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2011年1月10日月曜日

さくら投資顧問 - Weekly相場通信

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  さくら投資顧問 - Weekly相場通信
  2011.01.10 #79
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●相場概況 - 週末終値(前週末比)

 日経平均     10541.04(+312.12)
 NYダウ     11674.76(+97.25)
 米ドル/円    83.06(+2.01)
 ユーロ/円    107.23(-1.37)
 ユーロ/米ドル  1.2911(-0.0469)
 米国債(10年) 3.3256%(+0.0379)
 米国債(30年) 4.4866%(+0.1506)
 WTI原油先物  88.03(-3.35)
 NY金      1368.90(-52.50)


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  今週の注目指標
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●1/10(月)

休場(東京)

11月貿易収支(NZ)6:45
前回 → -3.19億NZD

11月小売売上高 [前月比](豪)9:30
前回 → -1.1%


●1/11(火)

11月貿易収支(豪)9:30
前回 → +26.25億AUD

12月住宅着工件数(加)22:15
前回 → 18.72万件


●1/12(水)

米ベージュブック(米)28:00


●1/13(木)

12月新規雇用者数(豪)9:30
前回 → +5.46万人

12月失業率(豪)9:30
前回 → 5.2%

11月鉱工業生産 [前月比](英)18:30
前回 → -0.2%

11月製造業生産高 [前月比](英)18:30
前回 → +0.6%

BOE政策金利発表(英)21:00
前回 → 0.50%で据え置き

欧州中銀金融政策発表(ユーロ)21:45
前回 → 1.00%

新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 40.9万件

12月生産者物価指数 [前月比](米)22:30
前回 → +0.8%

12月生産者物価指数 [コア:前月比](米)22:30
前回 → +0.3%

12月生産者物価指数 [前年比](米)22:30
前回 → +3.5%

12月生産者物価指数 [コア:前年比](米)22:30
前回 → +1.2%

11月貿易収支(米)22:30
前回 → -387億USD


●1/14(金)

12月消費者物価指数 [前月比](米)22:30
前回 → +0.1%

12月消費者物価指数 [コア:前月比](米)22:30
前回 → +0.1%

12月消費者物価指数 [前年比](米)22:30
前回 → +1.1%

12月消費者物価指数 [コア:前年比](米)22:30
前回 → +0.8%

12月小売売上高 [前月比](米)22:30
前回 → +0.8%

12月小売売上高 [前月比:除自動車](米)22:30
前回 → +1.2%

12月設備稼働率(米)23:15
前回 → 75.2%

12月鉱工業生産 [前月比](米)23:15
前回 → +0.4%

1月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値(米)23:55
前回 → 74.5

11月企業在庫 [前月比](米)24:00
前回 → +0.7%

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  今週の相場観 (by.植木良太)
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■ 2011年1週目の動きは・・・円高継続?それとも反転?

12月は、年末にかけて円高へ動きました。
(EUR/JPY、GBP/JPY、USD/JPYなどが該当。資源国通貨は高値圏で持ち合う)
年越し前には若干持ち直した部分もありましたが、
年始の市場の動きは、
「円高継続か?それとも円安へ反発か?」
非常に気になった方が多かったかと思います。

結果から言いますと、円安に反発しました。
ただ、資源国通貨はさらに円安に繋がることはなく、
小幅で持ち合いながら週末の指標も影響し、乱高下しました。

この辺りの詳細については、実は今、レポートでまとめている
最中ですので、解説はこの程度にしておきます。


では、先週の米経済指標の動きを、
USD/JPY、EUR/JPY、GBP/JPYを中心に解説します。


●1/3(月)

12月ISM製造業景況指数(米)24:00
前回 → 56.6
結果 → 57.0

※予想通りでドルが堅調に推移


●1/4(火)

FOMC議事録(米)24:00

※総額6000億ドルの米国債買い取り計画(2011年6月までの予定)
について特に言及なし。変化なしがドルの下支えとなる。


●1/5(水)

12月ADP全国雇用者数(米)22:30
前回 → +9.3万人(修正 +9.2万人)
結果 → +29.7万人

12月ISM非製造業景況指数(米)24:00
前回 → 55.0
結果 → 57.1

※好調な結果にドル買いが目立つ


●1/6(木)

新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 38.8万件(修正 39.1万件)
結果 → 40.9万件


ここまでは、「週レポフォロー1/7」(会員向け)でも解説しました。
そして、次のようなことを書きました。


−−−−−週レポフォロー1/7−−−−−−−

さて、メインとなる米雇用統計を前に、米指標は好調のようです。

しかし、前哨戦が好調だからと言って、
メインも同じく続くとは言えません。

「前哨戦は悪く、米雇用統計は予想より良い」
また、その逆で
「前哨戦は良く、米雇用統計は予想より悪い」
といったことはよくあります。

もちろん、予想どおりにいったこともあります。
しかし、ハッキリ言って、結果が出るまで全くわからない。
つまり、読み切ることができないのが「米雇用統計」なのです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


その結果は以下のとおりです。


●1/7(金)

12月非農業部門雇用者数(米)22:30
前回 → +3.9万人
結果 → +10.3万人

12月失業率(米)22:30
前回 → 9.8%
結果 → 9.4%

※12月非農業部門雇用者数は予想よりも弱く、
12月失業率は前回よりも0.4%改善。


それでは、ここで結果を聞いたとして、どう動くと考えますか?

もちろん既に結果が出ているので、その後の動きはわかっているのですが、
この結果が出た瞬間、仕掛けるとしたらどうするか?
を考えてもらえればと思います。

例えば、

●1/5(水)

12月ADP全国雇用者数(米)22:30
前回 → +9.3万人(修正 +9.2万人)
結果 → +29.7万人

12月ISM非製造業景況指数(米)24:00
前回 → 55.0
結果 → 57.1


これらの指標結果では、大幅に改善されたことで
ドル買いになりました。

「米経済指標が良い→ドル買い」

これは、特に難しくないですよね。


それでは、本題に戻しましょう。

12月非農業部門雇用者数は予想よりも弱く、
12月失業率は前回より0.4%も改善。


さて、どう仕掛けますか?


「12月失業率が前回より0.4%も改善したのだから、
ドル買いを仕掛けるぞ!」

と判断する人がいれば、

「12月非農業部門雇用者数が予想よりも弱いから、
ドル売りポジションを持つぞ!」

と判断する人もいると思います。

今回は、
「12月非農業部門雇用者数は予想よりも弱い・・・。
予想では、もっと強いという期待感があったため、
期待外れのドル売りに傾いた」という結果でした。


USD/JPYは、発表前の83.68円付近から82.87円付近まで円高に動き、
その後83.40円付近まで戻し、83.10〜83.30円で推移して、
先週は終了しました。


米雇用統計は、予想するのが難しく、
2つの重要指標が同時に出るということもありますが、
結果を聞いても、判断に困る場合が非常に多いのです。

特に、その時の"市場心理"に左右されることが多いです。
それはつまり、それだけ誰しもが注目していると言えます。

「12月失業率が前回より0.4%も改善したのだから、
ドル買いを仕掛けるぞ!」

「12月非農業部門雇用者数が予想よりも弱いから、
ドル売りポジションを持つぞ!」

もうひとつ、選択肢がありますよね。

「わからないから、今回は見送り」

ですね。

「乗り遅れたら乗るな!」
「わからず、自分の手に余るのであれば手を出すな!」

ということです。


◆──────────────────────────────────
  先週の注目指標(結果)
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●1/3(月)

休場(東京)

12月ISM製造業景況指数(米)24:00
前回 → 56.6
結果 → 57.0


●1/4(火)

12月失業者数(独)17:55
前回 → -0.9万人(修正 -0.8万人)
結果 → +0.3万人

12月失業率(独)17:55
前回 → 7.5%
結果 → 7.5%

FOMC議事録(米)24:00
・見通しは改善したが、6000億ドルの国債買い入れの調整を
正当化するには不十分
・一部メンバーは国債買い入れ策の調整に対する敷居は「かなり高い」と認識
・国債買い入れ策の調整を検討する前に情報収集の時間が必要との意見
・インフレは下落傾向だがデフレリスクは後退したとの声
・雇用市場の状況は概ね改善しつつあるが、ペースは勢いがない
・欧州債務危機が米経済に波及するとの懸念
・追加金融緩和の実施で償還期間が長い国債利回りが上昇


●1/5(水)

12月ADP全国雇用者数(米)22:30
前回 → +9.3万人(修正 +9.2万人)
結果 → +29.7万人

12月ISM非製造業景況指数(米)24:00
前回 → 55.0
結果 → 57.1


●1/6(木)

11月小売売上高 [前月比](ユーロ)19:00
前回 → +0.5%
結果 → -0.8%

11月小売売上高 [前年比](ユーロ)19:00
前回 → +1.8%
結果 → +0.1%

新規失業保険申請件数(米)22:30
前回 → 38.8万件(修正 39.1万件)
結果 → 40.9万件


●1/7(金)

11月失業率(ユーロ)19:00
前回 → 10.1%
結果 → 10.1%

11月鉱工業生産 [前月比](独)20:00
前回 → +2.9%
結果 → -0.7%

12月雇用ネット変化(加)21:00
前回 → +1.52万
結果 → +2.20万人

12月失業率(加)21:00
前回 → 7.6%
結果 → 7.6%

12月非農業部門雇用者数(米)22:30
前回 → +3.9万人
結果 → +10.3万人

12月失業率(米)22:30
前回 → 9.8%
結果 → 9.4%

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