●相場概況 - 週末終値(前週末比)
日経平均 8863.30(-6.86)
NYダウ 13610.15(+173.02)
米ドル/円 78.66(+0.63)
ユーロ/円 102.51(+2.27)
ユーロ/米ドル 1.3033(+0.0186)
米国債(10年) 1.738%(+0.107)
米国債(30年) 2.965%(+0.143)
WTI原油先物 89.88(-2.31)
NY金 1780.80(+6.90)
今週の注目指標
●10/8(月)
8月鉱工業生産 [前月比](独)19:00
前回 → +1.3%
●10/9(火)
8月鉱工業生産 [前月比](英)17:30
前回 → +2.9%
●10/10(水)
米ベージュブック(米)27:00
●10/11(木)
9月新規雇用者数(豪)9:30
前回 → -0.88万人
9月失業率(豪)9:30
前回 → 5.1%
ECB月例報告(ユーロ)17:00
8月貿易収支(米)21:30
前回 → -420億USD
新規失業保険申請件数(米)21:30
前回 → 36.7万件
●10/12(金)
8月鉱工業生産・季調済 [前月比](ユーロ)18:00
前回 → +0.6%(修正 +0.5%)
9月生産者物価指数 [前月比](米)21:30
前回 → +1.7%
9月生産者物価指数 [コア:前月比](米)21:30
前回 → +0.2%
9月生産者物価指数 [前年比](米)21:30
前回 → +2.0%
9月生産者物価指数 [コア:前年比](米)21:30
前回 → +2.5%
10月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値(米)22:55
前回 → 78.3
今週の相場観 by.植木良太(FX専業トレーダー)
■ オバマの仕業・・・?
先週は月初めということで、
豪州やユーロ、英国の金利政策や、
米国重要指標など材料が豊富な週でした。
まずは、RBAキャッシュターゲットから見て行きましょう。
RBAキャッシュターゲット
前回 → 3.50%
結果 → 3.25%
今回RBAは0.25%の利下げに踏み切りました。
私は先週の週レポでも"利下げの可能性"については
言及していたように、サプライズだったとは思いませんが、
市場ではサプライズとの見方が強かったみたいですね。
ここへきて豪ドルにもブレーキが掛かったきたようで、
9月中旬くらいから日足で下降トレンドが続いています。
AUD/JPYは80円のラインがポイントです。
このラインを境に、また上昇して切り返していくのか?
それとも80円を下回って再度暴落してくのか?
この点には注目しておくべきかと思います。
私としては、現時点でAUD/JPYを狙う必要はないと思います。
その理由の1つは、AUD/JPYの上値がここしばらくは
83円付近までが限界であることを考えると、
80円付近からの切り返し(ロング)をリスクを犯してまで
取らなくても良いと思うからです。
それよりも、暴落してからじっくりと
お宝ポジションを狙うのが適当と思います。
次に、欧州中銀金融政策発表と
BOE政策金利発表ですが。
BOE政策金利発表はとりあえず置いておいて、
欧州中銀金融政策発表後のドラギ総裁の会見にて、
「国債購入計画実施の用意はある」と言及し、
追加の利下げに否定的なコメントを残したことにより
ユーロは買われました。
(ユーロ高)
そして、米国ですが・・・。
やはり雇用統計ではオバマ大統領がやってくれましたね。
9月非農業部門雇用者数
前回 → +9.6万人(修正 +14.2万人)
結果 → +11.4万人
9月失業率
前回 → 8.1%
結果 → 7.8%
結果を見ると失業率が大幅に改善されています。
これは先週の"週レポフォロー10/5"でも書きましたが、
まさに"オバマの仕業"です。
まぁ、賛否両論あるとは思うのですが、
先週オバマ大統領とロムニー候補による
大統領選のTV討論会があったのですが、
ここでオバマ大統領がやや劣勢となりました。
それで、オバマ大統領は挽回のために
なにかアピールする必要があったわけですが、
そのために、米雇用統計は良い結果になりやすいとは感じていましたが、
ちょっと露骨すぎませんかね…。
いくらなんでも0.3%の改善はやり過ぎでしょう…。
私自身、米国の指標は常にねつ造だと思っています。
特に米国や中国はその傾向が強いです。
(どの国も都合による数字のねつ造はやっていますが…)
とにかく、ねつ造であろうが雇用統計の結果が良ければ、
素直にドルが買われてUSD/JPYは円安に動き
対円もおおむね一時的には円安に動いたものの、
豪ドルや南アランドなどは売られる展開となりました。
では、最後に5日の日銀金融政策決定会合も
とりあえず確認しておきます。
一部より追加の金融緩和が求められていたり、
前原経済財政担当相が同席して"さらなる金融緩和"
を求めましたが、結局は現状維持でした。
私から見れば、日銀の金融緩和はまだまだ手ぬるいですね。
腰もまだまだ重いようです、日銀は。
まぁ、今月はもう1回ありますし、24日のFOMC後じゃないと
日銀も動けないのかもしれません。
(お許しをもらわなければいけませんからね)
先週の注目指標(結果)
●10/1(月)
9月PMI製造業(英)17:30
前回 → 49.5(修正 49.6)
結果 → 48.4
8月失業率(ユーロ)18:00
前回 → 11.3%(修正 11.4%)
結果 → 11.4%
9月ISM製造業景況指数(米)23:00
前回 → 49.6
結果 → 51.5
●10/2(火)
RBAキャッシュターゲット(豪)13:30
前回 → 3.50%
結果 → 3.25%
9月PMI建設業(英)17:30
前回 → 49.0
結果 → 49.5
●10/3(水)
8月貿易収支(豪)10:30
前回 → -5.56億AUD(修正 -15.30億AUD)
結果 → -20.27億AUD
9月PMIサービス業(英)17:30
前回 → 53.7
結果 → 52.2
8月小売売上高 [前月比](ユーロ)18:00
前回 → -0.2%(修正 +0.1%)
結果 → +0.1%
8月小売売上高 [前年比](ユーロ)18:00
前回 → -1.7%(修正 -1.4%)
結果 → -1.3%
9月ADP全国雇用者数(米)21:15
前回 → +20.1万人(修正 +18.9万人)
結果 → +16.2万人
9月ISM非製造業景況指数(米)23:00
前回 → 53.7
結果 → 55.1
●10/4(木)
8月小売売上高 [前月比]
前回 → -0.8%
結果 → +0.2%
BOE政策金利発表(英)20:00
前回 → 0.50%
結果 → 0.50%
欧州中銀金融政策発表(ユーロ)20:45
前回 → 0.75%
結果 → 0.75%
新規失業保険申請件数(米)21:30
前回 → 38.2万件(修正 36.3万件)
結果 → 36.7万件
FOMC議事録(米)27:00
・オープン型のQE(量的緩和)の管理は可能
・経済成長に大きな下振れリスクを見越した
・何名かのメンバーは追加資産購入が出口戦略を複雑にしていると指摘
●10/5(金)
日銀金融政策決定会合
前回 → 0.00-0.10%
結果 → 0.00-0.10%
9月非農業部門雇用者数(米)21:30
前回 → +9.6万人(修正 +14.2万人)
結果 → +11.4万人
9月失業率(米)21:30
前回 → 8.1%
結果 → 7.8%
9月失業率(加)21:30
前回 → 7.3%
結果 → 7.4%
9月雇用ネット変化(加)21:30
前回 → +3.43万人
結果 → +5.21万人