◆繰上返済の効果をしっておいたほうがいいワケ(1)
家計マネジメント・ラボ ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。
住宅ローンの繰上返済の2大鉄則を披露!
1、たくさん返したほうがいい。
2、なるべく早いほうがいい。
「そんなこと、わかってる! いまさら言われなくても常識じゃ!」
と思われている方もいるでしょう。
では、ここで、効果を金額で表してみましょう。
まず、条件設定は、
借入金:3,000万円、金利:3.0%、返済期間:30年、元利均等返済方式。
ボーナス返済なし。(繰上返済の方式:期間短縮型)
この条件の下、借入から3年の間、ずっと決まった返済額を毎月返済し続
けたところで、ようやく、貯蓄が100万円たまったので、これを活用して、
繰上返済をします。
その効果は、利息削減額(払うべき利息を払わなくてよくなった金額)と
返済期間の短縮月数で現れます。
3年後、つまり、最初から36回目の返済が終わった段階で100万円を繰上返
済すると、利息削減額はなんと約125万円になります。
これは、100万円を使って125万円を手に入れるのと同じことです。
差額の25万円が儲けなのではありません。125万円がまるまる儲けなので
す。
それだけではありません。このことで、返済期間の短縮が図られます。
短縮期間は、18ヶ月です。1年半ですね。
当初30年返済が、28.5年返済になります。
では、同じ時期に3倍の300万円の繰上返済をしたらどうなるか?
利息削減額は、約340万円。
短縮期間は、50ヶ月です。4年2ヵ月。
これが、繰上返済の効果、1。
たくさん返したほうがいい。