FX日替わりView
vol.1113 2010年12月30日号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○●○本日の流れ○●○
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「アメリカの経済指標と長期金利の動向に注目!!」
昨日はドルが幅広く売られ、ドル/円は約1カ月半ぶりの安値をつけ、豪ドル/ドルは約
28年ぶりの高値水準まで上昇(豪ドル買い/ドル売り)しました。この日行われたアメ
リカの7年債の入札が好調だったことを受けて、アメリカの長期金利が低下したことが
要因です。
本日は23:45にアメリカのシカゴ購買部協会景気指数が発表されます。
経済指標を見る時には、"事前予想と比べて結果が良いのか?それとも悪いのか?"
がポイントですが、事前予想の61.0を下回る結果になればドルは一段と下落する可能
性があります。また、経済指標とともに、アメリカの長期金利の動向にも注目です。
長期金利と為替の関連性については、"長期金利上昇→ドル買い""長期金利低下→
ドル売り"になる傾向があります。本日も同様の動きになる可能性があります。
このところ豪ドルが堅調に推移しています。3週間ぶりの高値をつけたNY金先物、そ
して1バレル91ドル台を維持するNY原油先物、これら堅調な商品価格が資源国通貨
の豪ドルを下支えしています。豪ドルについては、商品価格高を背景に一段と上昇す
る可能性があるとみています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○●○本日のオススメ○●○
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「豪ドル/ドル」
豪ドル/ドルを買いたい。"本日の流れ"で述べたように、商品価格高を背景に豪ドルは
一段と上昇する可能性があります。また、豪ドル/ドルに関しては、RBA(豪準備銀行)
とFRB(米連邦準備制度理事会)の将来の金融政策の見方の違いも今後押し上げ要
因になる可能性があります。RBAは11月に0.25%の政策金利の引き上げ(利上げ)を
行いましたが、マーケットでは今後さらに利上げを行う可能性があるとみられています。
一方、FRBは11月に量的緩和第2弾(QE2)に踏み切ったことに加え、状況次第で追加
の金融緩和を実施する可能性を示唆しています。マーケットの関心は現在、各国の金
融政策に向いていないため、このことはあまり材料視されていませんが、今後関心が
金融政策に戻れば、こうした金融政策の見方の違い(RBA→利上げの可能性あり、
FRB→追加金融緩和の可能性あり)は、豪ドル/ドルにとって大きなプラス材料になり
そうです。
───────────────────────────────────
○豪ドル/ドルのスワップ金利
買い +1.22ドル 売り -1.27ドル
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○●○本日の主要経済指標○●○ 〜三ツ星オススメ度つき〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ 22:30 【米】新規失業保険申請件数
(予想:41.5万件 前回:42.0万件)
☆☆ 23:45 【米】シカゴ購買部協会景気指数-12月
(予想:61.0 前回:62.5)
☆ 24:00 【米】中古住宅販売成約-11月
(予想:0.5% 前回:10.4%)
☆ 24:00 【米】中古住宅販売成約-11月(前年比)
(予想:N/A 前回:-22.4%)