トレーダーズ・eワラント・デイリーコメント
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2010年11月29日(月曜日)
<注目銘柄>
eワラント(ゴールドマン・サックス証券)
ヤマダ電機(9831) プット17回
行使価格 5500円
満期日 2011年03月09日
1ワラント当り原資産数 0.005
eワラント販売価格 3.15
実効ギアリング -4.36
前営業日の株価 5350円 -60円
前営業日のHV(20日) 21.65
投資スタンス:短期(1週間程度)
家電エコポイント制度で、購入額に応じて付与されるポイントが12月1日から半減になる
のを前に、駆け込み需要が急増している。家電量販店では薄型テレビなどの販売台数が前年
同時期の2〜6倍に拡大。需要のピークは当初は年末商戦の12月とみられていたが、制度変更
で1カ月前倒しになった格好。海江田万里経済財政相は26日の閣議後の記者会見で、個人消
費を喚起する新たな対応策に関しては「補正予算案が通っていない段階でもあり、次の手は
考えていない」と語った。
株価は16日に年初来安値(4905円)を更新した後、全体相場の上昇や株価の底打ち感から
反転。75日移動平均線を突破し5500円台を回復したが、一目均衡表上の雲の上限が上値を抑
える形となっている。家電エコポイント制度の終了で12月以降の反動が懸念されており、政
策面でのバックアップも今のところは期待できないため、安値圏からの戻りはすでに一服し
たと判断。プットで臨みたい。
<過去の注目銘柄>
配信日 銘柄<コード> 当日始値 高値 安値 T+5買取価格 eワラント損益
P/C回号 株価始値 高値 安値 T+5株価終値 株式損益
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11/17 第一生命保険<8750> 3.04 4.33 2.75 3.88 +27.6%
コール8回 115000 122500 113600 120600(買い) +4.8%
11/16 みずほFG<7751> 2.62 3.73 2.20 3.57 +36.2%
コール254回 128 139 124 138 (買い) +7.8%
11/15 キヤノン<7751> 6.41 7.29 5.88 6.80 +6.0%
コール112回 3960 4075 3945 4010 (買い) +1.2%
11/12 グリー<3632> 1.04 1.39 0.83 0.94 +9.6%
コール1回 974 1019 951 963 (買い) -1.1%
11/11 SUMCO<3436> 4.59 5.22 4.18 5.14 +11.9%
プット53回 1300 1343 1238 1253 (売り) -3.6%
11/10 旭硝子<5201> 2.63 3.00 2.14 2.44 -7.2%
コール67回 882 899 867 888 (買い) +0.6%
*上段はeワラントの価格、下段は対象銘柄の株価
T+5は配信日から5営業日目のこと
「ゴールドマン・サックス・eワラント」
http://www.goldmansachs.com/japan/ewarrant/index.html
「投資ツール」→「eワラント銘柄検索」
http://www.goldmansachs.com/japan/ewarrant/market/search/db_fset.gscgi
→「銘柄コードor銘柄名指定」に銘柄コードを入力
→eワラントの価格、及び「チャート表示」でチャートが閲覧できます。
<きょうの見通し>
東京市場は米国株安が嫌気され軟調か。欧州問題や朝鮮半島情勢に警戒ムードが続く
なかで、日本株に対する強気姿勢はやや後退する雰囲気が強まろう。海外投資家による
日本株への買い戻しや出遅れ物色は、いったん押し目を見極めるスタンスに変わってく
ことが予想され、目先的には先物主導で神経質な展開が想定される。
先週末の大証イブニング・セッションの日経225先物は、欧州株の下落につれ安とな
るかたちで一時10000円を割り込む場面があった。
米国株が足元不安定な動きになっていることで、これから徐々に発表される米経済指
標に対する反応なども気になる要因に。ドル円相場の円安方向への動きは、きょうの主
力輸出関連株への一部物色につながる可能性はあるが、海外投資家の売りを招く要因に
もなり、全般的には上値重く、予想されるアジア株の下落などが嫌気され徐々に値を切
り下げる展開か。
日経平均の予想レンジは10020円−9920円。先週末は株価が7日ぶりに5日移動平均線
を下回ったことや、5日移動平均線が横ばいになったことで、米国株安に影響を受けや
すくなった。ただ、25日移動平均線などの期間では上昇が続くことから、押し目処を探
りにいくといったイメージになろう。きょうは先週末の上ヒゲのある安値引けの陰線か
ら、マドを開けて下落するケースなども想定しておきたい。
一目均衡表では転換線(9925円)が12月1日から上昇に転じることになるため、それ
までに同線の上方を維持できるかが注目ポイント。短期的に調整につながるケースを想
定すると、8月31日の安値8824円を中心にとした「逆三尊」を形成したあとの動きとし
て、12月前半ぐらいにかけてはネックライン(9700円前後)までの下への揺り返しがあ
るイメージだろう。
週足では13週移動平均線(26日現在、9537円)が26週移動平均線(26日現在、9521
円)を上回るゴールデンクロスが示現した。一方、52週移動平均線(26日現在、10013
円)が徐々に下落基調を強める可能性があるため、株価の上値が重くなる要因になるこ
とや、下げの要因にもなる。52週移動平均線をいったん下回ってしまうと、当面は52週
移動平均線と13週移動平均線との間での動きが続く展開なども想定される。
今週の国内の経済指標では10月失業率、10月有効求人倍率、10月鉱工業生産、10月住
宅着工戸数(30日)、7−9月法人企業統計(2日)など。
一方、米国では9月S&P/ケース・シラー住宅価格指数、11月シカゴ購買部協会景気指
数、11月消費者信頼感指数(30日)、11月ADP雇用統計、11月ISM製造業景気指数、米地
区連銀経済報告(1日)、新規失業保険申請件数(2日)、11月雇用統計、11月ISM非製
造業景気指数(3日)などが予定されている。
26日のNY株式市場でダウ平均は95.28ドル安の11092.00ドルで終了。NASDAQは8.56ポ
イント安、S&P500は8.95ポイント下落して終えた。スペイン、ポルトガルに対する財政
懸念が拡大したほか、格付け機関のS&Pがアングロ・アイリッシュの格付けを6段階引き
下げたことなどが嫌気された。ダウ平均は短縮取引のなか、一時は120.11ドル安まで下
げ幅を広げる場面もあった。
ドル建てCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ40円安の10020円、円建ては45円
安の10015円となった。
<きょうの予定>
記載された予定は、予告なく変更される可能性があります)
※経済指標は(予定発表時間/予想数値)
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【国内】
白川日銀総裁が講演、会見(名古屋市)
10月商業販売統計(8:50)
11月中小企業景況判断(14:00)
《株主総会》
D−サウンド、トランザク、COS
【海外】
欧州委員会が秋季経済予測発表
IAEA理事会(オーストリア・ウィーン〜12月1日)
国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP16、カンクン〜12月10日)
ブラジル中央銀行通貨政策委員会(〜30日)
11月ダラス連銀製造業活動(30日0:30)