為替ニュース

直近の決算発表予定

2011年2月22日火曜日

【生活マネー ミニ講座No.1750】がん保険は、どんなのがいい?

生活マネー ミニ講座:No.1,750(2011.2.22)

 ◆がん保険は、どんなのがいい?


 家計マネジメント・ラボ ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

 先日、知人の女性から「数か月前に乳がんで手術をした」ことを聞きまし
た。

 入院して、手術して、しばらくして退院。
 その後は、ほぼ毎日、放射線の治療に通院しているとのこと。
 通院は、あと数か月続く。

 もちろん、ガン保険には加入していたのですが、かなり昔に加入した保険
のようで、診断一時金、入院給付金、手術給付金はふつうにありましたが、
「通院給付金」がついていなかったんだそうです。


 ガン保険は、医療保険の一種です。

 普通の医療保険は、病気やけが、ほぼなんでも対応しています。
 基本は、入院や手術をしてときに、給付金が支払われる。
 ただ、入院給付金の支払い日数に制限があります。
 種類はさまざまですが、1回の入院で30日、60日、120日など・・・。
 一生涯の通算入院日数も、1,000日とか・・・。

 ガン保険は、ガンに特化した保険である代わりに、給付支払い日数の制限
がないのが最大の特徴です。

 何日入院しても、何回入院しても、無制限に給付金が支払われます。

 その他、ガン保険の特徴といえば・・・・。

◆診断給付金
 ガンと診断されると、まとまった金額が給付されるものです。
 ほとんどのガン保険についていますね。

 保険会社にもよりますが、
 一生で1回しか払わないところもあれば、前回の支払いから2年以上経過
して再び診断されたら複数回払うところがあります。

 また、転移の可能性が低いといわれる「上皮内ガン」の場合は、そうでな
いガンよりも診断給付金が少ない会社や、ガンならなんでも満額出す会社が
あります。

◆入院給付金・手術給付金
 これは、医療保険と仕組みが同じです。
 契約するときに、入院給付金を1日入院10,000円などと決めると、手術
給付金も自動的に決まります。手術の種類により入院給付金の10倍、20倍、
40倍などです。

◆通院給付金
 最近のガンは、冒頭の女性のように、入院・手術のあとに、通院で治療を
行うケースも増えているといいます。

 そのため、各社のガン保険は、通院治療対応を充実させているように思い
ます。
「○日以上の入院後、××日までの通院治療には、1日通院あたり△△△△
△円出します」というものです。

 1入院あたりの通院日数には、45日や60日などの制限があるものが多いよ
うですね。つまり、通信対応は、入院にくっついているのです。
 また、一生涯の通算通院日数にも700日までというような制約があります。

 なかには、入院前の通院にも対応しているものや、入院しなくても一定の
要件を満たす通院であれば、給付金を出す会社も現れています。

 ほんとうに、いろいろです。

◆その他
 ガン専門治療に対応したものもありますね。
 抗がん剤治療とか、放射線療法、化学療法など・・・・。

 
 その女性がぼそり・・・

「通院特約を付けておけばよかった。今回いちばんありがたかったのは、入
院日数が短かかったこともあり、診断給付金の100万円」


 ガン保険を大きく分類すると、診断給付金を充実させているタイプと、個
々のケースに該当すればその都度給付金を支給するタイプの2種類があるよ
うに思います。

 確かに、保険は「お金」ですから、診断給付金が充実して、何度もまとま
ったお金が払われると、どんな入院、通院、治療、手術にも対応可能です。

 診断給付金は充実していなくても、個々のケースに該当したらその都度適
当なお金が支払われるのも、それはそれでキメ細かい対応でいいような気も
します。


 ガン保険には、「これがいい」「いくらがいい」というものがありません。

 経験的にいうと、お客さん自身が、身近にいたガン患者の影響をとても受
けやすい保険だということが言えそうです。


 各社とも、かなり差別化した商品になっています。

 しっかり話を聞いて、じっくり考えて選んでくださいね。

ブログ アーカイブ