2011.01.04 #78
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●相場概況 - 週末終値(前週末比)
日経平均 10228.92(-50.27)
NYダウ 11577.51(+4.02)
米ドル/円 81.15(-1.71)
ユーロ/円 108.60(-0.04)
ユーロ/米ドル 1.3380(+0.0263)
米国債(10年) 3.2877%(-0.1053)
米国債(30年) 4.3360%(-0.1384)
WTI原油先物 91.38(-0.13)
NY金 1421.40(+41.40)
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今週の注目指標
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●1/3(月)
休場(東京)
12月ISM製造業景況指数(米)24:00
前回 → 56.6
結果 →
●1/4(火)
12月失業者数(独)17:55
前回 → -0.9万人
結果 →
12月失業率(独)17:55
前回 → 7.5%
結果 →
FOMC議事録(米)24:00
(前回)
・FOMCは生産と雇用の伸びは緩やかと予想
・10月に予定外のビデオ会議を行い、
国債利回り目標、国債買入れ戦略、対話を検討
・2011年の実質GDP予想値は3.0-3.6%
・2011年の失業率は8.9〜9.1%を予想
・2011年のコアPCE価格指数は0.9〜1.6%を予想
・長期のPCE価格指数は1.6〜2.0%上昇を予想
●1/5(水)
12月ADP全国雇用者数(米)22:30
前回 → +9.3万人
結果 →
12月ISM非製造業景況指数(米)24:00
前回 → 55.0
結果 →
●1/6(木)
11月小売売上高 [前月比](ユーロ)19:00
前回 → +0.5%
結果 →
11月小売売上高 [前年比](ユーロ)19:00
前回 → +1.8%
結果 →
新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 38.8万件
結果 →
●1/7(金)
11月失業率(ユーロ)19:00
前回 → 10.1%
結果 →
11月鉱工業生産 [前月比](独)20:00
前回 → +2.9%
結果 →
12月雇用ネット変化(加)21:00
前回 → +1.52万
結果 →
12月失業率(加)21:00
前回 → 7.6%
結果 →
12月非農業部門雇用者数(米)22:30
前回 → +3.9万人
結果 →
12月失業率(米)22:30
前回 → 9.8%
結果 →
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今週の相場観 (by.植木良太)
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■ 2010年から2011年に
あけましておめでとうございます。
今年もスタッフ一同よろしくお願いいたします。
まず、今年の目標を決めましょう!
そして実行する。
目標を立てるまでは誰でもやりますが、
一年後、かなりの確率で実行できていません。
目標は大きい方が良いですが、
達成できない目標では意味がありません・・・。
長々と正月の挨拶をするのもなんですので、
このあたりでいつものメルマガに戻ります。
年末は、商いが少ないものの、
流れに従うといったスタンダードな流れでした。
年末にやや反発はしたものの、ユーロは売られ、ドルも売られ、
ポンドも売られ、という流れは変わりませんでした。
USD/JPYは83円位で、年末は落ち着くのかな?と思っていましたが、
一時は81円を割り込み、81円前半で2010年は終わりました。
さて、年明けからの動きですが、
月初めはまた、米経済指標でごった返します。
●1/3(月)
12月ISM製造業景況指数(米)24:00
●1/4(火)
FOMC議事録(米)24:00
●1/5(水)
12月ADP全国雇用者数(米)22:30
12月ISM非製造業景況指数(米)24:00
●1/6(木)
新規失業保険申請件数(米)22:30
●1/7(金)
12月非農業部門雇用者数(米)22:30
12月失業率(米)22:30
このように、層々たる顔ぶれです。
年明けには市場参加者も帰ってきます。
今回は、FOMC議事録のおまけつき。
特に注意なのは、メインと言える雇用統計です。
せっかくですから、先月の月始めの動きをまとめてみました。
以下のような感じでした。
●12/1(水)
11月ADP全国雇用者数(米)22:15
前回 → +4.3万人(修正 +8.2万人)
結果 → +9.3万人
11月ISM製造業景況指数(米)24:00
前回 → 56.9
結果 → 56.6
米ベージュブック(米)24:00
・製造業はほぼ全地区で拡大している(ニューヨークは軟化)
・米景気 ・・・ 拡大:10地区、
・小売販売 ・・・ 改善:ほぼ全域 / まちまち:4地区
【解説】
重要米経済指標の初日は良い結果となり、
NYダウも249ドル高と米株価も上昇、
欧州不安も一時和らいだこともありドル買いになりました。
USD/JPY → 83.50円付近から84円台へと、円売りドル買い
EUR/JPY → 110円台にて持ち合いで推移
EUR/USD → 一時1.3180付近から1.3080とドル安に、その後持ち直す
※週レポフォロー12/1にて、対ドル通貨の調整と、
対ドルが狙いにくいためのクロス円買いを指示。
●12/2(木)
欧州中銀金融政策発表(ユーロ)21:45
前回 → 1.00%に据え置き
結果 → 1.00%に据え置き
新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 40.7万件(修正 41.0万件)
結果 → 43.6万件
【解説】
欧州中銀金融政策発表で金利の据え置きは予想通りで、
いつもどおり特に焦点にはなりませんでしたが、トリシェ総裁の会見で、
金融緩和に一歩踏み込んだ内容がなく、ユーロは失望売り。
新規失業保険申請件数は予想よりも増加し、嫌気によりややドル売り。
USD/JPY → 84円台から再び83円台に、ドル売り円買い
EUR/JPY → 109円台から110円後半と、円売りユーロ買い
EUR/USD → 1.3000台から1.3100台となり、ドル売りユーロ買い
※週レポフォロー12/2にて↓
「欧州不安が少し和らぎましたが、これに続くことができるのか?
総裁の会見内容には注目しましょう。」
●12/3(金)
11月非農業部門雇用者数(米)22:30
前回 → +15.1万人(修正 +17.2万人)
結果 → +3.9万人
11月失業率(米)22:30
前回 → 9.6%
結果 → 9.8%
11月ISM非製造業景況指数(米)24:00
前回 → 54.3
結果 → 55.0
10月製造業受注指数 [前月比](米)24:00
前回 → +2.1%(修正 +3.0%)
結果 → -0.9%
【解説】
米雇用統計は、予想より大幅に悪い内容となり、
失業率も0.2%増加したことで、ドル売りが強まる結果となった。
USD/JPY → 83円半ばから82円半ばに、ドル売り円買い強まる
EUR/JPY → 110円台で持ち合い、ユーロ売り円買いの後、持ち直す
EUR/USD → 1.3250付近から1.3400台となり、ドル売りユーロ買い
※週レポフォロー12/3より
「さて、この後が今週のメイン「米雇用統計」になります。
予想では良い方向を示しておりますが…。
米雇用統計に関しては、ふたを開けてみないとわからない
時が非常に多いので、そのまま鵜呑みするとマズいです。」
「予想より良い結果となればドル買いが強まると思います。
予想より悪い結果だとドル売りへ。」
※USD/JPYのポジション調整を指示。
先月の雇用統計は、予想より大幅に悪くドル安が加速しました。
予想ではどちらかと言えば、「良い」イメージでしたので、
その反動も大きかったことが言えます。
このように、米雇用統計はサプライズ要素が強く、
事前予想はあまりあてになりません。
また、雇用統計後の動きはドル安が進まず、
USD/JPYは84円を基調にした動きとなり、
その後年末にかけて、徐々に81円付近まで円高が進みました。
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先週の注目指標(結果)
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●12/27(月)
休場(ウェリントン、シドニー、香港、ロンドン、トロント、南ア)
●12/28(火)
休場(ウェリントン、シドニー、ロンドン、トロント)
10月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年比](米)23:00
前回 → +0.59%(修正 +0.44%)
結果 → -0.80%
12月消費者信頼感指数(米)24:00
前回 → 54.1(修正 54.3)
結果 → 52.5
12月リッチモンド連銀製造業指数(米)24:00
前回 → 9
結果 → 25
●12/29(水)
12月消費者物価指数・速報 [前月比](独)
前回 → +0.1%
結果 → +1.0%
12月消費者物価指数・速報 [前年比](独)
前回 → +1.5%
結果 → +1.7%
●12/30(木)
新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 42.0万件(修正 42.2万件)
結果 → 38.8万件
12月シカゴ購買部協会景気指数(米)23:45
前回 → 62.5
結果 → 68.6