◆マイホームの購入意欲が出てきた?!
FPオフィス ワーク・ワークス ファイナンシャルプランナー(CFP)の
中村宏です。
毎月のように、マイホームのお金に関するセミナーをいろんなところで複
数回行っています。
景気のいいときも悪くなってきたときも、そして最悪のときも、、、、そ
うするとお客さまの数や、セミナーを聞いている表情、質問の内容などから、
なんとなく、雰囲気がわかります。
マイホームを手に入れることへの本気度みたいなものが。
新聞などの報道などでも言われている通り、最近になって、本気度が上向
きかけているように実感します。
それはそうなんですね。
たとえば、現在の住宅ローンの変動金利タイプは、キャンペーン金利で、
だいたい0.975%。
1年間に支払う利息額は、借りたお金の1%に満たないくらいしかありま
せん。
いっぽう、長期優良住宅という、エコで長持ちする品質の住宅をローンで
建てる場合、年末のローン残金に対して、1.2%の所得税(場合によっては住
民税も)が戻ってきます。
つまり、払った税金が還付されるわけですね。
そのため、ローン残金に対して、ざっくり、1.2%−0.975%=0.225%分が
儲かる!ということになるのです。
お金を借りて、逆にお金がもうかる構図って、どこか、おかしいでしょう。
でも、金利の低さと、減税制度の併せ技で、こんなケッタイなことが起こ
ってしまっているんですね。
もちろん、金利は現時点での変動金利です。将来、金利が上がると、減税
額よりも利息額のほうが多くなってもうからなくなります。
また、還付される税金は「払った税金」の額までです。
収入の低い人で、税金をそんなに払っていない人は、還付される税金も、
枠いっぱいということにはならないかもしれません。
たとえば、36万円の還付が受けられるはずなのに、20万円しか税金を払っ
ていなければ、還付される税金は20万円までとなります(ただし、住民税か
らも97,500円を上限に還付)。
このカラクリ、昨年からほとんど変わらない仕組みなのですが、ようやく、
皆さんに認知されてきたのでしょうか?
マイホーム購入の意欲に、変化の兆しが見受けられるのです。