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直近の決算発表予定

2011年2月1日火曜日

トレーダーズ・eワラント・デイリーコメント

トレーダーズ・eワラント・デイリーコメント


2011年2月1日(火曜日)

<注目銘柄>
eワラント(ゴールドマン・サックス証券)
富士通(6702) プット103回
行使価格    500円
満期日          2011年04月13日
1ワラント当り原資産数  0.05
eワラント販売価格    2.04
実効ギアリング      -6.17
前営業日の株価      511円 -34円
前営業日のHV(20日)  29.36
投資スタンス:短期(1週間程度) 


 同社は1月28日、今11.3期3Q決算と通期予想の下方修正を発表。3Q累計業績は、営
業利益が前年同期比4.4倍の685億円。通期予想は1850億円→1450億円(前期比53.6%
増)と引き下げた。

 クレディ・スイスでは、通期予想の大幅な下方修正をネガティブと評価した。来期に
向けこれ以上の悪材料はないとみているが、株価浮上のきっかけとなる材料に乏しいこ
とを勘案。投資評価を「Outperform」→「Neutral」、目標株価を710円→510円と引き
下げた。通期予想の下方修正は、海外における不採算案件のリスクを最大限に織り込ん
だため。材料出尽くしではあるが、今後の株価上昇には、国内IT投資の回復や海外サー
ビス事業の増益体質の確認が必要という見方を示した。

 三菱UFJMSでは、3Q業績について、会社計画には沿っているものの、三菱UFJ
MS予想450億円に比べてネガティブな印象と言及。投資判断「Neutral」を継続しなが
らも、IT投資の抑制によるサービス事業の伸び悩みリスクなどを勘案し、目標株価を
580円→550円と引き下げた。

 ゴールドマンでは、3Q業績はGS予想を若干上回ったものの、通期予想の大幅下方修
正はネガティブサプライズと言及。海外ITサービスの不採算案件に関連する費用が200
億円強計上される見込みであるほか、自動車部品、ITプロダクトの収益水準の改善が想
定より遅れている点を懸念した。大幅下方修正を受けて、コンセンサスの切り下がりは
避けられないと指摘。株価のネガティブ反応を想定し、目標株価を650円→610円と引き
下げた。投資判断は「中立」を継続。

 このほか、野村證券では、レーティング「1」を継続し、目標株価を720円→670円と
引き下げ。また、JPモルガンでも、投資判断「Neutral」継続し、目標株価を540円→
480円と引き下げた。

 31日の株価は大幅安。ネガティブ・サプライズとなった業績下方修正に加え、全体相場
の下落が重しとなり、6%超の下落率を記録した。安値では節目の500円を割り込む場面も
あり、株価水準が切り下がる可能性が高まっている。業績発表が相次ぐなかで選別物色が
進み、株価が下振れやすくなっているとと判断。プットで臨みたい。

<過去の注目銘柄>
配信日 銘柄<コード> 当日始値 高値 安値 T+5買取価格 eワラント損益
    P/C回号 株価始値 高値 安値 T+5株価終値 株式損益

01/20 東レ<3402> 5.39 5.66 4.28 5.43 +0.7%
コール64回   541   560 529 546 (買い) +0.9%

01/19 ソフトバンク<9984> 5.95 7.54 5.71 6.38 +7.2%
プット220回   2846  2868 2690 2803 (売り) -1.5%

01/18 エルピーダ<6665>  3.71 4.23 2.78 3.73 +0.5%
コール74回   1128  1167 1057 1134 (買い) +0.5%

01/17 ファストリ<9983>  4.09 4.44 2.96 3.21 -21.5%
コール102回  12870  12990 12460 12470 (買い) -3.1%

01/14 京セラ<6971>    2.18 2.32 1.17 1.31 -39.9%
コール90回  8590  8660 8310 8320 (買い) -3.1%

01/13 イビデン<4062>   2.78 3.24 2.51 2.71 -2.5%
コール44回  2841  2918 2797 2861 (買い) +0.7%



<きょうの見通し>

 東京市場は小幅反発か。米株の反発やエジプト情勢など地政学リスクを一部織り込ん
だ雰囲気もあり、朝方は主力株中心に買い戻しが予想される。一方、中国では春節前の
最後の売買日。利上げ実施の有無を含めて中国の動向に警戒ムードが強く、終日買いは
続きそうにない。ただ、国内では日銀によるGDP成長率の引き上げや、12月鉱工業生産
の発表で経済産業省が基調判断を上方修正したこともポジティブ要因。好感されるべき
決算内容にも、地政学リスクの全体の下げで影響を受けた銘柄も多く、好業績銘柄への
選別物色の動きが強まろう。

 日経平均の予想レンジは10340円−10250円。早期にマド埋め(10332円)の動きや25
日移動平均線(10415円)などを回復できるかが上昇継続のポイントになる一方、一目
均衡表では転換線は10344円に下がる見込みで、反発局面では上値の抵抗となりそう
だ。週足では週初から13週移動平均線(10223円)処まで下げたことで、週後半にかけ
て陽線で切り返すことができるかが注目される。

 31日のNY株式市場でダウ平均は前日比68.23ドル高と反発。NASDAQは前日比13.19ポイ
ント高、S&P500は同9.78ポイント上昇して取引を終えた。
 先週末の大幅下落による反動や、エクソンの10−12月期決算の内容を好感。エジプト
情勢を受けた原油価格の上昇もあり、エネルギーセクターが相場をけん引した。
 業種別ではエネルギーセクターは2.6%高。素材セクターは1.6%高。アルファ・ナチ
ュラル・リソシーズによるマッセエナジーの買収を受け、再編期待が高まった。
 ドル建てCME225先物は昨日の大証日中終値と比べて25円高の10255円、円建ては20円
高の10250円で終えた。

 31日の東京市場は続落。東証1部の値下がり銘柄数は1233と全体の73.8%に達し、規
模別株価指数はすべて下落。欧米株式相場の下落や中東情勢の悪化を受けて、国際優良
株などや金融株などに売りが膨らんだ。その一方、原油高騰を手掛かりに石油関連の一
角が上昇したほか、内需ディフェンシブ系が逆行高した。
 日経平均は大きなマドを開けて下方スタートとなったが、12月のもみ合いレンジ下限
処が安値で意識され、ローソク足は実体部分の短い陽線を形成した。
 直近の21日安値10276円を下回ったことで、13日高値から二段目の下げに入ったこと
になるが、12月のレンジ下限10200円処を終値で明確に下回ってくると、昨年後半に形
成した「三尊底」の形成が確定した9700円処まで下げ幅を拡大していくシナリオなども
想定される。200日移動平均線(31日現在、9871円)に続き、25日移動平均線も下落基
調が続く可能性があり注意したい。
 一方、昨年8月安値を基点とした波動でみると、10月6日高値からの下落率(前上昇幅
に対する61.8%押し)が大きかったことから、13日高値からの下落率は比較的浅くなる
との見方もできる。そのことから、10250円〜10200円の水準をサポートにもみ合いなが
らの短期調整にとどまる可能性もある。


<きょうの予定>

記載された予定は、予告なく変更される可能性があります)
※経済指標は(予定発表時間/予想数値)

-
【国内】
12月10年の毎月勤労統計(10:30)
1月自動車販売台数(14:00)
12月税収実績
10年国債入札
《銘柄異動》
大光銀行
《決算発表》
アコーディア・ゴルフ、ディー・エヌ・エー、イビデン、アステラス製薬、エーザイ、
出光興産、カシオ計算機、NOK、大和証券G本社、NTTデータ、三洋電機、ダイハ

【海外】
米12月建設支出(2日:0:00/前月比0.1%)
米1月ISM製造業景気指数(2日:0:00/57.5)
米1月ISM支払価格(2日:0:00/73.5)
米ABC消費者信頼感指数(2日:7:00)
米1月自動車販売台数(2日:7:00/960万)
米1月自動車販売台数総計(2日:7:00/1270万)
中国1月製造業PMI(10:00)
豪10−12月期住宅価格指数(9:30)
豪準備銀行理事会
12月ユーロ圏とEU失業率
《決算発表》
ビーミス、ナイソース、マグローヒル、エマソン・エレクトリック、バイオジェン・ア
イデック、UPS、エレクトロニック・アーツ、ブロードコム、アフラック、パッカ
ー、ファイザー、シスコ

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