為替ニュース

直近の決算発表予定

2010年12月6日月曜日

さくら投資顧問 - Weekly相場通信

◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  さくら投資顧問 - Weekly相場通信
  2010.12.06 #74
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆


●相場概況 - 週末終値(前週末比)

 日経平均     10178.32(+138.76)
 NYダウ     11382.09(+290.09)
 米ドル/円    82.55(-1.51)
 ユーロ/円    110.83(-0.51)
 ユーロ/米ドル  1.3425(+0.0181)
 米国債(10年) 3.0092%(+0.1393)
 米国債(30年) 4.3172%(+0.1042)
 WTI原油先物  89.19(+5.43)
 NY金      1406.20(+43.80)


◆──────────────────────────────────
  先週の注目指標(結果)
──────────────────────────────────◆

●11/29(月)

10月貿易収支(NZ)6:45
前回 → -5.32億NZD
結果 → -3.19億NZD


●11/30(火)

11月失業者数(独)17:55
前回 → -0.3万人
結果 → -0.9万人

11月失業率(独)17:55
前回 → 7.5%
結果 → 7.5%

10月失業率(ユーロ)19:00
前回 → 10.1%(修正 10.0%)
結果 → 10.1%

9月GDP [前月比](加)22:30
前回 → +0.3%
結果 → -0.1%

第3四半期GDP [前期比年率](加)22:30
前回 → +2.0%(修正 +2.3%)
結果 → +1.0%

9月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年比](米)23:00
前回 → +1.70%(修正 +1.67%)
結果 → +0.59%

11月シカゴ購買部協会景気指数(米)23:45
前回 → 60.6
結果 → 62.5


●12/1(水)

第3四半期GDP [前期比](豪)9:30
前回 → +1.2%(修正 +1.1%)
結果 → +0.2%

第3四半期GDP [前年比](豪)9:30
前回 → +3.3%
結果 → +2.7%

11月ADP全国雇用者数(米)22:15
前回 → +4.3万人(修正 +8.2万人)
結果 → +9.3万人

11月ISM製造業景況指数(米)24:00
前回 → 56.9
結果 → 56.6

米ベージュブック(米)24:00
・製造業はほぼ全地区で拡大している(ニューヨークは軟化)
・米景気 ・・・ 拡大:10地区、
・小売販売 ・・・ 改善:ほぼ全域 / まちまち:4地区


●12/2(木)

10月貿易収支
前回 → +17.60億AUD(豪)9:30
結果 → +26.25億AUD

10月豪小売売上高 [前月比](豪)9:30
前回 → +0.3%
結果 → -1.1%

欧州中銀金融政策発表(ユーロ)21:45
前回 → 1.00%に据え置き
結果 → 1.00%に据え置き

新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 40.7万件(修正 41.0万件)
結果 → 43.6万件


●12/3(金)

10月小売売上高 [前月比](ユーロ)19:00
前回 → -0.2%
結果 → +0.5%

10月小売売上高 [前年比](ユーロ)19:00
前回 → +1.1%
結果 → +1.8%

11月失業率(加)21:00
前回 → 7.9%
結果 → 7.6%

11月雇用ネット変化(加)21:00
前回 → +0.30万人
結果 → +1.52万人

11月非農業部門雇用者数(米)22:30
前回 → +15.1万人(修正 +17.2万人)
結果 → +3.9万人

11月失業率(米)22:30
前回 → 9.6%
結果 → 9.8%

11月ISM非製造業景況指数(米)24:00
前回 → 54.3
結果 → 55.0

10月製造業受注指数 [前月比](米)24:00
前回 → +2.1%(修正 +3.0%)
結果 → -0.9%

◆──────────────────────────────────
  今週の注目指標
──────────────────────────────────◆

●12/7(火)

RBAキャッシュターゲット(豪)9:30
前回 → 4.75%に利上げ(+0.25%)
結果 →

10月鉱工業生産 [前月比](英)18:30
前回 → +0.4%
結果 →

加中銀政策金利発表(加)22:30
前回 → 1.00%に据え置き
結果 →


●12/8(水)

10月鉱工業生産 [前月比](独)20:00
前回 → -0.8%
結果 →


●12/9(木)

RBNZオフィシャル・キャッシュレート(NZ)5:00
前回 → 3.00%に据え置き
結果 →

11月失業率(豪)9:30
前回 → 5.4%
結果 →

11月新規雇用者数(豪)9:30
前回 → +2.97万人
結果 →

ECB月例報告(ユーロ)18:00

BOE政策金利発表(英)21:00
前回 → 0.50%に据え置き
結果 →

新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 43.6万件
結果 →


●12/10(金)

10月貿易収支(米)22:30
前回 → -440億USD
結果 →

12月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値(米)23:55
前回 → 71.6
結果 →

◆──────────────────────────────────
  今週の相場観 (by.植木良太)
──────────────────────────────────◆

■ 米雇用統計の結果は・・・!?

先週のメルマガでは、ポイントとして
以下のようなことを示しておきました。

・北朝鮮砲撃による有事

・アイルランドを始めとするユーロ問題
 (ポルトガル、スペインにも気を配る)

・米雇用統計を始めとする米経済指標


まず、北朝鮮の砲撃についてですが、こちらは若干鎮静ムードです。
不謹慎なのであまり言いたくはないですが、
有事にならない限りは蚊帳の外です。

そしてユーロ問題と米経済指標、
これらはまとめて解説することにしましょう。


●12/1(水)

11月ADP全国雇用者数(米)22:15
前回 → +4.3万人(修正 +8.2万人)
結果 → +9.3万人

11月ISM製造業景況指数(米)24:00
前回 → 56.9
結果 → 56.6

米ベージュブック(米)24:00
・製造業はほぼ全地区で拡大している(ニューヨークは軟化)
・米景気 ・・・ 拡大:10地区、
・小売販売 ・・・ 改善:ほぼ全域 / まちまち:4地区


【解説】

重要米経済指標の初日は良い結果となり、
NYダウも249ドル高と米株価も上昇、
欧州不安も一時和らいだこともありドル買いになりました。

USD/JPY → 83.50円付近から84円台へと、円売りドル買い
EUR/JPY → 110円台にて持ち合いで推移
EUR/USD → 一時1.3180付近から1.3080とドル安に、その後持ち直す

※(会員向け)週レポフォロー12/1にて、対ドル通貨の調整と、
 対ドルが狙いにくいためのクロス円買いを指示。


●12/2(木)

欧州中銀金融政策発表(ユーロ)21:45
前回 → 1.00%に据え置き
結果 → 1.00%に据え置き

新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 40.7万件(修正 41.0万件)
結果 → 43.6万件


【解説】

欧州中銀金融政策発表で金利の据え置きは予想通りで、
いつもどおり特に焦点にはなりませんでしたが、トリシェ総裁の会見で、
金融緩和に一歩踏み込んだ内容がなく、ユーロは失望売り。
新規失業保険申請件数は予想よりも増加し、嫌気によりややドル売り。

USD/JPY → 84円台から再び83円台に、ドル売り円買い
EUR/JPY → 109円台から110円後半と、円売りユーロ買い
EUR/USD → 1.3000台から1.3100台となり、ドル売りユーロ買い

※(会員向け)週レポフォロー12/2にて↓
「欧州不安が少し和らぎましたが、これに続くことができるのか?
 総裁の会見内容には注目しましょう。」


●12/3(金)

11月非農業部門雇用者数(米)22:30
前回 → +15.1万人(修正 +17.2万人)
結果 → +3.9万人

11月失業率(米)22:30
前回 → 9.6%
結果 → 9.8%

11月ISM非製造業景況指数(米)24:00
前回 → 54.3
結果 → 55.0

10月製造業受注指数 [前月比](米)24:00
前回 → +2.1%(修正 +3.0%)
結果 → -0.9%


【解説】

米雇用統計は、予想より大幅に悪い内容となり、
失業率も0.2%増加したことで、ドル売りが強まる結果となった。

USD/JPY → 83円半ばから82円半ばに、ドル売り円買い強まる
EUR/JPY → 110円台で持ち合い、ユーロ売り円買いの後、持ち直す
EUR/USD → 1.3250付近から1.3400台となり、ドル売りユーロ買い

※(会員向け)週レポフォロー12/3より
「さて、この後が今週のメイン「米雇用統計」になります。
 予想では良い方向を示しておりますが…。
 米雇用統計に関しては、ふたを開けてみないとわからない
 時が非常に多いので、そのまま鵜呑みするとマズいです。」

「予想より良い結果となればドル買いが強まると思います。
 予想より悪い結果だとドル売りへ。」

 USD/JPYのポジション調整を指示。


米雇用統計は、暴れてくれましたね。
これにより、「ドル安」狙いでのポジションは
大きく利益を伸ばすことができました。

ここまでに至る過程は長かったですが、
11月のユーロ懸念からのユーロ売りと、雇用統計前のクロス円買い、
そして今回の雇用統計によるドル売りと、トレンドの転換に目を向けた
エントリーができていれば問題はないです。


先々週やそれ以前のポジションもあると思いますが、
先週だけに絞れば以下のような感じになりました。

【USD/JPY】
「<非公開>円 ショート」(約200pips)
「<非公開>円 ショート」(約150pips)

【EUR/JPY】
「<非公開>円 ショート」(約200pips)
「<非公開>円 ロング」(約150pips)

【EUR/USD】
「<非公開> ロング」(約100pips)

【CAD/JPY】
「<非公開>円 ショート」(約60pips)

【GBP/JPY】
「<非公開>円 ショート」(約100pips)
「<非公開>円 ロング」(約100pips)

【GBP/USD】
「<非公開> ロング」(約100pips)

【USD/CHF】
「<非公開> ショート」(約250pips)

【AUD/USD】
「<非公開> ロング」(約270pips)


ドル安シフトを組んでいたので、
EUR/USD、GBP/USD、USD/CHF、AUD/USDは、
米雇用統計の結果、おいしいポジションとなりましたね。


今週は、米雇用統計の内容を受けて<非公開>が進みそうですが、
どこまで進むのかには、注視していきたいと思います。

ブログ アーカイブ