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2013年8月29日木曜日

証券ディーラー「プロの視点」(8/29)

■■ 〜 明日の株新聞 〜 ■■外部要因の落ち着きとともに見直しが広がった本日の株式相場ですが、株価指数は底堅いなかにもやや上値の重さが目立つなど、反転継続にはまだ疑問符が付くところ。物色は値動きの良い銘柄や材料株に向かっています。日経平均株価は反発。前営業日から上値、下値とも切り上げてきました。ローソク足は連日の陽線示現も5日移動平均線(13527.03円)までには至っていません。また、構成比率上位銘柄の活躍で0.9%近くの上昇率となった日経平均株価に対し、TOPIXの上昇率は0.2%台と鈍く、株価指数はともに5日移動平均線を下回る推移が続いています。前営業日に大幅調整の見られた日経平均株価ですが、前営業日にも「先週の安値水準でもある節目13200円近辺で下値抵抗を確認。さらなる外部要因悪化ともなれば下抜けの可能性もありますが、シリア情勢を織り込んでいくとともに水準的には見直しも進みそう」としましたが、昨晩の米国市場でもシリア情勢を織り込む形で反発着地となっており、東京市場にも見直しが進みました。水準としては「いずれにせよ外部要因次第の状況が続きますが、下方では抵抗節目13200円近辺。上方では5日移動平均線(13508.56円)との位置関係を注目していきましょう」と記していたものの、日経平均株価、TOPIXともに5日移動平均線割れが継続。反転継続にはさらなる外部要因の進展が待たれるところでしょうか。ここからの上値では、5日移動平均線が控える節目13500円近辺。さらに25日移動平均線(13757.07円)との位置関係が注目されそう。下値では日中で攻防の見られた節目13400円から前営業日安値圏の13200円処でしょうか。また、先週にも紹介していましたが、明日の金曜日取引では週足ベースで26週移動平均線(13607.17円)を割り込んで引けるかも焦点。上方からは13週移動平均線(13758.41円)が切り下げてきており、来週以降にはデッドクロス形成の可能性も高まってくるかもしれません。さて、前営業日配信版では「外部要因落ち着かず 新興市場銘柄のなかから取捨選択を!」と題して「外部要因が不安定な状況が続くなかでは、外部要因に左右されにくく、値動きの良い新興市場銘柄は格好の物色対象」と紹介していました。今月13日に販売を締め切り、配信を行った厳選5銘柄付きレポート「決算発表で解った【好業績割安株】を"狙い撃ち!"」の注目銘柄・イリソ電子工業<6908>が目標株価を達成。新興市場所属で値動きも軽く、好業績割安株と上値余地も大きいことから、一気に年初来高値を更新してきています。また、8月23日のインターネット会員A情報で買い推奨していたニューフレアテクノロジー<6256>も11%を超える大幅高で目標株価を達成。ジャスダック市場で値上がり率7位と上昇率から値動きの軽さは明らかですが、中長期上昇トレンドを描く同社株にはバイホールドで臨む投資家も多いのではないでしょうか。投資戦略としては、外部要因が不安定な状況下では、短期視点で値動きの良い銘柄を狙っていくスタンスがベースとなりますが、上値余地などを加味しながら、利幅を伸ばせる投資対象はしばらく保有を続けても良いかもしれません。■■ 〜 今日の東京市場から 〜 ■■昨晩の米国市場は反発。中東・シリア情勢に対する注目度の高まりから、原油価格上昇とともにエネルギー関連が上昇しています。米英両国が国連安全保障理事会の承認なしにシリアへの軍事攻撃に踏み切る用意があることを表明したことで中東情勢に対する懸念で原油価格が上昇。エクソンモービル、シェブロンのエネルギー関連が上昇しました。また、前営業日の調整からの見直しも進み、ダウ構成銘柄の値下がりは10銘柄に限られるなど、幅広い銘柄が上昇しています。ダウ平均株価は、前営業日比48.38ドル高の14,824.51ドル。ナスダック総合指数は14.82ポイント高の3,593.35ポイントで取引を終えました。為替相場では、欧州時間帯からユーロ、ドルが上昇。円安が進み、東京時間帯早朝では、1ドル97円台後半、1ユーロ130円台前半の円安水準で取引されています。東京株式市場では、米国株反発、為替相場の円安推移を好感した買いが先行。日経平均株価は13382円の反発スタートに。寄り付き後は、日経平均株価が節目13400円台を回復する動きを見せたものの、前営業日の調整からの戻り売り圧力もあり、節目13400円を挟んでもみあいとなりました。昼休みを挟んでも外部要因に大きな変化はなく、日経平均株価は節目13400円台を挟んでの攻防が継続。やや円安方向に進んだことで、終盤まで堅調に推移しています。日経平均株価終値は、121.25円高の13,459.71円。東証1部の売買代金は概算で1兆4763億円。東証1部の売買高は概算で18億1012万株。値上がり銘柄は769(43%)に対し値下がりは818(46%)、変わらずは166(9%)となりました。■■ 〜 本日の注目相場 〜 ■■指数が小高い水準でのもみあいに終始。日経平均株価構成比率上位のファーストリテイリング<9983>、ソフトバンク<9984>らが下支えする格好。トヨタ<7203>、ソニー<6758>ら国際優良株、三菱UFJFG<8306>、三井住友FG<8316>のメガバンクなど中核銘柄は高安まちまちとなっています。全市場の売買代金上位も東京電力<9501>、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>らが進出。東京電力<9501>が売られた半面、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は需給妙味の高さから見直されました。前営業日に材料人気を集めたジーエス・ユアサ<6674>は続伸。値動きの良いマツダ<7261>、富士重工業<7270>、いすゞ<7202>なども賑わっています。原油価格上昇を追い風に国際石油開発帝石<1605>が好調。海運市況期待で川崎汽船<9107>、分割発表の京セラ<6971>なども買われた半面、製品値下げの任天堂<7974>などは軟調でした。セクターでは、原油価格上昇で国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業が業種別株価指数騰落の値上がり最上位となっています。住友大阪セメント<5232>、太平洋セメント<5233>のガラス土石、JXホールディングス<5020>、出光興産<5019>の石油製品、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運などが続きました。一方、東京電力<9501>、中部電力<9502>の電気ガス、ブリヂストン<5108>、東洋ゴム<5105>、日本航空<9201>の空運、任天堂<7974>のその他製品などが値下がり上位となっています。新興市場では、全市場の売買代金上位にも進出したガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が反発。デジタルガレージ<4819>、ニューフレアテクノロジー<6256>、DDS<3782>、モルフォ<3653>、エイティング<3785>などが活躍しました。■■ 〜 本日の注目銘柄シューティング! 〜 ■■<3765>ガンホー・オンライン・エンターテイメント 64,200円 前日比+4,200円(+7.00%)大幅反発。前営業日にはスマートフォン向け人気アプリ「パズル&ドラゴンズ」の「ニンテンドー3DS」版となる「パズドラZ」を12月に発売すると伝わり、買い先行から売り直されたものの、株価指数がもみあいに終始するなか、値動きの軽さに着目した買いで切り返している。<1605>国際石油開発帝石 454,500円 前日比+22,500円(+5.21%)大幅高。中東・シリア情勢の緊迫化を受けて、昨晩のニューヨーク原油先物市場では1バレル=110.10ドルと、2011年5月以来の高値となるなど、原油相場上昇を追い風に買い進まれた。石油資源開発<1662>、住石ホールディングス<1514>なども高く、業種別株価指数騰落で鉱業が値上がり率トップとなっている。<6971>京セラ 10,110円 前日比+250円(+2.54%)反発。前営業日引け後に1対2の株式分割を発表しており、流動性向上が期待されているほか、米ベライゾン向けにスマートフォンを供給するとも伝わっており、買い材料視されたようだ。同社株と同じ京都銘柄の任天堂<7974>は製品値下げ、廉価版投入による採算性低下懸念で売られている。◇…

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