トレーダーズ・eワラント・デイリーコメント
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2010年11月15日(月曜日)
<注目銘柄>
eワラント(ゴールドマン・サックス証券)
キヤノン(7751) コール112回
行使価格 3800円
満期日 2011年03月09日
1ワラント当り原資産数 0.015
eワラント販売価格 6.54
実効ギアリング 5.53
前営業日の株価 3945円 -75円
前営業日のHV(20日) 29.96
投資スタンス:短期(1週間程度)
同社は10日、半導体・液晶露光装置や電子部品実装装置など産業機器事業で1兆円の
連結売上高を目指す方針を明らかにした。太陽電池や有機ELの製造装置や生産ロボット
を新規事業として収益の柱に育てる方針。同社はFA機器を製造するNECマシナリー
(現キヤノンマシナリー)や真空装置製造のアネルバ(現キヤノンアネルバ)を買収し、
産業機器事業を強化しており、開発中の人工知能を備えた生産用ロボットも産業機器事業
の柱にしたい考え。
10月27日に発表した10年7−9月期の業績は、売上高9131億円(前年同期比17.9%増)、
営業利益1044億円(同74.1%増)と、デジタル一眼レフカメラ、LBPがドライバとなって
大幅な増収増益を達成。あわせて、会社は10年12月期通期予想を修正しており、主力製品
の販売数量増とコストダウンの予想を大きく上回る成果から、営業利益は同3600億円から
300億円上方修正の3900億円(同79.7%増益)に引き上げた。
好業績と攻めの姿勢、円高一服を好感して11日には約半年ぶりとなる4000円を回復。9月
下旬から10月初旬には抜けられなかった4000円の壁を突破したことで、今後の株価上昇に
弾みがつくと判断。コールで臨みたい。
<過去の注目銘柄>
配信日 銘柄<コード> 当日始値 高値 安値 T+5買取価格 eワラント損益
P/C回号 株価始値 高値 安値 T+5株価終値 株式損益
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11/04 DeNA<2432> 6.94 8.99 5.59 8.61 +24.0%
コール1回 2333 2478 2170 2451 (買い) +5.0%
11/02 日本製鋼所<5631> 0.93 1.57 0.80 1.53 +64.5%
コール733回 791 863 775 856 (買い) +8.2%
11/01 JR東日本<9020> 1.63 1.83 1.27 1.54 -5.5%
コール74回 4950 5050 4825 5040 (買い) +1.8%
10/29 ファナック<6954> 5.39 6.33 4.92 6.33 +17.4%
コール67回 11690 12110 11540 12050 (買い) +3.0%
10/28 カブコム<8703> 4.57 5.49 4.51 4.78 +4.5%
プット13回 298 298 267 286 (売り) -4.0%
10/27 ソニー<6758> 2.69 2.83 1.73 1.89 -29.7%
コール175回 2760 2783 2610 2651 (買い) -3.9%
*上段はeワラントの価格、下段は対象銘柄の株価
T+5は配信日から5営業日目のこと
「ゴールドマン・サックス・eワラント」
「投資ツール」→「eワラント銘柄検索」
→「銘柄コードor銘柄名指定」に銘柄コードを入力
→eワラントの価格、及び「チャート表示」でチャートが閲覧できます。
<きょうの見通し>
東京市場は見送りムードの強い展開が予想される。先週末の下げで投資家心理として
高値警戒感が強くなるなか、中国における金融引き締めによる影響や欧州ソブリンリス
クの市場への影響度合いなどを見極める雰囲気か。先物主導で軟調な場面も想定されよ
う。
決算通過後のメガバンク株の動向や、決算内容を踏まえ業績面から割安な銘柄を物色
する動きが強まるとみられる。
寄り前に発表される7−9月期の実質GDP(速報値)に注目だ。市場予想は+2.5%程度
(前期比年率)でエコカー補助金の打ち切りとたばこ税引き上げなどに伴う駆け込み需
要や子ども手当といった所得支援策が寄与し、4−6月期改定値から伸びる見込み。
日経平均の予想レンジは9740円−9580円。5日移動平均線を下回り、目先調整が続く
可能性はあるが、11月1日安値からの上昇で直近10月高値を超えたことで、短期的には
上昇トレンドに反転したとみられる。1万円に向けた動きが続くと思われるが、25日移
動平均線がまだ横ばい基調であり、上値を進む動きにはなりづらい。25日移動平均線の
上昇が意識される週中あたりから切り返す、といったシナリオなども想定できよう。
一目均衡表では16日から転換線の上昇角度が強くなり、17日まで目立って上昇が続く
見込み。株価の動きによって変化はあるが、16日は9581円、17日は9691円に水準を切り
上げる転換線を押し目処として注目したい。
今週の国内の経済指標は7−9月GDP速報値、10月首都圏マンション販売(15日)、9月
第三次産業活動指数(16日)、10月日本製半導体製造装置BBレシオ(18日)、9月全産
業活動指数(19日)など。
一方、米国では10月小売売上高、11月NY連銀製造業景気指数、9月米企業在庫(15
日)、10月鉱工業生産(16日)、10月消費者物価指数、10月住宅着工件数(17日)、新
規失業保険申請件数、10月景気先行指数、11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
(18日)、バーナンキ議長がECB理事会で講演、北米9月半導体製造装置BBレシオ(19
日)などが予定されている。
12日のダウ平均は90.52ドル安と続落。NASDAQは37.31ポイント安、S&P500も14.33ポ
イント下落して取引を終えた。
中国による一段の金融引き締め警戒感から売りが先行したが、インテルの増配やミシ
ガン大信頼感指数の予想を上回る結果が指数を下支えした。ただ、債務危機が指摘され
るアイルランド政府がEUへ緊急支援を要請したとの報道(アイルランド財務省は同報道
を否定)が流れるなか、大手ヘッジファンドがコモディティのポジションを解消してい
るとの観測が流れ、エネルギーや素材セクターを中心に売りが拡大。ダウ平均は一時
139.26ドル安まで下落した。
業種別では素材セクターが2.2%下落したほか、金融やテクノロジー、エネルギーセ
クターなどの下げも目立った。ドル建てCME225先物は先週末の大証日中終値と変わらず
の9740円、円建ては10円安の9730円となった。
<きょうの予定>
記載された予定は、予告なく変更される可能性があります)
※経済指標は(予定発表時間/予想数値)
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15(月)
【国内】
「事業仕分け第3弾」後半日程(〜18日)
7-9月GDP速報値(8:50/実質・前期比年率2.5%)
7-9月GDPデフレーター(8:50/前年比-1.5%)
10月首都圏マンション販売(13:00)
9月鉱工業生産指数確報(13:30)
《決算発表》
ファーストエスコ、フライトシステム、IIJ、三菱UFJFG、ほくほくFG、ソニ
ーFH、学研HD
【海外】
ブラジル市場休場
米10月小売売上高(22:30/0.7%)
11月ニューヨーク連銀製造業景気指数(22:30/13)
9月米企業在庫(16日0:00/0.6%)
《決算発表》
ノードストロム、ロウズ・カンパニーズ
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