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2011年2月8日火曜日

FX日替わりView 〜ドル&円は株価次第、一方ユーロはメルシュ総裁コメントに支えられ底堅い展開か〜

FX日替わりView


○●○本日の流れ○●○ 


「ドル&円は株価次第、一方ユーロはメルシュ総裁コメントに支えられ底堅い展開か」

昨日はカナダドルが下落しました。この日発表されたカナダの住宅建設許可が前月
比+2.4%と事前予想(+2.5%)を下回ったことや、NY原油先物がエジプト情勢の緊迫
化懸念後退により1%以上下げたことが要因です。カナダは資源大国で原油輸出国
でもあるため、カナダドルは原油など商品価格の影響を受ける傾向があり、通常、カ
ナダドルにとって商品価格の上昇はプラス、下落はマイナス材料となります。
一方、ユーロは上下に振れる展開でした。欧州時間は、ドイツの製造業受注が前月
比-3.4%・前年比+19.7%と事前予想(前月比:-1.5%・前年比:+21.3%)を下回った
ことでユーロは売られ、対ドルで1.3500ドル台・対円で111.20円台まで下落。しかし、
NY時間に入り、NYダウ平均株価が2008年6月以来、約2年8カ月ぶりの高値を更新し
たことを受けて、"株価上昇→リスク選好→安全資産としてのドルと円の魅力低下→
ドル売り・円売り"に転じたことや、ECB(欧州中央銀行)理事会メンバーのメルシュ・
ルクセンブルク中銀総裁が「ECBは流動性支援措置解除しなくても利上げ(政策金
利の引き上げ)可能」「インフレ(物価上昇)圧力は明らかに高まっている」と述べた
ことで、結局ユーロは対ドル・対円ともに、ほぼ朝の水準まで戻りました。

さて、本日はアジア時間に関しては、昨日NY時間の株価上昇を受けたドル売り・円
売りの流れが継続し、ドルと円は軟調に推移する可能性があります。ただ、日経平均
などアジア株の上昇は昨日NYダウ平均が上昇したことで、ある程度予想もできます。
そのため、仮にアジア株が上昇したとしても、為替はあまり反応しない可能性もあり
ます。一段とドル売り・円売りが進むためには、欧州株やNYダウ平均株価が本日上
昇する必要があるかもしれません。一方、昨日のメルシュ・ルクセンブルク総裁の発
言に支えられ、ユーロは底堅く推移しそうです。


○●○本日のオススメ○●○

「ユーロ/カナダドル」

ユーロ/カナダドルを買いたい。メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁が「ECBは流動性
支援措置解除しなくても利上げ可能」「インフレ圧力は明らかに高まっている」との
認識を示したことがユーロを下支えする一方、昨日のNY原油先物の下落が資源国
通貨カナダドルを圧迫しそうです。ユーロ/カナダドルは今後、1月31日高値の1.3770
カナダドル台を目指し、力強く上昇する可能性があります。

○ユーロ/カナダドルのスワップ金利
買い -0.19カナダドル 売り -0.01カナダドル


○●○本日の主要経済指標○●○ 〜三ツ星オススメ度つき〜

☆ 08:50 【日】国際収支-経常収支-12月
                  (予想:1兆1300億円 前回:9262億円)
☆ 08:50 【日】国際収支-貿易収支-12月
                  (予想:7797億円 前回:2597億円)
☆ 09:01 【英】RICS住宅価格-1月
                  (予想:-38% 前回:-39%)
☆ 15:45 【スイス】失業率-1月
                  (予想:3.8% 前回:3.8%)
☆ 20:00 【独】鉱工業生産-12月
                  (予想:0.2% 前回:-0.7%)
☆ 20:00 【独】鉱工業生産-12月(前年比)
                  (予想:11.5% 前回:11.1%)
☆ 22:15 【加】住宅着工件数-1月
                  (予想:17.28万件 前回:17.15万件)

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