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直近の決算発表予定

2012年8月29日水曜日

証券ディーラー「プロの視点」

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■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■

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米国市場がイベント警戒でもみあいに終始し、外部要因の変化が限られるなか、
海外市場と同様に様子見ムードを強めた株式相場ですが、株価指数のもみあい
に対して売買代金上位には材料株が並び、前営業日に引き続き個別視点の高ま
りを感じさせます。

日経平均株価は反発。5日移動平均線(9087.47円)には届かなかったものの、
ローソク足は陽線転換を果たしました。ただ、日中値幅はわずか40円に留まっ
ています。

もう一方の株価指数でもあるTOPIXも反発。前営業日に下値を支えた25日
移動平均線(746.18円)上での推移となり、時価総額上位のメガバンクの堅調
展開が効いた格好でしょうか。

さて、前営業日配信版では「節目意識にはイベント注視が影響 今は個別視点
が無難」と題していました。

イベント警戒の流れで米国市場の動きも乏しく、連れて東京市場も株価指数は
膠着。期近先物出来高は3万枚台に低下するなど、先物相場の動きも鈍く、前
営業日に伝えた31日に米ワイオミング州ジャクソンホールで行われるバーナン
キ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演などの「イベントを見極めたい」
との意識が高まっています。

また、現物市場でも東証1部の売買代金は概算で7825億円と大台1兆円割れ。
そのうち547億円分がシャープ<6753>1銘柄に集中するなど、物色は材料選好の
流れに。他にも仕手性の高さで知られる銘柄など、全体相場の動きに左右され
にくく、需給妙味に着目した物色が盛り上がりを見せています。

投資戦略でも、全体相場に左右されにくい物色対象として、需給妙味に優れる
新規公開株(直近IPO)を軸とするスタンスを挙げていましたが、前営業日
28日のインターネット会員A情報で買い推奨していた日本エマージェンシーア
シスタンス<6063>が目標株価3,065円をわずか1営業日で達成しました。

ただ、買い一巡後は大きく崩れるなど、より資金効率の高い銘柄などに資金が
シフト。限られた短期資金が値動きの良い新規公開株(直近IPO)、材料株、
低位株などを循環しています。売買代金ランキングや値上がり率ランキングを
注視しながら資金循環を見極めましょう。
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■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■

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昨晩の米国市場はもみあい。31日から開催されるカンザスシティー連銀の年次
シンポジウムでのバーナンキFRB議長の講演を控え、売り買いが交錯してい
ます。

米ワイオミング州ジャクソンホールで31日から開催されるカンザスシティー連
銀の年次シンポジウムでの各国中銀総裁講演を控え、バーナンキFRB議長が
新たな追加金融緩和策を示唆するかどうかを見極めたいとの意識が台頭。売買
が交錯する流れに。

この日発表された経済指標では、6月の全米20都市住宅価格が前年比上昇が確
認された一方で、8月の米消費者信頼感指数は大幅な低下を示すなど、まちま
ちの結果となっています。

ダウ構成銘柄では、インテル、シェブロン、エクソン・モービル、クラフトフ
ーズらが買われた半面、HP、バンカメ、シスコシステムズ、キャタピラー、
AT&Tらが売られるなど、ポジション調整が見られました。

ダウ平均株価は、前営業日比21.68ドル安の13,102.99ドル。ナスダック総合指
数は3.95ポイント高の3,077.14ポイントで取引を終えています。

為替相場では、欧州で国債入札消化やファンロンパイEU大統領の問題対応発
言でユーロが堅調。ドル円は追加緩和の思惑交錯で水準が定まらず、東京時間
早朝では、1ドル78円台半ば、1ユーロ98円台半ばの水準で取引されました。

東京株式市場では、米国市場もみあいもユーロ堅調展開を好感した買いが入り、
日経平均株価は9045円の小反発スタートに。

寄り付き後は、米国市場同様に売り買いが交錯。日経平均株価は小幅高水準で
もみあう動きとなりました。

昼休みを挟んでも外部要因に大きな変化はなく、前場に引き続き売買が交錯。
日経平均株価は小高い水準でのもみあいが続き、日中値幅は40円に限られてい
ます。

日経平均株価終値は、36.52円高の9,069.81円。東証1部の売買代金は概算で7
825億円。東証1部の売買高は概算で14億212万株。値上がり銘柄は994(59%)
に対し値下がりは509(30%)、変わらずは170(10%)となりました。
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■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■

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指数がもみあいに終始したこともあり、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、キヤノ
ン<7751>、ソニー<6758>ら国際優良株は高安まちまち。三菱UFJFG<8306>、
三井住友FG<8316>のメガバンクが底堅く推移したこともあり、指数もプラス
圏での推移が続いています。

売買代金上位では、ここ連日で材料性の伝わっているシャープ<6753>が最上位
に進出。2位以下を大きく離す大商いとなっており、指数は小高い水準でもみ
あうなか、値幅取りに着目した短期資金を集めました。

米社の巨額買収を伝えたダイキン工業<6367>も売り一巡後は下げ渋る動き。前
営業日に格下げで売られた関西電力<9503>も高水準の商いを集めるなど、材料
性をもとにした売買が中心に。仕手性の高さで知られるルック<8029>も賑わい
を見せています。

セクターでは、JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品、シャ
ープ<6753>の属する電気機器、全日本空輸<9202>の空運が業種別株価指数騰落
の値上がり上位に進出しました。

業種内全銘柄がしっかりの保険業、日本板硝子<5202>、日本電気硝子<5214>の
ガラス製品、大和証券グループ<8601>、野村ホールディングス<8604>の証券業
などが続いています。

一方、値下がりは日本郵政<9101>、商船三井<9104>の海運、イオン<8267>、セ
ブン&アイ<3382>の小売、武田薬品<4502>、アステラス製薬<4503>の医薬品、
日本製紙<3893>の紙パルプの4業種が並びました。

個別では、米KKRが第三者割当増資を1000億円で引き受けると伝わったルネ
サスエレクトロニクス<6723>、台湾・鴻海精密工業が液晶ディスプレイ技術特
許を購入すると伝わったNEC<6701>、自社株買いの伊藤園<2593>、格上げの
東映<9605>などが材料物色を集めています。

新興市場では、中核のサイバーエージェント<4751>が買われた半面、楽天<475
5>が売られるなど、高安まちまち。新興軽量級のバリューコマース<2491>、G
CA<2174>、テラ<2191>などに短期資金が向かいました。
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■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■

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指数がもみあいに終始したこともあり、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、キヤノ
ン<7751>、ソニー<6758>ら国際優良株は高安まちまち。三菱UFJFG<8306>、
三井住友FG<8316>のメガバンクが底堅く推移したこともあり、指数もプラス
圏での推移が続いています。

売買代金上位では、ここ連日で材料性の伝わっているシャープ<6753>が最上位
に進出。2位以下を大きく離す大商いとなっており、指数は小高い水準でもみ
あうなか、値幅取りに着目した短期資金を集めました。

米社の巨額買収を伝えたダイキン工業<6367>も売り一巡後は下げ渋る動き。前
営業日に格下げで売られた関西電力<9503>も高水準の商いを集めるなど、材料
性をもとにした売買が中心に。仕手性の高さで知られるルック<8029>も賑わい
を見せています。

セクターでは、JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品、シャ
ープ<6753>の属する電気機器、全日本空輸<9202>の空運が業種別株価指数騰落
の値上がり上位に進出しました。

業種内全銘柄がしっかりの保険業、日本板硝子<5202>、日本電気硝子<5214>の
ガラス製品、大和証券グループ<8601>、野村ホールディングス<8604>の証券業
などが続いています。

一方、値下がりは日本郵政<9101>、商船三井<9104>の海運、イオン<8267>、セ
ブン&アイ<3382>の小売、武田薬品<4502>、アステラス製薬<4503>の医薬品、
日本製紙<3893>の紙パルプの4業種が並びました。

個別では、米KKRが第三者割当増資を1000億円で引き受けると伝わったルネ
サスエレクトロニクス<6723>、台湾・鴻海精密工業が液晶ディスプレイ技術特
許を購入すると伝わったNEC<6701>、自社株買いの伊藤園<2593>、格上げの
東映<9605>などが材料物色を集めています。

新興市場では、中核のサイバーエージェント<4751>が買われた半面、楽天<475
5>が売られるなど、高安まちまち。新興軽量級のバリューコマース<2491>、G
CA<2174>、テラ<2191>などに短期資金が向かいました。
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■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■

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<6753>シャープ 230円 前日比+15円(+6.98%)

大幅続伸。前営業日引け後にグループで2000人程度の希望退職を行うと発表、
追加リストラによる経営のスリム化を好感した買いを集めているようだ。前営
業日にも台湾・鴻海精密工業との出資条件見直し交渉進展で物色された経緯か
ら、出来高真空地帯内で見直しが継続している。
<6367>ダイキン工業 2,073円 前日比−76円(−3.54%)

大幅続落。取引時間前に米空調大手グッドマンを約3000億円で買収し、米国事
業を強化するとの観測報道が伝わったが、高額な買収負担を嫌気した売りに押
されている。ただ、売り一巡後は買い直されており、引け後の買収発表会見で
の事業戦略を確認したいとの意識も高まったようだ。
<8029>ルック 734円 前日比+54円(+7.94%)

急騰。とくに新たな材料は伝わっていないが、仕手系色の強い銘柄として重要
イベントを控える膠着相場のなかで短期資金を呼び込んだようだ。シャープ<6
753>、ダイキン工業<6367>ら材料株に混じって売買代金上位に進出、思惑売買
を集めている。

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