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2012年9月25日火曜日

証券ディーラー「プロの視点」(9/25)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■

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前営業日に続く円高進展から売り優勢の立ち上がりとなった本日の株式相場で
すが、やはり緩和効果を意識して積極的に下値を売り込む向きは少なく、株価
指数は前営業日同様に水準を探る動きに。
物色は需給妙味の強い銘柄に偏って
います。


日経平均株価は小幅反発。
前営業日終値9069.29円を挟んでもみあいました。

方には大台9000円や25日移動平均線(8993.84円)が控えるほか、水準としては
9月14日算出のSQ値9076.79円が意識される格好でしょうか。


さて、前営業日配信版では「資金循環で短期物色に賑わい 中期的には過剰流
動性相場の備えを!」と題していましたが、過剰流動性相場に向けて金融緩和
の効果を見極める局面にあるなか、前営業日同様に為替相場次第で全体相場や
銘柄間での機動的な資金循環が見られています。


昨日にも欧州で発表された経済指標は振るいませんでしたが、この経済環境軟
化に対して先手を打つ形で各国金融当局が緩和姿勢を採っているわけで、今後
の過剰流動性相場到来を見据えて「日々の動き次第で騰がって強気、下がって
弱気にならず、過去のケースで活躍した銘柄を見直して、じっくりと今後の物
色シフトを考慮していくべき」との見方に変更はありません。


また、全体相場が弱含んだ場面では、過剰流動性相場の期待感にも沿い、難地
合いのなかでも短期資金を集められる「リスキーながらもよりハイリターンが
見込める投資対象」が存在感を発揮。
ホームページで紹介しているように、過
去のレポートで提供したエイチーム<3662>、リブセンス<6054>、Monota
RO<3064>、モブキャスト<3664>、ポールトゥウィン・ピットクルーホールデ
ィングス<3657>など需給妙味に溢れる銘柄群が人気化しました。


本日は9月期の権利付き最終売買日。
そして明日は権利落ち、実質10月相場と
なる立ち上がりでは配当修正分の売り圧力が見込まれますが、短期的には「リ
スキーながらもよりハイリターンが見込める投資対象」が狙い目となるものの、
売り圧力も限られるなかでは、そろそろ中期的な「過剰流動性相場で活躍する
銘柄群」を中心に見ていきたいところ。


■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■

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昨晩の米国市場は軟調。
ドイツの経済指標軟化や欧州問題にも進展が見られず、
リスク退避の売りが出ています。


ドイツで発表された9月の独企業景況感指数は101.4ポイントとなり、前月の1
02.3ポイント、市場予想の102.5ポイントを下回る結果に。
また、ユーロ圏の銀
行監督一元化の実現の時期についてドイツとフランスが合意できず、先行き不
透明感が強まりました。


ダウ構成銘柄では、上昇がファイザー、JPモルガン、3M、メルクなどに限
られ、1%未満の上昇率に。
値下がり上位では、HP、インテル、マイクロソ
フト、キャタピラーの景気敏感株が並んでいます。


ダウ平均株価は、前営業日比20.55ドル安の13,558.92ドル。
ナスダック総合指
数は19.18ポイント安の3,160.78ポイントで取引を終えました。


為替相場では、欧州時間帯での経済指標軟化、独仏合意が伝わらなかったこと
でユーロ売りが強まる格好。
ドル円もリスク回避の円買いが強まり、東京時間
早朝では、1ドル77円台後半、1ユーロ100円台後半の円高水準で取引されてい
ます。


東京株式市場では、軟調な米国市場、為替相場での円高進行を嫌気した売りが
先行。
日経平均株価は9031円の続落スタートに。


寄り付き後は、日経平均株価が前営業日安値近辺での立ち上がりとなり、下方
には大台9000円、25日移動平均線が控えるなか、円高が和らぐと買い直され、
日経平均株価はプラス圏に浮上。
一時は節目9100円に乗せる場面もありました。


後場もプラス圏で水準を探る立ち上がりとなるも買いは続かず、日経平均株価
は再びマイナス圏へ。
ただ、前場同様に下値を売り込む向きは少なく、大引け
前には再び買い直されています。


日経平均株価終値は、22.25円高の9091.54円。
東証1部の売買代金は概算で1
兆732億円。
東証1部の売買高は概算で17億4553万株。
値上がり銘柄は1130(6
7%)に対し値下がりは380(22%)、変わらずは168(10%)となりました。


■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■

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指数もみあいで売買代金上位に材料売買が主導。
手仕舞い売りの日本航空<920
1>、格下げのファナック<6954>が大商いを演じています。


中核銘柄では、トヨタ<7203>、三菱UFJFG<8306>、パナソニック<6752>ら
が買われた半面、キヤノン<7751>、ホンダ<7267>、三菱電機<6503>が軟調。

経質な指数推移とともに高安まちまちとなっています。


米キャタピラーの収益見通し下方修正でコマツ<6301>、日立建機<6305>の建機、
米フェイスブック急落でディー・エヌ・エー<2432>、グリー<3632>も軟調とな
るなど、海外動向にも敏感に反応しました。


セクターでは、任天堂<7974>のその他製品、マルハニチロホールディングス<1
334>、サカタのタネ<1377>の水産農林、LIXIL<5938>の金属製品らが業種
別株価指数騰落の値上がり上位に入っています。


一方、値下がり上位では、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の海運、中部電力
<9502>、九州電力<9508>の電気ガス、日本航空<9201>、全日本空輸<9202>の空
運らが並びました。


新日本製鐵<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、三菱電機<6503>、
ファナック<6954>の属する電気機器、旭硝子<5201>、日本板硝子<5202>のガラ
ス製品なども続いています。


個別では、格上げの三菱地所<8802>、目標株価引き上げのエイチ・ツー・オー
リテイリング<8242>らが物色されたものの、新興軽量級などに短期資金が向か
いました。


新興市場では、新規上場のエー・ピーカンパニー<3175>が好スタートから大商
い。
中核銘柄のサイバーエージェント<4751>、楽天<4755>らは小動きとなり、
軽量級のエイチーム<3662>、リブセンス<6054>、モブキャスト<3664>、エムア
ップ<3661>、エニグモ<3665>、スリー・ディー・マトリックス<7777>などの短
期売買が目立っています。


■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■

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<9201>日本航空 3,395円 前日比−325円(−8.74%)

急反落。
再上場以来の安値を更新している。
前営業日の反発も買いが続かず、
本日前場で安値を更新すると、後場では一段安。
処分売りが加速している。

動性の高さから買い気も強まり難く、インデックスファンドの買い需要も材料
視されることなく、売り注文を集めて売買代金上位に進出している。

<6954>ファナック 13,000円 前日比−450円(−3.35%)

大幅続落。
野村証券が投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を14,500
円から13,500円に引き下げたことが売り材料視された。
また、米キャタピラー
の収益見通し下方修正でコマツ<6301>、日立建機<6305>の建機など中国関連、
設備投資関連が安く、同社株にも買いが入りにくいようだ。
日経平均構成比率
上位でもあり、株価指数の押し下げ要因となっている。

<3175>エー・ピーカンパニー 3,740円 公開価格2,350円 初値3,305円

大商い。
この日に東証マザーズに新規上場、値幅取りを狙った目先筋の売買を
集め、マザーズ市場の売買代金最上位となっている。
初値は公開価格2,350円を
上回る3,305円の好スタートを切ったことも短期物色につながった。
主幹事の野
村証券の紹介レポートも買い材料視されているようだ。



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