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直近の決算発表予定

2012年8月30日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」

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■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■

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米国市場がイベント警戒で連日のもみあい商状。取引時間中の円高進展や時間
外米指数先物下落とともに弱含んだ本日の株式相場ですが、大台攻防の見られ
た株価指数も売り圧力に屈し、個別視点による材料物色も限られるなど、イベ
ント警戒による手仕舞い意識が強まっています。

日経平均株価は反落。前引け前や大引け前には大台9000円攻防が見られたもの
の、終値では9000円をキープできませんでした。28日にも下値を支えた200日移
動平均線(8977.15円)をキープしたものの、5日移動平均線(9048.60円)に
沿って上値を切り下げてきています。

もう一方の株価指数でもあるTOPIXも反落。直近で下値を支えていた25日
移動平均線(747.34ポイント)を割り込み、上方から切り下げてきている5日
移動平均線(750.54ポイント)とのデッドクロス形成も迫ってきました。

場中では前場と大引け前に節目意識の高まりが見て取れましたが、大台割れで
取引を終了。前営業日に3万枚台に低下していた期近先物出来高は4万枚台に
戻したものの、9000円の大台割れによるものでしょう。

やはり31日にジャクソンホールで行われるバーナンキ米連邦準備制度理事会(
FRB)議長の講演などの重要イベントが迫るとともに、波乱可能性に備えた
手仕舞い意識が強まっています。ただ、時間外取引の米指数先物ではダウ平均
で30ドル前後の下落を確認済み。本日の相場下落には、今晩の米国市場下落を
先回りした売り圧力が入っていたことも考慮しておくべきでしょう。

今晩の米国市場も東京市場と同様に重要イベント直前による手仕舞い優位の流
れか。ただ、31日の米国市場の取引時間中にバーナンキ議長の講演が行われる
ため、米国市場はそのまま反映されるものの、東京市場への反映は週明けに。
明日は米国市場、為替相場の変動に備えるスタンスが中心となりそうです。

さて、前営業日配信版では「イベント警戒で個別視点より強まる 循環物色の
見極めを!」と題していました。

本日も全市場の売買代金最上位にシャープ<6753>が進出するなど、基本線では
材料選好の流れに。ただ、東証1部の売買代金はほぼ前営業日と同水準も同社
株のボリュームは低下しており、資金分散が見られています。

投資戦略では、全体相場に左右されにくい物色対象として、需給妙味に優れる
新規公開株(直近IPO)を軸とするスタンスを挙げていましたが、短期資金
が値動きの良い新規公開株(直近IPO)、材料株、低位株などを循環、資金
分散も見られるなかではなかなか捉えにくい局面。明日に限っては、重要イベ
ントを確認した米国市場、為替相場の変動に備えてポジションを調整しておき
たいところ。
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■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■

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昨晩の米国市場は連日のもみあい。GDP確定値が上方修正されるなど、良好
な経済指標が揃ったものの、31日から開催されるカンザスシティー連銀の年次
シンポジウムでのバーナンキFRB議長の講演を控えて売り買いが交錯しまし
た。

第2四半期GDPは前期比1.7%増となり、速報値の1.5%増から上方修正され
たほか、7月の米中古住宅販売成約指数も前月比2.4%上昇となるなど、良好な
経済指標が揃っています。

ただ、株価指数はもみあう動きに。前営業日に引き続き米ワイオミング州ジャ
クソンホールで31日から開催されるカンザスシティー連銀の年次シンポジウム
での各国中銀総裁講演を控え、バーナンキFRB議長が新たな追加金融緩和策
を示唆するかどうかを見極めたいとの意識が台頭。売り買いが交錯しました。

ダウ平均株価は、前営業日比4.49ドル高の13,107.48ドル。ナスダック総合指数
は4.04ポイント高の3,081.19ポイントで取引を終えています。

為替相場では、良好な経済指標を受けてドルが底堅く推移。東京時間早朝では、
1ドル78円台後半、1ユーロ98円台半ばの水準で取引されました。

東京株式市場では、前営業日に米国市場の上昇期待で底堅く推移した経緯から、
売り直される動き。日経平均株価は9062円の小反落スタートに。

寄り付き後は、イベント警戒の手仕舞い売りで下値を目指し、日経平均株価の
大台9000円との攻防が見られました。

昼休みを挟んで豪ドル下落に対する円高進展、時間外米指数先物下落とともに
投資家心理も軟化、後場の日経平均株価は大台9000円割れ。ただ、今晩の米国
市場下落を先回りしている面もあり、取引終盤には下げ渋る動きも見られてい
ます。

日経平均株価終値は、86.03円安の8,983.78円。東証1部の売買代金は概算で7
837億円。東証1部の売買高は概算で13億4676万株。値上がり銘柄は354(21%)
に対し値下がりは1196(71%)、変わらずは122(7%)となりました。
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■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■

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指数反落でトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、キヤノン<7751>、ソニー<6758>ら国
際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクら中核銘
柄が軟調。ファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>の日経平均構成
比率上位も安く、株価指数を押し下げています。

中国市場や豪ドル軟化でコマツ<6301>、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の市
況関連も苦戦。新日本製鐵<5401>、JFEホールディングス<5411>の素材、野
村ホールディングス<8604>の金融関連も売られました。

一方、売買代金上位では思惑売買を集めるシャープ<6753>が連日の大商い。本
日も2位以下を引き離しています。目標株価引き上げのソフトバンク<9984>、
米社買収説明を果たしたダイキン工業<6367>など材料株物色が見られました。

セクターでは、値上がりがJT<2914>の食料品、JXホールディングス<5020>
の石油製品の2業種のみ。幅広い業種が売りに押されています。

業種別株価指数騰落の値下がり最上位には、野村ホールディングス<8604>、大
和証券グループ<8601>の証券業が進出しました。

新日本製鐵<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、王子製紙<3861>、
日本製紙<3893>の紙パルプ、旭硝子<5201>、日本電気硝子<5214>のガラス製品
など素材系業種も売られています。

テーマ性では、ソフトバンク<9984>によるメガソーラー建設で活躍期待の高ま
った太陽光関連となる三晃金属<1972>、高島<8007>、サニックス<4651>などが
買われました。

個別では、住友軽金属工業<5738>との経営統合が伝わった古河スカイ<5741>が
上昇。東証1部指定替えでマニー<7730>が買われるなど、難地合いのなか好材
料株が素直に物色されています。

新興市場では、サイバーエージェント<4751>、楽天<4755>ら中核銘柄の反応は
鈍く、バイオ関連のそーせい<4565>、直近IPOのワイヤレスゲート<9419>、
アクトコール<6064>、低位のfonfun<2323>、ヤマト・インダストリー<7
886>が賑わいました。
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■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■

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指数反落でトヨタ<7203>、ホンダ<7267>、キヤノン<7751>、ソニー<6758>ら国
際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクら中核銘
柄が軟調。ファナック<6954>、ファーストリテイリング<9983>の日経平均構成
比率上位も安く、株価指数を押し下げています。

中国市場や豪ドル軟化でコマツ<6301>、三菱商事<8058>、三井物産<8031>の市
況関連も苦戦。新日本製鐵<5401>、JFEホールディングス<5411>の素材、野
村ホールディングス<8604>の金融関連も売られました。

一方、売買代金上位では思惑売買を集めるシャープ<6753>が連日の大商い。本
日も2位以下を引き離しています。目標株価引き上げのソフトバンク<9984>、
米社買収説明を果たしたダイキン工業<6367>など材料株物色が見られました。

セクターでは、値上がりがJT<2914>の食料品、JXホールディングス<5020>
の石油製品の2業種のみ。幅広い業種が売りに押されています。

業種別株価指数騰落の値下がり最上位には、野村ホールディングス<8604>、大
和証券グループ<8601>の証券業が進出しました。

新日本製鐵<5401>、JFEホールディングス<5411>の鉄鋼、王子製紙<3861>、
日本製紙<3893>の紙パルプ、旭硝子<5201>、日本電気硝子<5214>のガラス製品
など素材系業種も売られています。

テーマ性では、ソフトバンク<9984>によるメガソーラー建設で活躍期待の高ま
った太陽光関連となる三晃金属<1972>、高島<8007>、サニックス<4651>などが
買われました。

個別では、住友軽金属工業<5738>との経営統合が伝わった古河スカイ<5741>が
上昇。東証1部指定替えでマニー<7730>が買われるなど、難地合いのなか好材
料株が素直に物色されています。

新興市場では、サイバーエージェント<4751>、楽天<4755>ら中核銘柄の反応は
鈍く、バイオ関連のそーせい<4565>、直近IPOのワイヤレスゲート<9419>、
アクトコール<6064>、低位のfonfun<2323>、ヤマト・インダストリー<7
886>が賑わいました。
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■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■

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<6753>シャープ 227円 前日比−3円(−1.30%)

もみあい。本日も2位以下を大きく離す大商いとなり、売り買いが交錯してい
る。台湾・鴻海精密工業関係者が堺工場を訪問すると報じられており、出資協
議の進展が改めて認識されているようだ。5日移動平均線と25日移動平均線の
ゴールデンクロス形成でチャート妙味に着目する向きもある。
<6367>ダイキン工業 2,112円 前日比+39円(+1.88%)

反発。前営業日には米空調大手グッドマンを約3000億円で買収するとの報道で、
高額な買収負担を嫌気した売りに押されていたが、引け後の会見で投資回収期
間やシナジー効果などの説明があり、見直し買いを集めたようだ。ただ、前営
業日の急落で生じた窓埋めを完了すると戻り売りに押されている。
<9984>ソフトバンク 3,210円 前日比+50円(+1.58%)

上伸。野村証券が目標株価を3,510円から4,170円に引き上げたことや前営業日
に伝わった三井物産<8031>との国内最大級メガソーラーを鳥取で共同建設する
との材料性も支援材料となったようだ。太陽光関連として三晃金属<1972>、高
島<8007>、サニックス<4651>などが上昇しており、テーマ人気となっている。

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