ
るとの期待感があります。一方、日銀の利上げはかなり先とみられています。こうした
政策金利に関する見方の違いが、豪ドル/円の上昇につながりそうです。


○豪ドル/円のスワップ金利
買い +103円 売り -108円


○●○本日の主要経済指標○●○ 〜三ツ星オススメ度つき〜

☆ 08:30 【豪】ウェストパック消費者信頼感指数-2月
                   (予想:N/A 結果:1.9% 前回:-5.7%)
☆ 14:00 【日】消費者態度指数-1月
                   (予想:N/A 結果----- 前回:40.2)
☆ 14:00 【日】消費者態度指数-1月(一般世帯)
                   (予想:40.3 結果----- 前回:40.1)
☆ 16:00 【独】輸出-12月
                   (予想:1.0% 結果----- 前回:0.5%)
☆ 16:00 【独】輸入-12月
                   (予想:0.8% 結果----- 前回:4.1%)
☆ 16:00 【独】経常収支-12月
                   (予想:140億EUR 結果----- 前回:120億EUR)
☆ 16:00 【独】貿易収支-12月
                   (予想:120億EUR 結果----- 前回:129億EUR)
☆ 18:30 【英】商品貿易収支-12月
                   (予想:-86.00億GBP 結果----- 前回:-87.36億GBP)

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