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2011年2月1日火曜日

【生活マネー ミニ講座No.1736】家計マネジメントのススメ!!(2)

生活マネー ミニ講座:No.1,736(2011.2.1)


 ◆家計マネジメントのススメ!!(2)


 家計マネジメント・ラボ ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。

「このままいったら、わが家の家計はどうなるんだろう?」

 最近は、そんな疑問や不安感をキッカケにして、ご相談に来られる方が増
えている傾向があります。

 年の差夫婦について・・・。

 年の差夫婦の問題は、妻や子どもの年齢に対して、大黒柱の夫が早々とリ
タイアして収入がなくなってしまうことです。

 夫が50歳代で妻は30歳代。年の差は15歳。

 生まれたばかりの子どもが1人。

 夫の定年は60歳です。その時の妻は40代の半ばで、子どもの年齢は10歳です。

 子どもはこれから中学、高校、大学に進みます。教育費が本格化するのはこ
れからです。妻も子どもの面倒をみなければなりません。なんとか子どもをひ
とり立ちさせたら、今度は自分の番です。自分が60歳のときは夫は70歳代の半
ばです。女性の60歳の平均余命は、約28年です。

 すでにわかっている将来を早めに見極めて、いまのうちから対策を打ってお
く必要があります。


 たとえば、共働きの夫婦。

 現在は夫婦ともに収入があるが、数年のうちに子どもが欲しい。

 出産を機に、奥さんは、仕事を辞めるか。それとも続けるかの選択をする必
要があります。
 子どもと向き合える期間は思いのほか短いもの。育児に専念したいという
思いもある。しかし、そうすれば収入がなくなり、将来が心配。

 今の収入を維持するには、正社員の立場で復帰できる現在の会社を休職す
るほうがいい。しかし、復帰すればきっと仕事はキツイ。

 いっそのこと退職して、子どもが成長してから別の仕事を探そうか?
 その場合、次の仕事は、たぶんパートになる。当然、収入は少ない。

 今の生活水準を維持しつつ、子どもに人並みの教育を施し、その上、夫婦
の老後に安心感が持てるようにするには、どうしたらいいんだろう?

 子どもが1人の場合は?
 子どもが2人になったら?

 正社員を続ける場合は?
 子どもが大きくなってからパートで働く場合は?


 収入が毎年確実に増えていた時代には、まったく心配のなかった問題です。

 収入が増えれば、たくさんのことができます。
「いきあたりばったり」の生き方をしても、収入の増加がすべてを吸収して
きました。

 これからは、違います。

 案1に対しては、対策Aが必要。
 案2に対しては、対策B。
 案3に対しては、対策C。
 案4については、選択不可。ありえない! というふうになります。

 ということをきっちり、あらかじめ考えておく必要があります。

 ありえない選択肢は、事前に排除しておかなければなりません。
 妄想にとらわれていてはいけないのです。

 ただ、現実の家計を冷静に眺めた上で、将来の選択肢の実現可能性をひと
つひとつ目に見える形にしていかない限り、現在の問題もはっきりわからず、
将来の見通しも立たないのです。

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