為替ニュース

直近の決算発表予定

2012年11月5日月曜日

さくら投資顧問(11/5)

●相場概況 - 週末終値(前週末比)

日経平均 9051.22(+118.16)
NYダウ 13093.16(-14.05)
米ドル/円 80.41(+0.85)
ユーロ/円 103.17(+0.23)
ユーロ/米ドル 1.2831(-0.0107)
米国債(10年) 1.717%(-0.030)
米国債(30年) 2.908%(-0.002)
WTI原油先物 84.86(-1.42)
NY金 1675.20(-36.70)


今週の注目指標


●11/5(月)

9月貿易収支(豪)9:30
前回 → -20.27億AUD

9月小売売上高 [前月比](豪)9:30
前回 → +0.2%

10月PMIサービス業(英)18:30
前回 → 52.2

10月ISM非製造業景況指数(米)24:00
前回 → 55.1

●11/6(火)

RBAキャッシュターゲット(豪)12:30
前回 → 3.25%

9月鉱工業生産 [前月比](英)18:30
前回 → -0.5%

●11/7(水)

9月小売売上高 [前月比](ユーロ)19:00
前回 → +0.1%

9月小売売上高 [前年比](ユーロ)19:00
前回 → -1.3%

9月鉱工業生産 [前月比](独)20:00
前回 → -0.5%

第3四半期失業率(NZ)30:45
前回 → 6.8%

●11/8(木)

10月新規雇用者数(豪)9:30
前回 → +1.45万人

10月失業率(豪)9:30
前回 → 5.4%

BOE政策金利発表(英)21:00
前回 → 0.50%

欧州中銀金融政策発表(ユーロ)21:45
前回 → 0.75%

9月貿易収支(米)22:30
前回 → -442億USD

新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 36.3万件

●11/9(金)

11月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値(米)23:55
前回 → 82.6


今週の相場観 by.植木良太(FX専業トレーダー)


■ 「日銀政策会合」と「米雇用統計」

先週は2つの重要イベントがありました。

それが「日銀政策会合」と「米雇用統計」だったわけですが、
それぞれどのようなことが起こったのかを確認しておきたいと思います。


〜日銀政策会合〜

30日は日銀政策会合が行われました。

日銀会合の発表時間は通常では12時半くらいなのですが、
今回は13時を回っても、14時を回っても発表されずに、
結局14時45分過ぎにやっと発表されました。


その間「こんなに長い時間議論してるのだから、今回日銀は
かなり思い切った内容を出してくるかも?」という期待感からか、
徐々に円安に振れてきておりました。


そして14時45分過ぎに発表された内容は、
「資産買入れ基金を11兆円増額」でした…。


あれれ?と拍子抜けされた方も多かったのではないかと思います。

10兆円の増額はほぼ確定であったので、
あとは「どれくらい盛るのか?」ということだったのですが…。


事前では10〜20兆の間ということだったのですが、
結局、盛ったのはたったの1兆円。

あれだけ時間をかけて・・・1兆円…。


庶民から見れば1兆円はデカい額ですが、
まさか1兆円しか盛らなかったとは、余程お金を出したくないのか?
政府の言うことを聞きたくないのか?ですね。


今回は前原氏も会合に参加しており、
政府は日銀に対して、国債などの資産買い入れ基金を20兆円増額し、
100兆円規模に拡大する追加金融緩和策を求めていたようですが、
長い議論のやり取りでは、次のようなことが
起こっていたのではないでしょうか?

前原「追加金融緩和お願いします」

白川「イヤです」

前原「追加金融緩和お願いします」

白川「イヤです」

前原「追加金融緩和お願いします」

白川「イヤです」

これを延々と2時間…w
そして、

白川「ふ〜、わかりました。
大臣の顔を立てておきましょう」

前原「ありがとうございます」

白川「では、1兆円だけ足しておきますので、
今回は11兆円ということで。
はい、これで会合終わります。

(前原サンいなければさっさと終わったのに。
延長したから腹減りましたネ)

前原「えっ?」

そして、発表と当時に全ディーラーがズッコけるw

まるでコントみたいですが、
こんな感じだったような気がします。


期待はずれ感で最初は円高に動きましたが、
サプライズではなかったにせよ、そこそこ評価できる部分もあり、
(市場が期待し過ぎた)市場に冷静感が戻ってくると
その後は円安に戻ってきました。


そして、注目は週末の米雇用統計にシフトしていきました。


ちなみに以下は、今年の日銀政策会合の内容です。


1月24日(12:31) 現状維持(全員一致)
2月14日(12:43) 追加緩和(+10兆円)(全員一致)
3月13日(14:07) 現状維持(宮尾委員5兆円増額を提示→反対多数で否決)
4月10日(12:09) 現状維持(全員一致)
4月27日(12:46) 追加緩和(+5兆円)(全員一致)
5月23日(11:37) 現状維持(全員一致)
6月15日(11:52) 現状維持(全員一致)
7月12日(12:51) 固定金利オペを5兆円減額して短期国債を5兆円増額(全員一致)
8月9日(12:19) 現状維持(全員一致)12時19分
9月19日(12:44) 追加緩和(10兆円)(全員一致)
10月5日(12:16) 現状維持(全員一致)※前原経財相出席
10月30日(14:46) 追加緩和(11兆円)(全員一致)※前原経財相出席

このように、15時前まで発表が長引いたことは
ありませんでしたので、そりゃ、期待もしますよね…。


〜米雇用統計〜

米雇用統計は、やはり好調な結果となりました。


失業率は0.1%増となりましたが、これも8%台にしないところや、
失業率よりも非農業部門雇用者数の影響が強いことを考えると、
まぁ、オバマ陣営からすれば計算通りといったところでしょう。


ニュースでは「米雇用統計、2ヶ月ぶりの高い伸びで、
再選を目指すオバマ大統領にとっては追い風となる」とありましたが、
さすがにニュースでは本当のことは言えないでしょうが、
そりゃ操作してるんですから当たり前です。


先週の"オバマのねつ造集"は以下のとおりです。


●10/31(水)

10月シカゴ購買部協会景気指数(米)22:45
前回 → 49.7
結果 → 49.9

※予想よりやや弱い

●11/1(木)

10月ADP全国雇用者数(米)21:15
前回 → +16.2万人(修正 +11.4万人)
結果 → +15.8万人

新規失業保険申請件数(米)21:30
前回 → 36.9万件(修正 37.2万件)
結果 → 36.3万件

10月ISM製造業景況指数(米)23:00
前回 → 51.5
結果 → 51.7

※すべて改善方向

●11/2(金)

10月非農業部門雇用者数(米)21:30
前回 → +11.4万人(修正 +14.8万人)
結果 → +17.1万人

10月失業率(米)21:30
前回 → 7.8%
結果 → 7.9%

※失業率は前回より0.1%増も予想通りで7%台にとどめる
非農業部門雇用者数は高い伸び率

先週の"週レポフォロー"(※会員向け)でも書きましたが、
大統領選最後の雇用統計ということもあり、
投票前に、雇用統計の悪い結果を出して評判を落とすような
お馬鹿さんではないでしょうから、当然と言えば当然です。


ここからは予想ですが、6日の大統領選でオバマ大統領が勝てば、
たぶん12月の米雇用統計では前回の結果を下方修正してきます。

もしかしたら、3ヶ月程度は好調を維持したように装うかもしれませんが、
最終的には「◯◯◯◯◯」へ本格的に動くでしょう。


正直今回は、ロムニー候補のダメダメ感が強いので、
決してオバマが良いとは思いませんが、再選かと私は見ています。


まずは、6日の米大統領選が為替の大きなトレンドの
転換になるかもしれないので注目ではあります。


そして、「債務問題」です。


日本でも「特例公債の成立の遅れ」により財源が枯渇する、
というニュースを聞いたことがあると思います。


特例公債法とは、赤字国債の発行を認めるための
1年限りの日本の特別な法律のことで、
国会が捻じれているここ数年では、毎年この予算が人質に取られ、
政局の材料となっているのはご存じかと思います。


これは米国でも同じ状態が起こっております。


もう少し詳しく書きますと、昨年の7〜8月に米国が
デフォルトになるという一大イベントがあったのを覚えてますか?

米国では昨年、債務上限を引き上げるために
議会にて政権争いも含んだゴタゴタがあったのですが、
年内にも、再度この問題にぶち当たります。

どちらが大統領になったとしても一筋縄ではいかないでしょうね。



先週の注目指標(結果)


●10/29(月)

10月消費者物価指数・速報 [前月比](独)22:00
前回 → 0.0%
結果 → 0.0%

10月消費者物価指数・速報 [前年比](独)22:00
前回 → +2.0%
結果 → +2.0%


●10/30(火)

日銀金融政策決定会合
前回 → 0.00-0.10%
結果 → 0.00-0.10%

10月失業者数(独)17:55
前回 → +0.9万人(修正 +1.2万人)
結果 → +2.0万人

10月失業率(独)17:55
前回 → 6.8%(修正 6.9%)
結果 → 6.9%

●10/31(水)

10月消費者物価指数・速報 [前年比](ユーロ)19:00
前回 → +2.6%
結果 → +2.5%

9月失業率(ユーロ)19:00
前回 → 11.4%(修正 11.5%)
結果 → 11.6%

8月GDP [前月比](加)21:30
前回 → +0.2%
結果 → -0.1%

10月シカゴ購買部協会景気指数(米)22:45
前回 → 49.7
結果 → 49.9

●11/1(木)

10月PMI製造業(英)18:30
前回 → 48.4(修正 48.1)
結果 → 47.5

10月ADP全国雇用者数(米)21:15
前回 → +16.2万人(修正 +11.4万人)
結果 → +15.8万人

新規失業保険申請件数(米)21:30
前回 → 36.9万件(修正 37.2万件)
結果 → 36.3万件

10月ISM製造業景況指数(米)23:00
前回 → 51.5
結果 → 51.7

●11/2(金)

10月PMI建設業(英)18:30
前回 → 49.5
結果 → 50.9

10月非農業部門雇用者数(米)21:30
前回 → +11.4万人(修正 +14.8万人)
結果 → +17.1万人

10月失業率(米)21:30
前回 → 7.8%
結果 → 7.9%

10月雇用ネット変化(加)21:30
前回 → +5.21万人
結果 → +0.18万人

10月失業率(加)21:30
前回 → 7.4%
結果 → 7.4%

●以下は、10月金利政策の結果です。


RBAキャッシュターゲット(2日)・・・3.25%

BOE政策金利発表(4日)・・・0.50%

欧州中銀金融政策発表(4日)・・・0.75%

日銀金融政策決定会合(5日)・・・0.00-0.10%

加中銀政策金利発表(23日)・・・1.00%

FOMC政策金利発表(24日)・・・0.00-0.25%

RBNZオフィシャル・キャッシュレート(25日)・・・2.50%

日銀金融政策決定会合(30日)・・・0.00-0.10%

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