◆退職金の金額を知っておいた方がいいワケ。
家計マネジメント・ラボ ファイナンシャルプランナー(CFP)の中村宏です。
20歳代、30歳代はともかく、40代になると、「定年退職するときに、だい
たい、どのくらいの退職金がもらえるか」知っておきたい。
そろそろ、考えているはずだからです。「あと20年あまりか・・・」。
マイホームをローンで買う予定がある人なら、買う前にはぜひ確認をして
ほしい。
極論すれば、確認する気がないなら、マイホームの購入は見合わせたほう
がいいかもしれない。
というのも、多くの人が定年年齢を過ぎたはるかかなたまで返済が続くプ
ランでお金を借りるからです。
みんなこう言います。
「返済の途中で繰上返済を極力します。そして最後には、退職金で全部返済
するつもりです」
では、退職金が支給される時点で、ローン残がいくらあり、退職金からい
かほど繰上返済に回すのか、計算ができていなければなりません。
そして、ローン残>退職金 であるようなことは許されないのです。
ローン残<退職金 であったにしろ、「老後の生活資金として、どの程
度の退職金が残るのか?」がわかってないと、心配でたまらないはず。
その心配は、50代に入ってから、そろそろ定年というころに増幅されるこ
とでしょう。
退職金規定を自分なりに調べるなり、会社の先輩の動向に耳を傾けるなり、
とにかく、金額は大枠でいい。いくらの退職金になりそうなのか?・・・調
べてみてください。
そのとき、少し悲観的な金額で抑えておいた方がいいですね。
楽観的な金額で見積もると、いざ定年時に、支給額が思ったより少なかっ
たら、それまでの計算が大狂いします。