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2010年11月12日金曜日

【生活マネー ミニ講座No.1691】金融機関側からみた住宅ローンのリスク。

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 ◆金融機関側からみた住宅ローンのリスク。

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 FPオフィス Work Works. ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏
です。

 月1回の頻度で、独立行政法人 住宅金融支援機構から、封書が届きます。

 なかには、「民間住宅ローンの貸し出し動向調査」など、いくつかの統計
資料が入っています。

 先日届いた調査結果のなかに、「金融機関が懸念する住宅ローンのリスク」
という項目がありますので、ご紹介しましょう。

 住宅ローンを借りる側のリスクは、よく話題になりますが、貸す側のリスク
は、あまり情報として入ってきません。

 金融機関が最も懸念しているのは、
「金利競争に伴う利ざやの縮小」です。実に86.0%(複数回答)が回答して
います。

 いわゆる「値下げ競争」・・・ローンの世界にも価格破壊がおころうとし
ているのかもしれません。

 その次に多い回答は82.1%で、「景気低迷による延滞の増加」。
 貸し倒れリスクですね。顧客の信用リスクです。

 銀行の本業は融資。融資による利益は利息収入です。しかし、延滞が発生
すると、何かとコストがかかります。融資が不良債権になってしまうと、商
売になりません。

 次は、「他機関への借り換え」55.5%。

 金融機関が顧客に「借り換え」られるのをいかに嫌がっているかがわかり
ます。
 それはそうですね。自分の顧客を途中で他の金融機関に奪われるのですか
ら。

 この調査結果には、他にも面白いものが多くて、金融機関が今後住宅ロー
ンについて積極的に取り組む項目としての最上位が「借り換え案件の増強」
となっています。

 つまり、他の金融機関へ借り換えをされるのは嫌だか、逆に自分のほうへ
借り換えをしてもらう取り組みを積極的に行おうとしているのです。


 他の興味深い項目を挙げると、住宅ローンの販売チャネルの第1位が、住
宅事業者ルート。2位は窓口等での個別対応。

 金融機関の約8割が住宅事業者ルートを挙げているのをみると、少し残念
な思いがします。顧客が自分で住宅ローンの勉強をすれば、もっと有利なも
のを選ぶことができるはずなのに、多くの人が業者のおススメにしたがって
いるようです。

「今後、重視する住宅ローンの金利タイプは?」の質問には、「固定期間選
択型(10年)」が最も多く、次いで「変動金利型」。
 都銀や信託銀行は「変動・固定の金利ミックスタイプ」なんだそうです。

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