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2011年2月24日木曜日

【株】Stock Mission 本日の相場総括・明日への展望

Stock Mission
本日の相場総括・明日の展望


□本日の結果

02/24 02/23特別会員銘柄NM +7.53% 合計+7.53% 暴騰!
02/24 02/23一般会員銘柄KG +4.37% 合計+4.37%
02/24 02/23一般会員銘柄DH +5.13% 合計+5.13%
02/24 02/20特別会員銘柄GI +25.84% 合計+93.10% 暴騰!

■本日の相場総括

本日の日経平均は126円安の10,452円と3日大幅続落となりました。
米株安を受けて朝方から売りが先行、10,500円を割り込む場面からは下げ渋り、
前場は安いながら高値圏で終了しました。
後場は、前場終値近辺での揉み合いとなっておりましたが、上値の重さが嫌気さ
れる格好で先物主導で売り込まれ、再び10,500円を割り込むと、売りによる売り
が呼び込まれるパニック的な動きとなりほぼ安値圏で終了しました。

短期基調は下向き継続、中期基調も上向きから下向きに転換しました。
日経平均は25日線、2月SQ値、節目の10,500円を一気に割り込み、3週間ぶりの安
値圏に沈みました。
これによりトレンドは短期中期ともに下落転換となってしまいました。


□本日の先物動向

先物の手口は、ニューエッジが3,577枚、MSMが3,027枚、水戸が1,479枚、大和が
1,476枚の売り越し、ドイツが1,990枚、野村が1,760枚、メリルリンチが1,661枚、
ゴールドマンが1,398枚の買い越しとなりました。
TOPIXは、クレディスイスが2,976枚、メリルリンチが2,230枚、ニューエッジが
1,274枚の売り越し、BNPパリバが3,116枚、UBSが1,147枚の買い越しとなってお
ります。

本日下押しはニューエッジ、クレディスイスの売り込みが主因となりました。
またBNPパリバは現物売り先物買いの裁定解消により現物側から下押しとなり、
ズルズルと下落する展開となりました。
ニューエッジ、クレディスイスが改めて売り込んできたことでレンジが切り下が
り、次の節目を目指す売り込みとなるのか、一旦は買い戻してくるのか注目する
ことになります。


□本日の新興市場動向

新興市場は2指数揃って大幅続落となりました。
朝方はリバウンドを狙う動きもありましたが、戻りの鈍さが嫌気されてすぐに失
速、そのままズルズルと売られる展開となりました。
後場にかけても戻りは見られず、手仕舞い売りがさらなる売りを呼ぶ格好となり
投売りが相次いだことでマザーズ指数は-4%の暴落となりました。
本日はテクニカルリバウンドが狙える水準だっただけに、戻れなかった失望感が
相場を支配する格好となりました。
投資家心理も相当後退し、落ち着きを取り戻すまでは厳しい状況が続きそうです。
ただ一方で、短期的にはやられ過ぎとなっておりますので、落ち着きさえすれば
短期反発を狙う動きが期待されます。


□本日の個別銘柄動向

東証1部の値下がり銘柄数は1,454と連日でのほぼ全面安となりました。
セクター別では、商品高の資源のみが上昇、一方で資源高が影響するゴム、繊維、
ガラス、非鉄などが軒並み安、海運、商社、自動車、ハイテクも大きく売られま
した。
前場相場を支えていた銀行も結局は下落に沈みました。

個別でも壊滅状態となりました。
朝方に日本ミクロコーティング (5381)が+7.53%、五洋インテックス (7519)
が連日の暴騰、+25.84%で合計+93.10%となったものの、その後はズルズルと売ら
れる展開となりました。



■今晩の米市場の動向

今晩の米市場は揉み合いまたは続落の展開が想定されます。
昨晩の大幅下落で投資家心理が大きく後退、リビア情勢不安から原油価格が高騰
しており、警戒感の強い状況から戻りも限定的になりそうです。
欧州は売り先行から若干下げ渋りとなっておりますが、ユーロ圏業況判断指数が
予想を下回るなど戻りは限定的となっております。
また原油価格が再び急騰、NY原油価格が再び100ドル台に乗せております。
原油価格120ドル乗せとなれば、経済成長にとって分岐点になるとの見方が拡がっ
ていること、ゴールドマンサックスが深刻な原油不足を警戒するレポートをまと
めており、リビアショックが長期化することで世界株安が長期化する可能性が警
戒されます。
ただユーロに関しては、この原油急騰を受けてリスク回避の動きより短期投機の
動きが凌駕する格好となり、買い戻しの動きとなっております。

昨晩の米市場はダウが107.01ドル安と大幅続落となりました。
リビア情勢不安により同国の原油生産が半減、一時NY原油価格が100ドルを上回
る状況となったこと、HPの冴えない決算も重なりダウは一時149ドル安まで下落
する展開となりました。
エネルギーセクターが上昇し下げ幅を縮小したものの、総悲観展開となりました。
CME日経先物は10円安の10,560円、円建ては25円安の10,545円で終了しました。


□注目米主要企業決算・経済指標

主要企業決算発表は、シアーズ・ホールディングズ、ニューモント・マイニング、
コールズ、CMSエナジー、ギャップ、アメリカン・インターナショナル・グル
ープ、アプライド・マテリアルズ、オートデスク、ターゲットなどが予定されて
おります。
経済指標は、新規失業保険申請件数、1月耐久財受注、1月新築住宅販売件数、
12月住宅価格指数が予定されております。
予想は、新規失業保険申請件数が40.5万件(前回41万件)、
1月耐久財受注が前月比+2.8%(12月-2.3%)、
1月新築住宅販売件数が30.5万戸(12月32.9万戸)、
12月住宅価格指数が前月比-0.1%(11月0.0%)となっております。

1月耐久財受注はプラス転換、新規失業保険申請件数が若干の改善ながら、1月新
築住宅販売件数は12月を下回るとの予想で、予想通りであれば強弱綱引きとなっ
て反応は乏しくなりそうです。
市場心理が後退していることからも、余程の上振れとならない限り、ポジティブ
反応は限定的に止まりそうです。


□その他海外注目材料

ドル円は、リビア情勢への懸念によるリスク回避的な円買いの動きが強まってお
ります。
また米国債2年債、5年債ともに低調な結果となり、今晩は7年債の入札が予定さ
れております。
入札結果及び長期金利動向、これに伴う仕組み債による為替動向が注目されます。

要人関連では、ブラード米セントルイス連銀総裁の講演が予定されております。
刺激策の縮小を検討するのは時期尚早と1月は語っており、発言内容に注目が集
まっております。



■明日の展望

明日はテクニカル的には一旦の反発が見込まれるものの、欧州時間に入って欧米
先物は下げ幅拡大、ドル円はドル売りが加速、日経平均先物のイブニングセッシ
ョンも50円安と、切り返すどころか下値を窺う展開となっております。
海外勢の売り込みも明確になっており、市場心理の後退を受け、米市場が大きく
切り返す展開とならない限り、反発力も弱くなりそうです。


□テクニカル分析からの展望

日経平均は3日続落となり、朝方から25日線を下回っての推移となりました。
一目均衡表の基準線もあっさり割り込み、雲の上限を捉える状況となっており、
一旦はテクニカルリバウンドが期待できる水準に達しております。
ただ昨年11月から今年1月の安値を結んだ下値サポートラインを割り込み、下振
れの可能性が高まり、この場合は今年1月安値の10,237円が意識されます。
その前の下方はボリンジャーバンド-1σの10,365円がありますが、ここまで下落
すると、遅行スパンは下方転換シグナルが確実となります。
雲の上限のサポートで下げ止まり、変化日でもあることから転換線の10,659円ま
で反発を見せることができるかがポイントとなります。


□総括・今後の方針

日経平均は25日線が抵抗となる形で一気に下放れとなってしまいました。
これまで買い続けてきた海外勢の資金がリスク許容度の低下で手仕舞い売りに動
き、テクニカル的にも下放れてロスカットが膨らみました。
これで調整入りは確定という格好となりました。
まずは一旦のリバウンドが想定されるものの、短期なら来週一杯、長引くなら今
後1ヶ月間に渡る調整局面が想定されます。
個別ではこの3日間で総崩れとなった感もあり、短期的にはやや下げ過ぎ感があ
ります。
相場が落ち着きさえすれば、短期リバウンドの動きが期待できそうです。

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